胡蝶蘭の花びらに出る病気

なんだか胡蝶蘭の花びらが変??

胡蝶蘭には、様々な病気があります。

育て方や、置き場所など、水やりの仕方、肥料の与え方などで病気になってしまうことがあります。

どんな病気があるのか分からない。

どういったものが病気なのか?

どういった対策をすればいいのか?

処分した方がいい病気もあるの?

と不安になっていると思います。

その中でも、花びらの様子がおかしい時がある場合の病気の可能性を見て行きたいと思います。

 環境で変わってくる花の異変とは?

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胡蝶蘭の花が変化してしまう理由には、環境が大きく関係してきます。

胡蝶蘭は、温帯地域にもともと生息しているお花で、直射日光には当たらない葉が生える木の皮に自生えしています。

日本では胡蝶蘭にとって少し寒い地域でありますが、今の住宅事情だと胡蝶蘭にとって住みやすくなってきています。

気密性が高くなったことによって、胡蝶蘭が過ごしやすい環境を維持しやすくなるのです。

胡蝶蘭が快適に過ごせる温度は、15度から30度程です。人が生活して快適だと感じる温度ですので、人がいるところに置いてあげるのが一番管理が楽になります。

葉焼けや根腐れは、胡蝶蘭にとって快適な環境でないことがあげられます。

胡蝶蘭は、東南アジアに広く分布しております。

木の表面に根を張って生きています。しかし自分で栄養を作り出し自分で生成するので規制植物とは異なります。

木の表面に生えることで、その木の葉が傘代わりとなり、直射日光から身を守ります。

日の当たりはそこまでないことが多いようです。

日本で飾る場合も、レースのカーテン越しなどの柔らかい日が当たる場所に置いておくのがいいとされています。あまり日に強く出来ていません。日が直接当たってしまうところに置いておくと、日焼けなどを起こしてしまうことになります。

日は当たらないよりは当たった方がいいですが、直射日光は得意ではありません。直射日光が当たると、急激に温度が高くなってしまい、葉焼けが起きてしまいます。

葉焼けが起きてしまうと、病気になりやすくなります。

葉焼け自体も、葉が黒くなったり色素が抜け白っぽくなったりします。

見つけたらすぐに日陰に移して様子を見てください。

葉焼けしている部分が多い場合は、感染症の恐れがあるので、消毒したはさみなどでその部分を切り取り、殺菌剤を塗っておきます。

菌による花びらの病気とは?

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胡蝶蘭の花びらについてしまう代表として菌による病気があります。

・灰色カビ病

花びらに灰色のまだらの点々がついてしまいます。蕾に水に濡れたような褐色のまだら模様のシミが小さくついてる状態から、開花に合わせて大きくなっていきます。

そのまま灰色になったカビがついてしまいます。

しかも、カビなので胞子が飛び、拡散してしまうことがあります。この場合は、温度が低い状態が続き、湿気が多いと発生しやすい病気です。

【灰色カビ病の対処方法】

折角咲いている花を切るのは忍びないですが、そのまま放っておくと他の花びらや葉っぱに感染してしまいます。

胡蝶蘭の花を処分にさせない為に早めに対処します。感染してしまった花と株を残し清潔なはさみで切り、除湿をします。

【灰色カビ病の対策と予防方法】

梅雨の時期の、日の当たらない玄関や、洗面所の近くなどに置いてあるとなりやすくなってしまいます。湿気があまりない、日がある程度当たる場所に置いてあげます。

湿気が100%になると発生するので、除湿機やエアコンなどで除湿をして99%以下にします。また、霧吹きなどは、昼間の晴れている時などにあげるようにします。

30度まで温度を上げることも効果的ですが、少し大変だと思うので湿気に注意しておきます。

環境によって花びらにも影響が出てきてしまう凍傷とは

また、低温が続いたり、胡蝶蘭にとって寒いと感じる場合、低温障害、凍傷になってしまいます。

・低温障害(凍傷)

花が咲いているのに、花が垂れてしまう状態が凍傷です。

胡蝶蘭は葉に水分を溜める為、環境にもよりますが、室温が10度を下回ってくると凍傷を起こします。

凍傷が起きてしまうと枯れてしまいます。7度から温度が低くなると、徐々に凍傷がすすみ、枯れてしまうようになりますので注意が必要です。

【低温障害の対処方法】

温かいところに置いて様子を見てみてください。

【低温障害の対策と予防方法】

出来れば18度以上の環境で育てます。

常に15度以下の場所に置いておかないように注意してください。

花が咲いている時は、昼間で25度から27度、夜で18度あたりを目安にすると花が咲いてる状態が長く持ちやすくなります。

 まとめ

胡蝶蘭の花についている病気は、凍傷などの温度が低いことが多いようです。カビが生えるような環境に置かないようにしておきましょう。

一日で発症するように見える胡蝶蘭の花の病気ですが、2~3日間かけてゆっくり進行していくことが多いようです。

春や秋のエアコンなどを使わない時に発生することが多いカビ。

花びらに出ている時点ではまだ大丈夫ですが、カビなどが根っこや茎などにも広がると捨てる羽目になってしまいます。

早めに気づいて対策出来るように、毎日の観察をすると、胡蝶蘭の花も楽しめて病気にも早く気が付けるのでとてもおすすめですよ!