胡蝶蘭は高級花としてどのシーンに出しても恥ずかしくなく、また冠婚葬祭を選ばない花なので贈り物としても多くの方に利用されています。
その中でも、胡蝶蘭には大きさがあるのはご存知でしたか?
一般的に言われる胡蝶蘭のほかに、ミニ胡蝶蘭、ミディ胡蝶蘭、マイクロ胡蝶蘭と呼ばれる大きさがあります。
小さい胡蝶蘭の代表でもあるマイクロ胡蝶蘭の人気がある理由に迫っていきたいと思います。
目次
マイクロ胡蝶蘭が人気の秘密は、手軽さ?
胡蝶蘭といわれるものは、大輪といって花の大きさが大きいものをいうことが多いです。
こういった大きな胡蝶蘭は開店祝いや開院祝いなどの店舗に飾られているところをよく見るかと思われます。それも胡蝶蘭が映えることで、お店が華やかに見えることも新しいお店にはうれしいので贈られて喜ばれるお花の代表格です。
胡蝶蘭は匂いがないのも特徴で、花粉も飛びません。
なので、人が多く来店することがあるお店や、食べ物を扱うお店にもよくどのお店にも合うお花です。
しかも、大輪では派手すぎるという方もいます。
胡蝶蘭は仕事で贈ったり贈られたりすることももちろん多いのですが、個人のプレゼントとしても贈る方が増えています。
大輪を贈られたら嬉しいですが、まだまだ胡蝶蘭は高いお花なので手ごろな価格帯として大輪より小さいお花のミディ、ミニ、マイクロ胡蝶蘭が今人気があります。
管理は胡蝶蘭とあまり変わりません。
ただ、お花の大きさが、大輪、中輪(ミニ胡蝶蘭やミディ胡蝶蘭)、それよりも小ぶりなマイクロ胡蝶蘭のように違ってくるだけです。価格も大きさによって変わってきます。
お部屋に飾ると、大輪の胡蝶蘭はパッと目を引き、目線を奪います。
それがとても素敵で、部屋の雰囲気を変えてくれて、一気に高級感ある華やかなお部屋になりますが、そこまで大きくなくていいという方は窓際に一つお花が小ぶりにあればいいという方が自分で買うことも多いのがマイクロ胡蝶蘭です。
贈り物のイメージが強い胡蝶蘭ですが、個人で楽しむのも大切ですよね。
ミディ、ミニ、マイクロ胡蝶蘭の違いってなに??
マイクロ胡蝶蘭は、手軽に持ち運べるのが特徴です。
大きな胡蝶蘭は一株を寄せ植えしてあるので、鉢が3つや5つになることがあり、その分根っこや土が重くなります。足腰が弱い方には運ぶのが大変といわれる方も多いところ、マイクロ胡蝶蘭は片手に乗って、簡単に場所を変えることができるのも特徴です。
さっと場所を変えられるので、インテリア感覚で使用できるのも嬉しいですよね。やっぱりお花があるお部屋は明るくなります。
蘭は植物の一割も占めるというほどに種類が多くあります。その中でも胡蝶蘭の原種といわれるのは50種類ほどといわれ、小さい原種を掛け合わせてできたのがマイクロ胡蝶蘭です。
ミディ胡蝶蘭の花が6センチほど、ミニ胡蝶蘭が4センチほどといわれています。マイクロ胡蝶蘭はこのミニ胡蝶蘭よりも、小さい花のことを言います。
マイクロという名前は、もともとは商品名から来たとも言われています。
ミニより小さいものなので、マイクロ。マイクロよりも小さい花が出たら次はナノ胡蝶蘭になるかもしれませんね。小さい花を作っていくのは大変な技術がいることですが、これからもどんな胡蝶蘭が出てくるのか楽しみです。
次は手元に手軽にお迎えしやすいマイクロ胡蝶蘭の育て方などを簡単にまとめました。
マイクロ胡蝶蘭の育て方。蘭って難しいの?
マイクロ胡蝶蘭も胡蝶蘭なので、育て方は胡蝶蘭と同じです。
胡蝶蘭は東南アジアを中心にした地域に生息していることが多く、暖かく湿気が多い環境で育っています。
乾季と雨季に分かれる東南アジアで生き抜くために、胡蝶蘭は進化しています。
まず、蘭の名前の由来となったOrchid(オーキッド)は、蘭の特徴でもある二つの玉のような栄養を蓄えておく部分のことを睾丸に見立ててOrchis(オルキス)の名前からとってオーキッドの名が付きました。
しかし、胡蝶蘭にはこの部分がなく、葉っぱに栄養を蓄えておくことに特化しています。
葉っぱから水分を吸うことが多いので、胡蝶蘭の葉には表と裏に霧吹きなどで水を毎日かけてあげると、水も吸収しますし、ダニ除けにもなります。
根っこは木に自生します。木から栄養をもらわないで自分の力で行きますが、土に生えているものとは違い、外に根が出ている分、すぐに乾きます。乾きにくい環境にいるとすぐに湿気ってしまい、根腐れをおこしやすくなってしまいます。
家にある胡蝶蘭は、根っこが埋まっているバークやミズゴケが完全に乾いている状態でたっぷりの水を与えます。できれば、下が開いていて水が流れる鉢が湿気がこもりにくくてよいです。水受けに残った水はすぐに捨てて空気の通り道を作ってあげてくださいね。
胡蝶蘭の根っこは空気が好きなので、成長期になると上に成長してくる根もいます。これは健康な証拠なので安心してくださいね。
木に生えるので、基本的に木陰で過ごしています。直射日光が苦手ですが、明るいところが大好きです。
花が終わったら根元の方から茎を切ってあげると、来年も咲かせてくれるようになり、胡蝶蘭自体も長持ちしやすくなります。
乾燥すると葉っぱにしわがついてしまいますので、葉水を行うようにしてくださいね。
二年に一度、またはカビなどが生えたり、胡蝶蘭に異変があったときは胡蝶蘭の土(バークやミズゴケ)を交換します。
できれば花が終わったころ、または夏になる前に植え替えます。
植え替えは人間でいう手術みたいなものですので、体力がない冬場にやると枯れてしまうことがあります。冬に胡蝶蘭に異変が起きて土を変えるしかない判断されたときは、自己責任で植え替えてくださいね。毎日様子を見てください。
植え替えをしてから約2週間は水を与えないようにします。胡蝶蘭にとって水はご飯です。人間も手術をしてからすぐには固形物を食べないのと同じように、胡蝶蘭にとっても少し休ませてあげる必要があるからです。
室温が18度以下、30度以上にならないように気を付けてくださいね。
基本的に胡蝶蘭は湿度が70%で多湿の暖かい場所を好みますが、家庭では難しいので葉水をしたりして調節してあげてください。
マイクロ胡蝶蘭って普通の胡蝶蘭と何が違うの?まとめ
小さな胡蝶蘭ですが、存在感は大きなマイクロ胡蝶蘭。部屋に一つあるだけでその空間を華やかにしてくれます。
プレゼントにも自分へのご褒美としても喜ばれているマイクロ胡蝶蘭。
普通の胡蝶蘭だと敷居が高いという方へもおすすめです。
胡蝶蘭と育て方や環境は同じですので、大きな胡蝶蘭から、ミディ胡蝶蘭、ミニ胡蝶蘭、マイクロ胡蝶蘭と並べてみて、花の大きさの違いを楽しむのも面白いかもしれませんね。