胡蝶蘭の寿命ってどのくらいあるの??少しでも長く楽しむための秘訣とは?

貰って嬉しいお花と言ったら胡蝶蘭。胡蝶蘭はとても人気も高いお花です。しかし、花が咲くまでの管理などが難しく、生産するのも時間がかかるためか、まだまだ高級花としても有名です。

また一年中時期をずらして花を咲かして私たちの手元に来てくれるようになっているので、私たちはいつでも胡蝶蘭のお花を楽しむことができます。

一年中手に入れやすくなった胡蝶蘭は、どのくらいの間お花を楽しませてくれるのでしょうか。

胡蝶蘭の寿命と長く花を楽しむための秘訣を教えていきます。

胡蝶蘭の寿命。実は生命力が強いお花って本当?

Susbany / Pixabay

胡蝶蘭の寿命は、うまく咲かせればなんと50年以上もあるとされるお花です!50年ってすごいですよね。

胡蝶蘭は一年のうち夏ごろに咲く花で、なんと花は1か月から長くて3ヶ月も持ちます。

そう、胡蝶蘭は寿命が長い花なんです。

寿命が長いということは、生命力がとても強いお花です。

しかし、胡蝶蘭は日本で生まれたお花ではないので、日本で長く育てるのには少しコツがいります。

まずは、胡蝶蘭の原種が生まれた環境を見ていきたいと思います。

胡蝶蘭が生まれたのは、南フィリピンなどの東南アジアで、北の方は台湾の南あたりまで分布しているとても暖かい熱帯地方で生まれました。

木に自生して生えているため、根っこは外に出ているのが特徴です。

原種は私たちが想像している胡蝶蘭とは違って、少し毒々しい柄が多く、「Phalaenopsis aphrodite」という名前のように「Phalaenopsis」が蛾のようなという意味になりますので、名前の通りの見た目になっているようです。

日本の胡蝶蘭は、品種改良され今の胡蝶蘭のお花が日本に来たため、蝶のような見た目だったことから、「胡蝶蘭」という名前になりました。

熱帯雨林に生えていることが多い胡蝶蘭の原種は、雨季と乾季に分かれる過酷な環境で花を咲かすため、雨季で雨を蓄え栄養にして、乾季の時期に入るあたりで花を咲かせます。

根っこからだけでなく、大きな葉っぱからも水分を吸い、乾季の間に少しでも水を貯えるようにできています。

根っこは、雨季の間に腐ってしまわぬように外に出ています。空気が好きなので、日本で鉢に入れて育てていると時々鉢からはみ出しますように根っこが伸びてきますが、これは胡蝶蘭の特性でもあります。そのような場合は春ごろに鉢を少し大きなものに変えるために植え替えをしてあげてくださいね。

木に生えているけど、自分で養分を作りますので、木からは栄養を吸いません。また、木の葉っぱが日陰になるため、直射日光に当たらない日当たりがいい場所で過ごしているのも特徴です。

長く楽しむための理想の環境とは

Unsplash / Pixabay

胡蝶蘭の原種が生えている環境が分かったところで、日本で胡蝶蘭の花を楽しむためにやっておくべきことがあります。

まず、ラッピングは外してしまうこと。

胡蝶蘭は、雨季と乾季に分かれる熱帯雨林の環境で生きていますが、根っこが外に出ていて乾燥しやすくなっています。

根っこが湿気ってしまうことがあまり好きではありません。

ラッピングをしていると、水やりをした際に水分が蒸発しにくく、根腐れを起こして枯れてしまいます。

ラッピングは外してしまうか、そこに穴をあけてしっかりと空気の通り道を作るようにします。

・水やりは必要最低限おこなうこと。

根っこはとても腐りやすく、すぐに根腐れを起こしてしまいます。

土との関係にもよりますが、大体1週間に一度ほどの水やりをします。土が乾いてから水をたっぷりとあげて、受け皿の水はすぐに捨てるようにします。

また、株一つ一つにしっかりと水を与えます。寄せ植えしていることが多いので、花が咲き終わったら一つ一つの株ごとにすると管理が楽になります。

・虫予防にも葉っぱに霧吹きで水をかける。

葉っぱからも水分を吸います。70%ほどの湿度の中にいるのが好ましいのですが、難しい場合は、葉っぱに霧吹きで水をかけてあげると、葉っぱにつきやすい虫もつきにくくなったり、温度の上昇を抑える効果もありますのでおすすめです。

・太陽光に直接当てない。

胡蝶蘭は直射日光がすごく苦手です。直射日光に当たると、葉焼けを起こして枯れていってしまいます。日の当たる場所にレースのカーテン越しで育てます。夏場は窓際でも温度が高くなりすぎてしまう可能性があるので、35度以上にならないように注意してあげます。

・温度は高くもなく、寒くもない場所で。

胡蝶蘭の適正温度は、18度から27度ほどといわれています。エアコンなどがある室内で育てるのが理想です。外に出す場合は、秋の涼しくなってからが良いでしょう。その場合直射日光に当たらないようにすだれ等で日光を遮る必要があります。しかし、外に出すと害虫の被害にあいやすくなってしまいます。

・置き場所は通気性がいい場所に。

風通しがいい場所が胡蝶蘭葉好きです。といっても、直接風が当たるのは嫌います。扇風機やエアコンの風が直接当たらない空気が流れる場所が理想です。

・2年に一度植え替えをする

あまり頻繁に植え替えをすることはできませんが、できれば2年に一回は植え替えをしてあげます。今主流の胡蝶蘭を植えている土は、バークとミズゴケですが、これは2年ほどで交換するのが良いとされています。長い間おいておくと機能してくれなくなって、胡蝶蘭が根腐れを起こしやすくなってしまいます。

また窮屈になってしまった根っこを整理するのも大切です。

胡蝶蘭にとって理想の環境は、人の出入りが多い、リビングなどの窓際でレースのカーテン越しにおいてあげると、管理もしやすくておすすめです。

日が当たるならば、キッチン家電の近くなんかも、暖かくておすすめですよ。

胡蝶蘭が苦手なものって?

NGi / Pixabay

今は胡蝶蘭は一年中花が咲いた状態で手に入りますが、本来胡蝶蘭が花を咲かすのは1月から5月頃です。

花が咲き終わると、茎だけになりますが、できるだけ節目があるのでそこに合わせて

根っこの近くで切ってあげます。

また、胡蝶蘭は乾燥が好きではありません。

お花が咲いていないからと言って放置せずに、葉っぱに霧吹きなどで水を与えるのがいいです。その時は、葉っぱの裏側を重点的に霧吹きで行います。

冬場にかけて水を吸わなくなってくるため、冬場の水やりは2週間与えなくても大丈夫になってきます。

水を与えすぎないように、乾いたら水をたっぷりあげるということを気を付けていきます。ミズゴケやバークなどを触って、乾いていたら水をあげ、まだ湿っていたら様子を見るように、メリハリをつけると胡蝶蘭は長い間育ってくれるようになりますよ。

また、置く場所は早めに決めておくといいです。何度も場所を動かされると、胡蝶蘭だって安心ができずストレスが溜まってしまいます。

一度置いたらあまり場所を動かさないで、環境に慣れさせることも長く生きさせるために大切な要素です。

大事に育てれば、10年、いや、50年と長く生きてくれる胡蝶蘭です。何度でも綺麗な花を咲かせてくれるのは楽しみですね。

胡蝶蘭の寿命ってどのくらいあるの??少しでも長く楽しむための秘訣とは?のまとめ

胡蝶蘭がとっても寿命が長いのは驚きでしたね。

貰ったお花は、一度咲いたら終わりという儚いイメージを持っている方も多かったのではないでしょうか。

胡蝶蘭は何度でも咲いてくれるので、高級花として有名な胡蝶蘭ですが、実はその寿命から見るとそんなに高級なお花ではなく、むしろお得なお花なような気がします。

広く愛されている胡蝶蘭を、一日でも長く楽しんでもらえるのは嬉しく感じます。ぜひ、胡蝶蘭を迎えて、胡蝶蘭がある生活をされてみてはいかがでしょうか。