胡蝶蘭の植え替えにはバークがおすすめ!用意するものや植え替え方法を解説

「幸せが飛んでくる」という素敵な花言葉を持つ胡蝶蘭は、洋蘭のなかでもお祝いやギフトでいただく事が多い植物です。

胡蝶蘭は非常に長生きする植物で、うまく育てると10年以上持つ品種もあります。

胡蝶蘭にとって最適な環境を整えるために、根が増えてきたら植え替えを行いましょう。

最近では、バークと呼ばれる樹皮を細かくしたものを使用した植え替え方法が人気です。

本来胡蝶蘭は木に着生しているので、胡蝶蘭の生態にあった栽培方法とされています。

この記事では、胡蝶蘭の植え替えと「バーク」について詳しくご紹介します。

胡蝶蘭の植え込み資材バークとは

バークは、松などの樹皮をはぎ、砕いて加工したものです。

胡蝶蘭の植え替えは、基本的に水苔を使用した植え替え方法、あるいはバークを使用した方法で行われます。

胡蝶蘭は、もともと木に根を張って着生する植物です。

そのため、一般的な土を使って植え込みするのではなく、より元の生態に近い環境づくりができる水苔やバークでの栽培が注目されています。

胡蝶蘭の植え替え時に用意するものは?

植え替え時に必要なものは、

  • ハサミ
  • 植え込み材(水苔かバーク)

以上の3点です。

ハサミは切れ味が悪いと茎の水を吸い上げる部分を潰してしまい、茎の吸水を妨げてしまいます。

園芸用のハサミは100円ショップでも購入できるので、園芸用のハサミを用意しておきましょう。

プラスチック鉢・ポリポットがおすすめ

胡蝶蘭の植え替えで大切なことは鉢選びです。

バークを使用した場合は、素焼きの鉢やテラコッタの鉢に植え替えてしまうと、毎日水をあげても流れ出てしまい、水不足で枯れてしまいます。

バークでの胡蝶蘭栽培におすすめなのは、プラスチック鉢やポリポットと呼ばれるビニールの入れ物です。

水が鉢底に溜まらない、穴付きのポリポットが根腐れを起こしづらくおすすめですよ。

ポリポットを使用した場合は、ポリポットの上から好きな鉢をかぶせて使用することができます。

水苔を使用する場合は、保水力がかなり高いので水はけのよい素焼きの鉢がおすすめです。

水苔栽培でプラスチック鉢を使用してしまうと、内部が蒸れやすくなりカビたり、根腐れの原因になりやすくなってしまいます。

鉢の大きさは植えてあったものと同じくらいか、一回り大きな鉢を選びましょう。

胡蝶蘭は、根から空気中の水分も吸水する特性を持っています。

そのため、少しゆとりのあるサイズの鉢を選ぶと、根を伸ばしやすく元気に育ってくれるでしょう。

植え込み材にバークを使用するメリットとデメリット

胡蝶蘭の植え込みにおいて、バークを使用すると、着生環境に近い条件を整えることができます。

ここからは、胡蝶蘭にバークを使用するメリットデメリットについて詳しく解説していきます。

胡蝶蘭にバークを使用するメリット

バークは排水性と通気性に優れた植え込み材です。

この特徴は胡蝶蘭の生態にぴったりで、優れた排水性により根腐れを起こしにくく、根に空気が触れている状況が成長速度が早く花の輪数も多くつきやすいというメリットをもたらします。

また、胡蝶蘭を植え替えする際に、バークはばらしやすく、根を傷める心配が少ないという点もメリットの一つです。

さらに、ガラス製の鉢や透明なプラスチック鉢などを使用した場合、見た目が良く、おしゃれに飾れる点もポイントとなるでしょう。

胡蝶蘭にバークを使用するデメリット

バーク材の排水性の良さは、水や肥料が流れやすい状況を作り出すため、時には水分や栄養不足といったデメリットとをもたらします。

これを補うためには、水や肥料を十分に用意する必要がありますが、ここでもバークにはデメリットがあり、鉢の中の状況を把握しにくい点に注意が必要です。

また、バークは樹皮を砕いたものなので、土や水苔とは異なり木を好むナメクジなどの害虫が発生しやすい点も、デメリットとしてあげられるでしょう。

胡蝶蘭の植え替え時期はいつ?

胡蝶蘭の植え替えは、4〜6月の春先から初夏に行うのがベストです。

この時期に植え替えると、その後の胡蝶蘭の新しい環境への定着が早く、今後元気に育ちやすくなります。

病気や根腐れを起こして早急な植え替えが必要な場合はその時点で対応が必要ですが、一般的には株に負担のかかる夏や冬はできるだけ避けるのが無難です。

胡蝶蘭の植え替え頻度はどのくらい?

頻度として、3年植え替えを行っていない株はそろそろ植え替えのタイミングです。

毎年植え替える必要はないので、状態によって3〜5年に1度植え替えることでより長く楽しむことができます。

胡蝶蘭の植え替え方法には主に、水苔を使用した植え替え方法と、バークと呼ばれる樹皮を細かくした素材を使用する方法があります。

胡蝶蘭はもともと木に根を張って自生する植物なので、より元の生態に近い環境づくりができるバークでの栽培が注目されています。

バークを使用した胡蝶蘭の植え替え方法

ここからは、バークを使用した植え替え方法をご紹介します。

  1. 根をきれいに整理する
  2. バークを使用して胡蝶蘭を植え替える

バークは、湿っているかどうかが目視だとわかりづらいので、透明のポリポットやガラスの鉢を使用するのもおすすめです。

1.根をきれいに整理する

まず、元のポットから苗を取り出します。このとき根を傷つけないよう、優しく取り出してください。もしポット内が根でいっぱいの場合は、給水すると取り出しやすくなるので試してみましょう。

取り出せたら、根についている元の植え込み材を外していきます。

このとき、古い根や傷んだ根は切り落として、健康で綺麗な根のみが残るようにお手入れしてください。

健康な根は、クリーム色や黄緑色をしています。一方、古い傷んだ根は黒っぽい色で、触感もぷよぷよしていたり、すかすかしていたりします。

2.バークを使用して胡蝶蘭を植え替える

バークを新しく植え替えるポットにひとつかみ入れます。固形肥料(洋蘭用)を使用する場合は、根に直接触れると根が傷みやすいので必ずバークでサンドするようにしましょう。

次に、胡蝶蘭の株をポットの真ん中にセットします。このとき、根が大きい場合は、回転させながら入れ込むようにするとうまく収まります。

割り箸などを使って、前後左右に均等に、隙間なくバークを詰めましょう。

最後にポリポット自体を鉢に入れたら完成です。

胡蝶蘭をバークに植え替えたあとの注意点

胡蝶蘭をバークに植え替えたあとに注意すべきポイントは、以下の3つです。

  • 水やりはしばらくしない
  • 病気や害虫に特に注意する
  • 肥料は与えすぎない

胡蝶蘭を植え替えたあとは、いつもよりダメージを受けやすいので取扱いには注意が必要です。せっかく植え替えても、そのあとのケアを怠ると枯れてしまう原因になります。

水やりはしばらくしない

胡蝶蘭の植え替え後、バークの場合1週間程度、水耕栽培の場合は2週間ほど水やりをストップします。こうすることで、根が水分を求め、成長する発根を促進する効果があるのです。

根が伸びてきたら、バークの場合は1週間にコップ1杯分(約200ml)、水耕栽培の場合は10日に1度コップ1杯分の水やりをします。

病気や害虫に特に注意する

植え替え後は抵抗力が弱まってるため、いつもより病気や虫がつきやすいです。

そのため、植え替え後は胡蝶蘭の様子をよく観察してください。

植え替え後の管理方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

胡蝶蘭の植え替え後の注意点や管理の仕方について解説

肥料は与えすぎない

本来、胡蝶蘭は栄養分のない中でも成長する植物です。そのため、元気に育っている間は別途肥料を与える必要はありません。

植え替え直後の肥料の与え過ぎは、株に大きなストレスをかけてしまうため、枯れてしまう原因にもなります。

植え替えたあとに肥料を与えるケースは、株が弱ってきた時の植え替え時のみと覚えておきましょう。

胡蝶蘭をお求めならプレミアガーデンへ

引用:プレミアガーデン

胡蝶蘭の専門店「プレミアガーデン」では、全国よりすぐりの生産者から状態の良い胡蝶蘭のみを取り扱っています。生産者から直接仕入れることで、高品質の胡蝶蘭を低価格で販売してるのも特徴です。

立て札やメッセージカード、ラッピングを無料で付けることも可能です。

開店祝いや開業祝いだけではなく、個人のお誕生日や長寿のお祝いにもおすすめです。豊富なカラーバリエーションから、贈る方にぴったりの胡蝶蘭が見つかるでしょう。

まとめ

置いてあるだけで、お部屋をぐっと華やかにしてくれる美しい胡蝶蘭。

今までもらったことはあるけれど、管理が難しそうで花を咲かせて枯らしてしまった方も多いかもしれません。正しい植え替え方法を知ると、より長くお花を楽しめます。

美しい花部分だけでなく、生命力のある根を観察できるのも植え替えの魅力です。自分にあった栽培方法を見つけて、胡蝶蘭の成長を楽しんで下さい。

植え替え後の管理方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

胡蝶蘭の植え替え後の注意点や管理の仕方について解説