季節ごとの胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭は、お祝いなどの嬉しい場面でいただいたり、その華やかさから、自分でも育ててみようと思ったりしますよね。しかし、胡蝶蘭を育てるには少し気をつけなければならないことやコツのようなものがあります。

胡蝶蘭はとても繊細な植物ですので、間違った育て方をしてしまうと枯れてしまったり、根腐れを起こしたりすることがあるのです。ここでは、綺麗な花を咲かせるために知っておきたい胡蝶蘭の育て方や開花とき期、季節ごとの育て方の違いなどについて紹介します。

胡蝶蘭の季節ごとの育て方

胡蝶蘭

胡蝶蘭を育てるときには水やりや肥料のやり方などを季節によって変えなければなりません。ここでは、胡蝶蘭の育て方について、季節ごとに紹介します。

胡蝶蘭は寒さに弱い植物です。そのため、まだまだ冷え込むことの多い季節である春には、暖かい場所に置く必要があります。直射日光の当たらないカーテン越しに、日の当たる15度程度の気温の場所に置くようにしましょう。

水やりは、冷え込む夜にあげるのは避け、10日に一度150cc程度の水を根元にあげるようにしましょう。肥料は4月頃になったら与えましょう。

夏には、直射日光の当たらない、風通しの良い場所に胡蝶蘭を置くようにしましょう。このとき、エアコンなどの風には直接当たらない場所を選ぶようにすることが必要です。温度は15度~20度程度に保つようにしましょう。西日は当たらないようにし、なるべく午前中に日光に当てるようにしましょう。

水は一週間に一度程度150ccの水を与えるか、根元が乾いているようなら水を与え、肥料を与えるのは控えましょう。

秋は、直射日光に当たらない風通しの良い場所に胡蝶蘭を置くようにしましょう。まだ暑くなることがある季節ですので、温度は15度~20度程度に保つようにし、10日に1回程度150ccの水を与えましょう。胡蝶蘭は秋から休眠のとき期に入り、肥料を与えてしまうと根腐れなどを起こす場合がありますので、肥料は与えないように注意しましょう。

胡蝶蘭は寒さに弱い植物ですので、暖かい場所に置くようにしましょう。15度を下回るような場合には、温度調節をしましょう。水は20日に1度150ccを与えるようにし、冷え込む夜には与えないようにしましょう。肥料は胡蝶蘭が休眠期に入っているため、与えないようにしましょう。

胡蝶蘭の開花とき期はいつ?

胡蝶蘭

胡蝶蘭は、自然栽培のものと温室で栽培されたもので花の開花とき期が異なってきます。そこでここでは胡蝶蘭を育てた環境ごとに、花の開花とき期について紹介します。

自然栽培

胡蝶蘭はもともと温暖な気候の場所で育つ植物ですので、花が開花するためには18度以上の気温になることが必要になります。そのため、自然栽培の胡蝶蘭は、気温が上昇してくる5月~7月の間に開花することが多くなります。

しかし、自然栽培を行う場合には、冬などの寒くなる季節では胡蝶蘭が弱ってしまう場合がありますので、しっかりとした気温の管理を行いましょう。気温の管理を怠ると、胡蝶蘭にせっかくついた蕾が変色や、枯れてしまう原因にもなりますので注意しましょう。

温室栽培

温室で胡蝶蘭を栽培すると、1年に1回花を咲かせる自然栽培とは異なり、年に2回程度花を楽しむことができます。温室栽培で年に2回花を楽しむためには、花茎つみを行う必要があるため、しっかりと手入れを行いましょう。

温室栽培での胡蝶蘭の開花とき期は、自然栽培と同じように5月~7月と、冬場の11月~12月です。温度や湿度、花茎つみといった手入れをしっかりと行うことで、冬場でも胡蝶蘭の花を楽しむことができます。

主に花屋で冬場に取り扱っている胡蝶蘭などは、この温室栽培によって育てられたものです。

このように、胡蝶蘭は育てる環境によって開花とき期も花の咲く回数も変化します。好みに合わせて栽培方法を変えて、胡蝶蘭の花を楽しみましょう。

胡蝶蘭の開花とき期に気をつけること

ポイント女性

胡蝶蘭を育てるときには肥料のあげ方やとき期にも気をつけなければなりません。間違ったとき期に肥料を与えてしまうと、胡蝶蘭を枯らせてしまうこともあります。そこで、ここでは胡蝶蘭の開花とき期に気をつけなければならない肥料のあげ方について紹介します。

一般的に、花を育てるときには開花とき期などに肥料を与えても問題はありませんが、胡蝶蘭は違います。胡蝶蘭には生育期や休眠期といった、花が成長するとき期や、休むとき期があります。肥料を与えるときは、この花が成長する生育期にするようにしましょう。胡蝶蘭の生育期は春から夏の終わりまでです。

肥料はこのとき期に与えるようにし、秋から冬の休眠期には肥料は与えないように気をつけましょう。ただし、夏のように気温が35度を超すとき期には、肥料を与えることで弱った胡蝶蘭の根がさらにダメージを受けてしまいますので肥料は与えないようにしましょう。

生育期を過ぎた秋から冬の休眠期に肥料を与えてしまうと、胡蝶蘭が枯れてしまうことにもつながりますので注意しましょう。

肥料は生育期にあげるのが良いとされていますが、注意したいのが胡蝶蘭の開花とき期です。

開花は5月~7月に起こりますが、このとき期には、胡蝶蘭は肥料を必要としません。このとき期に肥料を与えてしまうと、せっかく咲いた花が枯れてしまったり、落ちてしまうことがあるため、肥料は絶対に与えないようにしましょう。また、温室栽培の場合には、年に2回開花とき期が来ますが、そのときにも肥料は与えないように気をつけましょう。

このように、胡蝶蘭を育てるときには肥料を与えるとき期にも気をつけなければなりません。肥料を与えるときには開花とき期は避け、胡蝶蘭の花を綺麗に咲かせましょう。