胡蝶蘭で作られたウェディングブーケが人気を集めています。胡蝶蘭はその存在感と上品な雰囲気はもちろん、花言葉にもウェディングブーケのお花として選ばれる理由があります。今回は、胡蝶蘭がおしゃれな結婚式に選ばれる理由や、ブーケの種類、胡蝶蘭のブーケについての疑問も解説します。
目次
ウエディングブーケで胡蝶蘭が人気な理由
結婚式では、新婦が着るドレスのデザインや会場の雰囲気に合わせてウエディングブーケを用意します。最近では、胡蝶蘭を使用したウエディングブーケが人気を集めています。どのような理由で、ウェディングブーケに胡蝶蘭が選ばれているのでしょうか。ここから、詳しくご紹介していきます。
胡蝶蘭は和装でもドレスでも合うお花
胡蝶蘭のウエディングブーケは、白無垢や色打ち掛けといった結婚式で着用される和装、ウエディングドレスやカラードレスなどの洋装のどちらにも合うお花です。
また、大きめの花弁はとても華やかで、それでいてお落ち着いた雰囲気も漂います。たくさんの種類のお花を使用しなくても豪華に見え、しかも統一感も出るため、和装洋装ともに、モダンでスタイリッシュなスタイルが人気なのです。
胡蝶蘭のみを使用したブーケはもちろん、そのほかに使用するお花で印象をガラリと変えることもできます。和装の場合はマムなどの菊科のお花を合わせたり、ドレスの場合はバラなどを入れると、同じ胡蝶蘭でも違った雰囲気のブーケにもなるのです。
胡蝶蘭ははっきりとした存在感で印象的なお花ですが、雰囲気を自在に変えられる自由さも持ち合わせているところが、ブライダルに選ばれる理由です。
花言葉が結婚式にふさわしい
胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という花言葉があります。花の名前にもある蝶のような姿が、幸せを運ぶイメージから連想されたものと言われています。
また、胡蝶蘭の学名は、ギリシャ神話の愛と美の女神であるアフロディーテの名前が使用されており、花言葉だけでなく名前まで、結婚式の美しい花嫁がもつブーケにふさわしいお花なのです。
花の色によっても花言葉があり、白い胡蝶蘭は「純潔」「清純」、ピンクの胡蝶蘭は「あなたを愛しています」など、結婚式にピッタリの花言葉を持っています。
時期を選ばず安定して供給されている
胡蝶蘭は、時期を選ばず年間を通して流通しているお花です。もともと暖かい地域が原産の胡蝶蘭ですが、日本では温室で栽培されています。そのため、安定した供給がされていて、結婚式の季節を問わずに胡蝶蘭を使用したブーケを準備できます。
ウエディングブーケに使用したいお花があっても、時期が合わない場合は入手することが難しく、使用できない場合もあります。
シーズンを気にせずに、胡蝶蘭を使用したブーケのイメージが膨らませやすく、式場の担当者やブーケの作成を依頼するお花屋さんも提案しやすいというメリットがあります。
色が豊富・匂いや花粉が少ない
胡蝶蘭は色のバリエーションがとても豊富です。衣装の色や会場の雰囲気に合わせて色を選べることも、胡蝶蘭が選ばれる理由のひとつです。
胡蝶蘭を生産する農家がオリジナルの品種を開発しており、個性豊かな胡蝶蘭がたくさん流通しています。ナチュラルな印象を感じられるグリーンや、スタイリッシュで幻想的な雰囲気をもつ淡いブルー、柔らかく可愛らしい印象のオレンジやピンクなど、さまざまな色の胡蝶蘭があります。
ドレスや和装などのデザインや色味に細かく合わせて色を選べるのも重要なポイントです。
また、匂いや花粉も少ないので、花嫁やゲストの衣装を汚してしまう心配もありません。
特に、ブーケトスを行う場合は持ち帰った後にお部屋などに飾る際、匂いや花粉が少ないお花はとても扱いやすく、細部まで行き渡るゲストへのおもてなしとしても申し分ないでしょう。
胡蝶蘭のブーケの価格
胡蝶蘭はお祝いごとに贈るお花というイメージが強いお花です。高そうな印象もありますが、どのくらいの値段で流通しているのでしょうか?
胡蝶蘭のブーケは、大きさなどにもよりますが、生花の場合は30,000〜50,000円ほどです。
造花のブーケでは10,000円〜30,000円程度の価格で販売されていることが多いでしょう。
胡蝶蘭のブーケの種類
胡蝶蘭のブーケの主な種類を3種類ご紹介します。
ラウンドブーケ
ラウンドブーケは、正面から見ると丸く見えるドーム状のブーケです。こんもりとした形で、コンパクトで可愛らしい印象です。
胡蝶蘭のラウンドブーケは胡蝶蘭をメインに小さめのお花やリーフなどを合わせ、きゅっとコンパクトに丸く形を整えたブーケが多いです。
存在感のある胡蝶蘭ですが、丸い形のブーケにすると落ち着いた可愛らしさが出てとても素敵になるでしょう。
ボールブーケ
ボールブーケは、その名の通り球状に形作られたブーケです。リボンなどで作られた持ち手がついており、腕にかけたりして使用します。
ボール状なのでどこからみてもお花が見えて美しいブーケです。胡蝶蘭のボールブーケは、たくさんの胡蝶蘭を使用してとても豪華に見せることができます。
ボール状にまとめられているので、胡蝶蘭の存在感を活かしながらもナチュラルな雰囲気もありとてもおしゃれです。手に下げて持てるので、和装のシーンにも合う形です。
キャスケード
キャスケードブーケは、トップにボリュームをもたせ下にむかって細くなっている逆三角形のような形のブーケです。ふんわりとまとめられ、ゆるやかにまとめられた形は優雅で大人の雰囲気が漂うブーケです。
胡蝶蘭を使用したキャスケードブーケは、胡蝶蘭のもつ優雅さを全面に活かすことができるでしょう。
胡蝶蘭のブーケにまつわるよくある質問
胡蝶蘭のブーケはとてもおしゃれでかわいいのですが、あまり身近なお花ではないため、分からないことも多いですよね。
ここからは、胡蝶蘭に関する質問のなかでも、多く聞かれる疑問について解説します。
胡蝶蘭のブーケは高いって聞いたけど…
お祝いの贈り物としての印象が強い胡蝶蘭は、優雅で豪華なアレンジなどで目にする機会が多いため、お値段も高そうなイメージがあります。
実際にウエディングブーケに胡蝶蘭を使用する場合は、式場でブーケの作成をお願いする前に、自分で用意する方法を検討してみましょう。その方が価格を抑えられる可能性があります。
ただし、式場によっては持ち込み料金が発生する場合もありますので、持ち込みを検討される際は式場に確認をしてみてください。
胡蝶蘭のブーケの作り方は?自分で作れる?
胡蝶蘭のブーケは自分で作ることもできます。インターネットで検索すると、ブーケの作り方が詳しく解説されているサイトもあります。
ブーケ作りにはある程度コツと慣れも必要なので、胡蝶蘭でなくても他のお花で何度か練習をしておくと良いかもしれません。
どのような色や形のブーケを作りたいのか、イメージを膨らませておくことも大切です。また、式当日に使用するブーケに入れるお花は、事前にお花屋さんに注文しておいた方が確実で安心です。
特に胡蝶蘭の切り花は、色などの希望を細かく伝えて仕入れをしてもらうと良いでしょう。
胡蝶蘭のブーケは生花がいいの?造花がいいの?
胡蝶蘭のブーケは生花はもちろん造花で作られたものも多く販売されています。生花で作られたブーケの魅力はなんといってもみずみずしい質感です。色は花本来の鮮やかな色が楽しめ、フレッシュな香りも楽しめます。
胡蝶蘭のブーケは、アフターブーケとして加工しない場合でも、結婚式の後はお家で生けて楽しめます。式後もお家で長く楽しめるのは、胡蝶蘭のブーケならではの魅力です。
一方、造花で作られたブーケも人気があります。造花といっても、最近ではアーティフィシャルフラワーと呼ばれる、とても本物に近いリアルな造花が主流となっています。アーティフィシャルフラワーで作られたブーケの魅力は、結婚式まで時間があっても事前に準備できることです。ゆっくりと考えてどんなブーケにしようか選べたり、お気に入りのブーケを先に準備して衣装を決めることもできます。
生花と造花、それぞれに違ったメリットがあります。どちらでもブーケの色や形、雰囲気やコストなどの希望が叶う方をチョイスして良いのではないでしょうか。
まとめ
胡蝶蘭のウェディングブーケについてご紹介しました。結婚式にふさわしい花言葉をもつ胡蝶蘭は、優雅で上品な見た目の他にも魅力がたくさんあります。
新たな人生のスタートに、優雅でおしゃれな胡蝶蘭のウェディングブーケを選んでみませんか?