胡蝶蘭を自宅での育てるときの環境と注意点、枯れたときの手入れ方法を徹底解説

胡蝶蘭は「幸せが飛んでくる」という花言葉からプレゼントすることが多い花です。胡蝶蘭は長く花の美しさを楽しめるので自宅でも育てることができますが、いざ、もらっても、育て方がわからない人が多いと思います。

そこで今回は胡蝶蘭を自宅で育てるときのコツや注意点、人気ランキングについてお話していきます。

胡蝶蘭を自宅で育てるときの環境

胡蝶蘭

胡蝶蘭を自宅で育てるときは環境に気をつけなくてはなりません。ここでは

・置く場所

・温度

・水のやり方

・肥料の追加

・ラッピングの外し方

についてお話していきます。

置く場所

胡蝶蘭は熱帯のジャングルの高い木に着生して生育していました。必ず胡蝶蘭が育った環境に近づけることが大事です。

必ず、日が当たる、風通しの良い場所に置くようにしてください。

直射日光に当たると葉が熱さで焼けてしまうので枯れてしまいます。

窓際に置くときはレースのカーテンで直射日光を遮ぎるようにして日を当てましょう。

温度や湿度

胡蝶蘭を育てるときの適温は日中5℃ぐらいで夜間は15℃ぐらいがちょうどいい温度です。

できる限り温度は20℃前後に保つようにしてください。

温度が上がりすぎても下がりすぎても花の枯れる原因になるので胡蝶蘭にとって温度管理は重要です。

また、直接胡蝶蘭に冷暖房が当たってしまうと乾燥して花が萎れてしまうので気をつけましょう。

水のあげ方

水をあげるタイミングは鉢植えの表面を指で押してみて水苔の表面全体が完全に乾いてからにしてください。

季節にもよっても違いますが7日~10日に一度、株の根元にコップ1杯の水をあげます。

必ず1株ごとにあげてください。その際、水は常温に近い温度にしましょう。

水を上げたあと、鉢の底から水が出てくる場合は、必ず水を切って受け皿に溜まった水は捨てるようにしましょう。

胡蝶蘭を枯らしてしまう原因は水のあげすぎによって起こる根腐れなので水あげは必ず朝にしてください。

もし、朝に水をあげるのを忘れた場合は午後にはあげず、翌朝に水をあげるようにしましょう。

胡蝶蘭の生育期の5月~9月はよく水を吸うのでしっかり水をあげてください。冬の胡蝶蘭はほとんど成長しないので水苔が乾燥しきってから2~3日後に水をあげるぐらいで十分です。

肥料の追加

肥料の追加は5月になり、新しい根が生えてきているかどうかで追加をするか決めます。新しい根が伸びてきたら化学肥料を置くか、9月いっぱいまで1週間に一度薄めた液体肥料を水やりの代わりにあげましょう。その際は、必ず洋ラン用の液体肥料を使いましょう。

ラッピングの外し方

お祝いのプレゼントで胡蝶蘭をもらうとラッピングされていることが多いです。このラッピング材をそのままにしておくと中が蒸れて根腐れの原因になります。

もらったら、早めにラッピングを外すようにしましょう。外したくない場合は鉢底のラッピング紙の部分を十字に切り、鉢底から水分が出るようにしておけばOKです。

胡蝶蘭を自宅で育てるときの季節ごとの注意点

胡蝶蘭

ここでは、胡蝶蘭を自宅で育てるときの手入れの注意点を

・春

・夏

・秋

・冬

の季節ごとにわけてお話していきます。

春の手入れで注意するのは植え替えのタイミングです。胡蝶蘭は5月が植え替えにとって最適です。この時期を間違えずに植え替えしておくとその後の胡蝶蘭の生育が良好になります。2年に1回ぐらいなので、うっかりと忘れて時期を逃さないように気をつけてください。

夏の手入れで注意するのは6月です。ラン用の液体肥料を忘れずに与えてください。梅雨入りしたら高温多湿を避けるようにしましょう。

真夏になると気温も上がり胡蝶蘭の成長も早くなりますので乾燥には十分な注意が必要です。エアコンの風が直接当たらないように気をつけましょう。

あまりにも湿度が高いところに置いておくと胡蝶蘭が腐敗や軟化を起こし、悪臭を放つ病気になってしまいます。

秋に手入れで注意するのは、秋は日照時間が短くなることです。夏からの気温の変化に注意してください。空気も乾燥しやすく温度が低くなりやすいため、株が湿っている状態が多くなります。胡蝶蘭は寒暖差にも弱いので特に秋の季節は、デリケートに扱ってください。

冬の手入れで注意するのは水やりの頻度です。冬の胡蝶蘭の水やりは10日に1回程度で十分ですが、20日過ぎても全体的に湿っているようであれば何度も水やりする必要はありません。夜間、冷え込む場所であれば部屋の中央に胡蝶蘭を移動させダンボールや毛布、新聞紙などで鉢を覆って湿度を一定に保っておきましょう。

胡蝶蘭が枯れたときの手入れの方法は?

胡蝶蘭

ここでは胡蝶蘭が枯れたときの手入れの方法についてお話していきます。

胡蝶蘭は根腐れしやすい品種です、葉の中心に小さい葉が育ってきているような状態であれば問題ありませんが、全ての根が白や黒に変色して、白や黒に変色してブヨブヨに、なっていて、全ての葉が萎れて枯れたようになっている場合は難しいかもしれません。

また元気がない場合や葉が萎れている場合は根腐れの疑いがあります。

鉢から取り出し、全ての根を触ってみて、すぐに潰れる根は腐っているのでその部分を清潔なハサミで取り除いてください。

芯の部分が腐っていなければまだ復活する可能性があるので諦めずに根気よく対処することが大切です。

残っている根の量によって植え替える鉢の大きさを決め、新しい土と一緒に四角い発砲スチローを根の間に挟むと通気をよくして根腐れ防ぐことができます。

まとめ

胡蝶蘭をプレゼントされて自宅で育てるときは、置く場所、温度や湿度、水のあげ方など、育った環境に近づけることが大事です。

胡蝶蘭を長く楽しむには季節に応じた手入れ方法をする必要があります。万が一、根腐れしてしまったときは、そのままにせず、清潔なハサミで取り除いてくださいね。