胡蝶蘭は土や植え込み材を使って育てている人が多いかもしれませんが、水栽培でも胡蝶蘭を育てることができるのは知っていますか?そこで今回は胡蝶蘭で水栽培をできるのか?水栽培のやり方や、注意点などについてお話していきたいと思います。
目次
胡蝶蘭で水栽培は可能?
胡蝶蘭といえば、鉢(ポット)と土で育てるイメージが強いかと思いますが、胡蝶蘭は根に水を蓄える特徴があるので、土や植え込み材を使わない水栽培も可能です。
根腐れしてしまった場合も、きちんとお手入れしてあげればもう一度お花を咲かせることができます。その方法をお話ししていきます。
胡蝶蘭が根腐れをおこしてしまった場合の対処法は、植え替えです。根腐れしていたとしても、芯の部分がしっかり残っていれば、まだ、お花が咲く可能性がありますので、新しい鉢に植え替えてあげてください。
根腐れしている部分を取り除き、根がほんの少ししか残らない場合もありますが、植え込み材料に埋めてあげて下さい。胡蝶蘭の植え替えをする際は必ず、使用するハサミは火であぶるなどして消毒をしてください。手洗いもきっちりして病気の感染を防いでくださいね。
根に水を蓄えることができる
胡蝶蘭は亜熱帯の木に着生して育つ「着生蘭」の1種です。そのため、もともと、雨が降らないと水が得られない環境で生息していたため、根が太く、そこに水を蓄えることができるようになっています。他の植物と同じように水を与えると、水分過多で病気になる可能性があります。このような理由から水やりは少なくていいといわれています。
手軽なもので栽培できる
水栽培は、植物を水につけて育てる方法です。花瓶やペットボトルなどで手軽に栽培できるのも水栽培の魅力の1つです。
胡蝶蘭は育てるのが難しいといわれていますが、枯らしてしまう1番の原因が、水やりです。環境によっては2週間以上も水やりをしなくて良いのです。しかし、水をやりすぎてしまうと根腐れを起こして枯れてしまいます。
水栽培で透明のビンに入れておけば、根っこが外から見えることで根の乾きや成長の観察することができるので、水やりのタイミングが掴みやすくなり、根腐れを事前に防ぐことができます。
胡蝶蘭の水栽培のやり方
1.胡蝶蘭の水栽培は、先に述べたように、まず花瓶や殻になったビン、ペットボトルを用意してください。水は根っこの先端だけに触れる量で十分足りますので、ビンはなるべく背丈が高いものではなく、低くて広く安定したものを用意してください。ペットボトルで栽培する場合は、ペットボトルを胡蝶蘭の株の大きさに合わせてカットし、高さを調整します。
2.用意したビンまたはペットボトルに胡蝶蘭を入れます。まずは鉢から胡蝶蘭を取り出し、根についている植え込み材の水苔などをふるい落とします。ふるい落としてもまだ根についているものは水で軽く洗い流すようにしましょう。
3.胡蝶蘭をビンに入れ替える前に、水を1週間程度やらずに根を1度乾燥させます。きちんと乾燥したのを確認してから、水を与えるようにしましょう。水は、根の先端数センチが浸かっていればいいので、ビン1杯に水を入れる必要はありません。根元は空気に触れている状態でも問題ありません。
4.肥料には「有機質」のものと「無機質」のものがあります。液体肥料を入れるのも水に溶かして使う液体肥料を入れる場合は、薄め方は1000倍~3000倍と非常に薄い状態にしてからあげるようにしてください。また、肥料をあげる時期は「生育期」といわれる春から秋ごろに与えるようにします。
また、根腐れなどを起こしている場合、胡蝶蘭の植え替えをしますが、その場合、春から初夏の間、初秋が良いと言われているのでその時期に植え替えを行うといいでしょう。
胡蝶蘭を水栽培する時の注意点
胡蝶蘭を水栽培する場合、いくつか注意する必要があります。その原因についてお話していきます。
根腐れ
胡蝶蘭が枯れてしまう原因の最大の理由は根腐れです。これは鉢で育てている時同様、水栽培でも同じことが言えます。根を水につけすぎると根腐れの原因になりますので、大量の水に胡蝶蘭をつけるのではなく、根元には水につけないようにしてください。
根の先端が水に浸る程度にしましょう。水が不衛生だとカビや病気の原因となりますので、こまめに水を替えるように注意してください。
置く場所に気をつける
胡蝶蘭は、もともと熱帯のジャングルに生息しており、日当たりと温度管理が重要になります。置く場所は、日当たりの良い窓辺などにしてください。直射日光を浴び続けるのは苦手なので、直接日を当てるのではなく、レースカーテン越しに置いてください。
温度には注意する
胡蝶蘭は、暑すぎるのも寒すぎるのも苦手です。大体20度前後の気温を保ってあげる必要があります。夏は室内に置くようにし、レースカーテン2枚重越しがちょうど良い程度です。クーラーの風が直接当たるのは良くないので、扇風機なので部屋の空気を循環させると良いでしょう。
特に寒さに弱いので、1年の中でも冬は、温度管理には十分気をつけてください。外は寒すぎるので部屋の中に置き、夜は冷えるので、窓から極力離してください。窓際は温度が下がりすぎるので、寒いようならダンボールなどで覆うようにして暖かい温度を保つように心がけることが必要です。
まとめ
いかがでしたか、胡蝶蘭は、水栽培ができることがわかったと思います。置き場所、温度管理など、気をつけていれば、そこまで水栽培は、難しくはありません。ぜひ、これらを参考にして水栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか?