胡蝶蘭をもらった後はどうするの?管理方法と二度咲きのコツをご紹介

お祝いにもらうことの多い胡蝶蘭ですが、もらった後どう管理したら良いのかわからない……と悩む人も多いかと思います。胡蝶蘭は土で育てる植物と異なり、水苔やバーグで育てる植物なので、もらった後の管理方法を理解しておかないと、すぐに枯れてしまう可能性があります。この記事では、胡蝶蘭をもらった後の管理用法や花が落ちた後の処理方法をご紹介します。

胡蝶蘭をもらった後の管理方法について

胡蝶蘭をもらった後は、以下のポイントに注意が必要です。

  • 置き場所
  • ラッピング
  • 水やり

それぞれどのように気をつけたら良いのか、管理方法を詳しくご紹介します。

置き場所を決める

胡蝶蘭をもらったら、真っ先に置き場所を決めましょう。胡蝶蘭は、暑さには強いですが寒さや湿気に弱い特徴があります。また、直射日光もあまり良くないので、風通しが良い半日陰などに置いてあげると良いでしょう。室内の場合は、直射日光が当たらない窓際がおすすめです。ただし、冬は窓際は非常に寒くなるので、窓から離れた場所で管理をしてください。

ラッピングを外す

ラッピングをしたまま管理を続けると、鉢の中が蒸れて湿気が多くなってしまいます。胡蝶蘭は湿気が多くなると「根腐れ」を起こすので、必ずラッピングは外しましょう。

できれば立て札なども外しておくと、見た目が良い状態で飾って置けます。

水やりのタイミングを理解しよう

胡蝶蘭は、基本的に大きくて肉厚な葉っぱに水を蓄えておくことができるので、毎日の水やりは必要ありません。そのため、水やりは植木剤がしっかり乾いたのを確認した2〜3日あとに行うと良いでしょう。水の量はコップ1杯程度が目安です。

胡蝶蘭がお祝いにふさわしい理由

胡蝶蘭がお祝いのシーンに良く贈られるようになったのには、きちんとした理由があります。

どんな理由があるのか見ていきましょう。

  • 花が長続きする
  • 見た目が華やか
  • 花粉や花が落ちる心配がない
  • 花言葉が良い

胡蝶蘭は、特別な管理をしなくても、だいたい1ヶ月程度キレイに花を保つことができます。そのため、もらった後もお花を長く楽しめると人気があります。また、1輪1輪の花が非常に大きくキレイなので、見ごたえがありますね。

さらに、花粉や香りがほかの植物と比べても少ないので、人が多く出入りするシーンでも安心して置くことができるのも、贈り物にふさわしい理由です。

そして、胡蝶蘭がお祝いのシーンにふさわしい一番の理由は、なんといっても「花言葉」です。花や植物にはいろいろな花言葉が込められていますが、胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」というとても縁起の良い花言葉が込められています。ほかにも、胡蝶蘭の色によって良い花言葉が込められているので、相手にお祝いの気持ちを伝えやすいアイテムでもあります。

もらった胡蝶蘭の花が咲き終わったらどうする?

もらった胡蝶蘭の花が咲き終わった後の処理方法は、主に2つです。

  • 取引業者に引き取ってもらう
  • 二度咲きをさせる

それぞれの方法を詳しく解説していきます。

引取業者に引き取りを依頼する

花が終わった胡蝶蘭は、通常のゴミとして捨てることはできません。自治体で行っている不用品回収に出すこともできますが、そうなると自分で運んだり高い費用を払う必要があります。そんなときは、胡蝶蘭を専門に買取をしている引取業者を利用しましょう。

胡蝶蘭を購入した会社がわかれば、無料で回収をしてくれる場合がありますが、わからない場合は自分で会社を探す必要があります。料金は会社によって大きくことなるので、納得の行く金額設定の会社を選びましょう。また、胡蝶蘭の状態が良いと、買取をしてくれる場合もあります。上手に管理をすれば、思わぬ臨時収入になるでしょう。

二度咲きをさせる

胡蝶蘭は、花が終わった後も状態が良ければ、もう一度お花を楽しむことができます。これを「二度咲き」と呼び、手順や育てる環境を整えれば、誰でも上手に花を咲かせることが可能です。せっかくお祝いにもらった品を手放すのはもったいない……と考える人は、二度咲きに挑戦してみると良いでしょう。

もらった後の胡蝶蘭を二度咲きさせる方法と管理の仕方

もらった後の胡蝶蘭を上手に二度咲きさせるには、少しコツが必要です。

  • 二度咲きに必要な手順
  • 置き場所
  • 水やり
  • 肥料
  • 植え替え

それぞれの項目に分けて、コツを詳しくご紹介します。

二度咲きに必要な手順

二度咲きに必要な手順は以下の通りです。

  1. 根元に近い花から摘み取っていく
  2. 支柱を外す
  3. 花茎をカットする

まず、胡蝶蘭の花が少し残っている場合は、根元に近い花から摘み取ってください。花が全て落ちている状態であれば、この手間は必要ありません。

次に胡蝶蘭を支えていた支柱を外しましょう。テープで固定されていることも多いので、カッターなどを使って切り離してください。

最後に花茎をカットしましょう。花茎は残しておくと必要な養分を吸い取ってしまい、二度咲きが上手にできなくなります。そのため、必ず支柱を外したらすべての花茎をカットしてください。

置き場所

胡蝶蘭にとっていちばん大切なのは、管理する場所の「温度」です。18℃前後がふさわしいとされているので、18℃前後を保てる場所で管理をしましょう。

寒さと湿気には非常に弱いので、寒くなる場所や風通しの悪い場所は花芽が付いたら、太陽の日差しが当たる場所で管理をしましょう。

また、日光を好む植物なので、日光が当たる場所がふさわしいです。しかし、直射日光は「葉焼け」の原因になるので、半日陰で管理すると良いでしょう。

水やり

胡蝶蘭はあまり水を必要としない植物です。そのため、必要以上に水を上げるのは避けましょう。毎日水をあげてしまうと、鉢の中が蒸れて「根腐れ」の原因になります。

水やりのタイミングとしては、7〜10日に1回コップ1杯が良いとされていますが、季節によって鉢の乾き具合は異なります。そのため、植木剤を触ってカラカラに乾いていたら水やりをすると良いでしょう。

肥料

花芽が付いたら肥料を与えましょう。胡蝶蘭はラン用の液体肥料がふさわしいです。園芸用品を取り扱うお店に売っているので、買い間違えのないように購入しましょう。

肥料を与えすぎても枯れてしまうので、週1程度の適度な頻度で肥料を与えてください。

植え替え

二度咲きの花芽が付く前に胡蝶蘭を植え替えましょう。

お祝いの胡蝶蘭は1つの鉢に3本以上植えられていることが多いので、二度咲きのときは丁寧に株分けをして1つ1つを分けて植え替えをするのがふさわしいです。なるべく元から使っていた植木剤を使用して植え替えをしましょう。手順は通常の胡蝶蘭の植え替えとかわりません。

もらった後の胡蝶蘭に起きやすいトラブルとは

もらった後の胡蝶蘭は、上手に管理をしてもさまざまなトラブルが起きやすく、特によくあるのは以下のトラブルです。

  • 根腐れ
  • 害虫被害や病気
  • 花が咲かない

根腐れや害虫被害は、二度咲きの胡蝶蘭ではなくても起きやすいトラブルです。

アブラムシやカイガラムシが特に付きやすく、どれも「風通しの悪さ」が原因で有ることが多いため、置き場所には十分注意が必要となります。また、害虫を放っておくとガビが発生して「灰色かび病」や「炭疽病」などを引き起こすため、胡蝶蘭に異変を感じたらすぐに対処する必要があります。

また、どんなに待っても花が咲かない……というトラブルもよくあります。葉っぱが3枚以下の場合、まだ成長途中で花が咲かないだけということもあるので、葉っぱの枚数が足りない場合は、もう少し様子を見ると良いです。

葉に弾力がなかったり元気がないと、胡蝶蘭の栄養が足りていない可能性があるので、肥料などで調節してください。

まとめ

せっかくお祝いにもらった胡蝶蘭を手放すのは少しもったいない……と考える人も多いと思いますが、育てる自信はないと考えている人も多いはずです。胡蝶蘭の買取も行っているので、自分が納得する方法で処理できるとよいですね。二度咲きと聞くとどうしてもハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、コツを掴めば誰でも上手に育てることができます。ぜひもう一度お花を咲かせてみてはいかがでしょうか。