開店祝いなどのお祝いのシーンはもちろん、お悔やみのシーンでも選ばれることの多い胡蝶蘭。日本に来てから長い月日が経ちますが、現在まで親しまれているのにはきちんと意味があります。今回は、胡蝶蘭が長年親しまれている意味と、お花に込められている思いについてを詳しく解説します。
目次
「胡蝶蘭」ってどんなお花?お祝花に選ばれる意味とは
胡蝶蘭はお祝いのシーンでよく贈られる素敵なお花です。胡蝶蘭はお祝いのシーンに好まれるきちんとした意味があるのをご存知でしょうか。ここでは、胡蝶蘭の基本情報や、お祝いに贈られる意味を詳しく解説していきます。
胡蝶蘭の基本情報
名前 | 胡蝶蘭 |
英名 | Phalaenopsis |
科名/属名 | ラン科/コチョウラン属 |
原産地 | 熱帯地域(台湾・マレーシア・フィリピンなど) |
形態 | 多年草 |
開花時期 | 不定期 |
花色 | 白・ピンク・赤・黄・青・紫など |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
胡蝶蘭は、熱帯雨林を原産とするラン科の植物です。日本に初めて上陸したのは「明治時代」だとされ、蝶のように美しく咲く花姿が由来で「胡蝶蘭」という名前が付けられました。
日本に入ってきた当時は、育った環境の違う胡蝶蘭を栽培する設備が整っていなかったため、流通も安定できず高級品として扱われていたようです。
しかし、胡蝶蘭本体の改良が進められたり、栽培技術や設備が整ったことで、徐々に日本でも育てることができるようになり、現在では数多くの胡蝶蘭が流通しています。
胡蝶蘭がお祝花に選ばれる意味
胡蝶蘭がお祝い花に選ばれているのは、以下の意味があるからだとされています。
- 花言葉が良い
- 大きく見応えがある
- 花粉や香りが少ない
胡蝶蘭がお祝いのシーンに選ばれる意味は、花言葉が関係しています。胡蝶蘭全体には「幸福が飛んでくる」という花言葉が込められています。そのため、お祝いのシーンに相応しいと贈られるようになりました。さらに、1つ1つのお花が大きく豪華なので、お祝いの空間に贈るだけで、雰囲気をガラッと変えてくれる効果も期待できます。
また、胡蝶蘭はほかのお花と比べても、断トツで花粉が少なく香りもしづらいです。
そのため、シーンや人を問わず贈ることができるため、幅広いシーンで贈られるようになりました。
胡蝶蘭の花言葉
胡蝶蘭全体には「幸福が飛んでくる」という意味が込められているとご紹介しました。胡蝶蘭の名前にも使用されている「蝶」は風水で「幸」や「美」を意味しています。まるで蝶がたくさん止まっているように見えるその姿から、「幸福が飛んでくる」という花言葉になったそうです。ほかにも色別に花言葉があるため、ご紹介します。
白い胡蝶蘭に込められた意味
白い胡蝶蘭には「純粋」という意味が込められています。
これは、白い胡蝶蘭の見た目が非常に無垢で純粋であることからつけられた花言葉です。
どんなシーンにも贈ることができますが、純粋という意味があるので、結婚式でも好まれています。
ピンクの胡蝶蘭込められた意味
ピンクの胡蝶蘭には「あなたを愛します」という意味が込められています。
女性を表すのによく使用される「ピンク」は、暖かく愛のある花言葉がついているため、誕生日や記念日など、個人的なお祝いのシーンに好まれる傾向です。
青い胡蝶蘭に込められた意味
青い胡蝶蘭には「尊敬」という意味が込められています。企業のイメージカラーとしても使用されることの多い青色は、尊敬のほかにも「誠実」という意味があり、信頼を想像させる品種です。そのため、周年祝いなどのビジネスシーンでも活躍する傾向にあります。
胡蝶蘭の花言葉に怖い・悪い意味はある?
良い花頃場を持つ胡蝶蘭ですが、怖い意味や悪い意味があるのでは?と心配になる人も多いかもしれません。お祝いのシーンに贈られることが多いからこそ、怖い意味や悪い意味は避けたいものです。
しかし、胡蝶蘭には悪い意味や怖い意味は込められていないので、安心してください。
胡蝶蘭は縁起が悪い?
胡蝶蘭に怖い意味や悪い意味がないように、縁起が悪いような意味が込められていることはないので暗視して贈ってください。
ただし、割り切れる数は昔から縁起が悪いとされているため、贈るときは割り切れない本数の胡蝶蘭を購入すると良いでしょう。
シーン別・胡蝶蘭を贈る意味
お祝いのシーンで贈られることの多い胡蝶蘭ですが、お悔やみのシーンでも贈ることができます。
ここでは、お悔やみのシーンとお祝いのシーンに贈る、それぞれの意味を解説していきます。
お悔みのシーンに胡蝶蘭を贈る意味
お祝いのシーンで贈られるイメージの強い胡蝶蘭ですが、葬儀や四十九日などの行事でも供花として贈られたり、枕花として飾られることが多いです。
お悔やみのシーンで贈る胡蝶蘭は、亡くなられた方への感謝の意を込めたり、安らかに旅立ってほしいという気持ちを込めて贈りますが、残された家族が抱える大きな喪失感を少しでも癒やしたいという意味も込められています。
基本的に白色の胡蝶蘭が贈られますが、故人が生前好きだった色の胡蝶蘭を贈ることもできるため、相手に喜んでもらえる胡蝶蘭を選ぶとよいです。
お祝いのシーンに贈る意味
お祝いのシーンに贈られる胡蝶蘭は、相手へのお祝いの気持ちはもちろん、今後の繁栄を祈って贈られることが多いです。
胡蝶蘭と並んでよくお祝いのシーンに贈られるのがスタンド花ですが、スタンド花は大きく置き場所も必要なことから、贈ることができないことも多々あります。
一方で胡蝶蘭はスタンド花まで大きくないものの、見た目は引けを劣らないので、スタンド花の代わりにも贈ることができるでしょう。
まとめ
胡蝶蘭には、贈り物として長年愛される意味がしっかりあることが判明しました。お祝いのシーンだけではなく、葬儀や四十九日などお悔やみのシーンでも贈ることができます。花の色によって込められた意味が異なるので、しっかりと理解して素敵な胡蝶蘭を贈ってみてください。