胡蝶蘭の増やし方

胡蝶蘭は咲いている姿は美しくて、花もちもよく、花ことばも縁起が良いのでどんなシーンでも使われているお花ですよね。そんなきれいなお花を増やしたいなと思う方は多いと思います。

しかし、どうやったら胡蝶蘭が増えるのかわからないですよね。

株を増やしたい。

お花を増やしたい。

という方のために今回は胡蝶蘭の花や株の増やし方や胡蝶蘭の特徴についてみていきたいと思います。

胡蝶蘭の増やし方ってどんな種類があるの?

たくさんの胡蝶蘭

RainerBerns / Pixabay

胡蝶蘭は普通のお花とは違って、株が付くことも、どうしたら受粉したものから株が増えるのかもわかっていません。

胡蝶蘭はラン科の花の中でも珍しいお花とも言えます。

そんな胡蝶蘭はどういったときに増やすことができるのでしょうか。

まず株を増やしたい場合は、確認されているもので2種類あります。

まず、子株ができること。

残念ながらどのようにして子株ができるのかもまだわかっていません。わかっていることは、子株ができるのはとても環境が良いということです。

もしかしたら胡蝶蘭自身でこの環境は安全だと判断して子供を作るのかもしれないですね。

子株とは株の横にもう一つ小さい株ができることです。

小さい株ができるので見た目にもわかりやすいと思います。

次は高芽と呼ばれるものです。あまり聞きなれませんが、伸びた茎の先に根と葉が付くことです。茎の先に根っこと葉が付くなんて面白いですよね。その仕組みもまだわかっていません。胡蝶蘭は謎が多い植物です。

今のところ確認できる増やし方はこの二つです。

胡蝶蘭の株を増やしてみよう!

紫の胡蝶蘭

Aromaengel / Pixabay

子株や高芽が確認できたら株分けに挑戦です!

株分けする時期は、植え替えする時期と同じで、冬に行わないようにしましょう。花が咲き終わった後に行うほうがよいでしょう。夏頃が最適です。

葉っぱが2から3枚出ていることや、健康状態をよく見て株分けを行うようにします。

子株で胡蝶蘭を増やす場合は植え替えの要領と似ています。

  1. まず鉢から株を出します。この時植え込み材が根についているのと思うので優しく取り除きます。
  2. 消毒したはさみで黒くなっている元気がなくなっている根っこを切って、元気な根っこだけにします。
  3. 親株と子株を切り離します。強く握ってしまうと弱ってしまいますので気を付けます。
  4. 株を分けたら水分を十分に含ませたミズゴケを根に絡めて素焼きの鉢に入れていきます。上の部分にもミズゴケを足していきます。
  5. 水やりを1週間から10日ほど我慢して胡蝶蘭の根が環境に慣れるのを待ちます。親株の場合も同じです。

そしていつも育てているときと同じように育てていってくださいね。

高芽が出た場合は、高芽はまず葉っぱが2から3枚に育ててから切り離します。

  1. 消毒したきれいなはさみで切り離していきます。
  2. 高芽が出ているほうから茎を4から5センチほど長めに切り離していきます。
  3. 根っこの部分に水を十分に含ませたミズゴケを絡ませて、素焼き鉢に入れていきます。上の余った部分にもミズゴケを足して完成です。
  4. 水やりを1週間から10日ほど我慢して慣れさせます。

高芽を切り離してもすぐに花芽は尽きません。2から3年で花が咲くようになりますので、植え替えてから花が咲かなくても慌てないでくださいね。葉っぱがふっくりと膨らんでいてつやがあるようでしたら大丈夫です。

株が出てしまう時は、親株が弱っているときになりやすいともいわれています。

株分けをした後に親株が枯れてしまうことがありますが、寿命です。

それでも子株を作ることは素晴らしい環境ですので、是非とも胡蝶蘭をもっと増やして育ててほしいものです。

胡蝶蘭のお花が去年より少ない?増やす方法ってあるの?

胡蝶蘭

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たくさんのお花を咲かせてくれた胡蝶蘭ですが、次の年になったら花は咲いたけどなんだか去年よりも少ない気がすると思ったことはありませんか?

実はそれ、胡蝶蘭が少し弱ってきている証拠です。

花を増やしていくのはどうすればよいのでしょうか。

胡蝶蘭の花の数は、葉っぱの数と比例するといわれています。

というのも、胡蝶蘭は葉っぱに栄養を蓄えます。

もしかして、前回花が咲き終わった後花茎を切るときに4から5節ほど残して切りませんでしたか?

胡蝶蘭は次の時期を待たずに花を咲かせることができる、2番花ができます。

2番花は比較的早く花を咲かせることができますが、前咲いていた時よりも花の数が少なくなることがあります。

そして2番花は胡蝶蘭にとって体力を使ってしまいます。

胡蝶蘭の寿命を縮めてしまうことにもなってしまいます。

2番花を咲かせた後、体力を戻すのに2から3年花が咲かないこともあるので注意してくださいね。

胡蝶蘭にとってうまく栄養が作れないと葉っぱにうまく栄養分をためることができなくなってしまいます。胡蝶蘭にとってなるべくストレスをためないように環境を整えてあげる必要があります。

胡蝶蘭にとってストレスがない環境は、直射日光が当たらない日当たりがいい場所で、70から80%の湿度があって、18度から30度の範囲の気温が最適です。

水やりも植え込み材の表面2から3センチが乾いたらコップ一杯の水を与え、少し乾燥気味に育てるとよいでしょう。

花が全体的にしおれてきたら、1から2節残して消毒したはさみで切ってしまいます。

その年にもらったものならば、5から7、8月頃までに植え替えします。前回植え替えてから2年たっているものも同様です。

植え替えて環境に慣れたら、洋ラン用の肥料を使っていきます。

といっても胡蝶蘭はあまり肥料を必要としません。水に薄めて使うタイプのものを、3000から5000ほど薄めて水をあげる要領であげていきます。

あまり長い間肥料は与えないように、9月頃までにして様子をみてください。

18度が3日続くと、胡蝶蘭はお花を出すタイミングだと思います。冬場は特に温度を管理しましょう。夜に18度、昼に26度といったようにメリハリがあると咲きやすくなります。15度が続くとじっとその時を待ちます。

胡蝶蘭にとって、葉っぱは大切です。葉っぱにも1日2から3回霧吹きで葉水をしてあげましょう。表と裏にかけることで、水分を効率よく吸収しますし、虫も付きにくくなりますよ。

胡蝶蘭を咲かすのは難しいともいわれていますよね。その中で二回目のお花を咲かせたことは環境が整っていると考えられます。

いつもの環境に少しの工夫で胡蝶蘭のお花が増える可能性があります。自信を持ってくださいね。

まとめ

胡蝶蘭を増やす場合は、胡蝶蘭が育つ環境が整っていることがわかりました。

子株や、高芽が出た場合は胡蝶蘭を育てることがうまいとも言えますので、是非とも株の状態から育てて胡蝶蘭を増やしてみてくださいね。

また、胡蝶蘭は環境さえ整えば育てやすいお花です。何回でも立派な胡蝶蘭のお花を楽しんでくださいね。