お祝いやお悔やみの贈り物として人気がある胡蝶蘭ですが、花が落ちてしまったら捨ててしまうという人もいるのではないでしょうか?
胡蝶蘭は花が落ちても管理をしっかりやることで再び花を咲かせることができます。そこで今回は胡蝶蘭の管理方法についてご説明していきます。
まずはラッピングをはずしましょう
胡蝶蘭はお祝いやお悔やみの贈り物として人気があるため、自分で買うよりも贈り物として受け取る場合のほうが多いのではないでしょうか? 自分で胡蝶蘭を購入した場合はラッピング(セロハン)をはずすことに抵抗を感じないかもしれませんが、贈り物として胡蝶蘭を受け取った場合はキレイに包装されたラッピングをはずすことにためらいを感じる人もいるかもしれません。
しかし、胡蝶蘭を長い間、楽しむためには’’ラッピングをはずしましょう’’
例外はありますが、胡蝶蘭に限らず花は自宅に持ち帰ったら基本的にラッピングははずしたほうが良いです。ラッピングをしたままでいると、下記のようなデメリットがあります。
・風通しが悪い
・高湿度になり、カビや病気の原因になる
・水のやりすぎで根腐れを起こす(花鉢にラッピングがされている場合)
とくに注意したいのが3番目の花鉢にラッピングがされている場合です。「胡蝶蘭の花ではなく、花鉢のほうだったら問題ないのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、そうとは限りません。
花鉢にラッピングをしたままでいると、どれぐらい水をやってどれぐらい乾いているのかという判断が難しくなります。購入してから数日はラッピングをしたままでも大丈夫ですが、できれば早い段階で花鉢のラッピングもはずしてしまいましょう。
胡蝶蘭の管理方法 〜 花が咲いているとき 〜
では、ここから実際に胡蝶蘭の管理方法についてご説明していきます。
① 水を与えすぎると枯れてしまう
胡蝶蘭は水やりの回数が少なくても大丈夫な花です。しかし、根腐りをしやすい花なので水を与えすぎると枯れてしまいます。
では、どのぐらいの水の量をどれだけの回数与えれば良いかいうと、室内の環境・気温・季節・天候・湿度などによって変わってくるため、具体的に量と回数を提示することは非常に難しいです。
水のやりすぎを防ぐためには胡蝶蘭の’’乾き具合と湿り具合’’をよく調べることが大切になってきます。苔や花鉢のなかの状態をきちんと調べ、乾いているようであればコップ1〜2杯ぐらいの水をやりましょう。湿り気がある場合は水をやらずに乾くまで待ちましょう。
②風通しが良く、直射日光が当たらない場所に置くこと
胡蝶蘭は風通しが良い場所を好むので、設置場所は風通しが良い場所にしましょう。
ただし、風通しが良いからといって窓際に置くのは注意が必要です。胡蝶蘭は直射日光がとても苦手な花です。直射日光が当たる窓際に置いてしまうと枯れる原因になってしまいます。
しかし、直射日光が苦手だからといって日光が苦手というわけではありません。’’直射日光が当たらない明るい場所’’に設置するのが一番いいでしょう。
どうしても設置場所が見つからない場合はレースのカーテンやブラインドなどを使い、遮光した環境に胡蝶蘭を置くようにしましょう。
③暖かく、適度な湿度を保つこと
胡蝶蘭の原産地は高温多湿な熱帯雨林なので、胡蝶蘭を置いている部屋は原産地に近い環境にするのがいいです。’’室温は20度前後を維持し、乾燥に注意’’するようにしましょう。
夏は室温と湿度に関して、そこまで意識しなくても大丈夫ですが、冬の管理は注意が必要です。冬は暖房をつけるとどうしても室内が乾燥してしまいます。だからといって暖房をつけずに寒い冬を越すのもつらいですよね。暖房をつけている部屋に胡蝶蘭を置く場合は、花や葉に霧吹きで水をかけてあげましょう。そうすることで胡蝶蘭の乾燥を防ぐことができます。
胡蝶蘭の管理方法 〜 花が落ちているとき 〜
①花茎を切って栄養分をカット
胡蝶蘭は時間が経過していくと徐々に花が落ちていきます。花が落ちている花茎をそのままにしておくと、株の栄養分が取られていきます。なので花が落ちてしまった花茎はハサミ等で切ってしまいましょう。
切る位置についてですが、胡蝶蘭の花茎には節があります。’’根元から数えて4〜6節目を切る’’といいでしょう。
※花からすぐ近く(高い位置)の花茎を切ると花芽が出やすくなりますが、立て続けに花を咲かせると株が弱くなってしまいます。胡蝶蘭を長い間、楽しみたい人は根元のほうを切るのがおすすめです。
②古い水苔を取り出し、新しい水苔を巻く
胡蝶蘭の落ちた花を切ったら、次は花鉢から株を取り出しましょう。取り出した株を見て、もしも根腐りしている部分があれば取り除いてしまいます。また、このときに’’古い水株も取る’’ようにしましょう。
古い水株を取り除いたら新しい水株を株の根元に巻きつけていきます。新しい水株はあらかじめ水に浸透させておきましょう。新しい水株を巻いたら再び花鉢へ戻します。
③新しい水苔が乾いたら水やりをする
水やりに関しては水苔が乾いたり、葉の表面のツヤがなくなってきたと感じた場合に行います。ただし’’古い水苔から新しい水苔に変えてしばらくの間’’は水分の確保が十分に行われていますので、水やりの回数は減らすようにしましょう。
④置き場所は花が咲いているときと同じ場所
最後に胡蝶蘭の置き場所ですが、基本的には花が咲いていると同じように’’直射日光を避けた風通しの良い場所’’に置くようにしましょう。
また、冬場はなるべく室内に置くようにし、室温が15℃以下にならないように注意しましょう。