胡蝶蘭のイメージといえば、お祝い事などで贈られる豪華絢爛なものがぱっと頭に浮かびますね。しかし、お花はいつか枯れます。できるだけ長く、簡単に楽しめる方法があるとしたら……。今回は一輪挿しという飾り方で、胡蝶蘭を長く簡単に楽しむ方法を紹介します。
目次
胡蝶蘭は一輪挿しで楽しもう
お祝いなどで頂く胡蝶蘭は多くが鉢植えの状態でプレゼントされます。花が落ちるまでは鉢に入った状態でお世話をしますが、翌年も花を咲かせるためには開花の終わり頃に茎を切り、株を休ませることが必要です。
その際にハサミなどで切った花茎は切り花にして、室内に飾り楽しむことができます。
お気に入りの花瓶に挿せたり、飾るための場所を選ばないのも切り花の魅力です。
胡蝶蘭は切り花としても優れたお花で、一輪挿しにした場合も2〜3週間は花持ちします。
胡蝶蘭の一輪挿しを長持ちさせる方法
一輪挿しとして活けたお花は、長く楽しみたいですよね。胡蝶蘭の一輪挿しは手入れの良し悪しで、花持ちする日数が変わります。少しでも長持ちさせるために、正しい方法と環境でお世話していきましょう。
水上げをする
水上げとは、花瓶に十分な水を入れ、胡蝶蘭の根元を浸しておくことで、水を吸わせる方法です。
水上げをする場合は、花瓶に十分な水を入れ、胡蝶蘭の根元を浸します。水位は、根元が浸かる程度までにしてください。
置き場所に注意する
胡蝶蘭を置く場所は風通しのよい明るい場所が適しています。胡蝶蘭は、高温多湿を好みますが、風通しの悪い場所に置くと湿度が高すぎて病気や害虫の発生につながることがあります。
また、直射日光に当てると葉や花が焼けてしまうため、明るい場所でも直射日光が当たらない場所を選ぶようにしましょう。
また、胡蝶蘭は乾燥した環境に弱いため、空調の風が直接当たる場所や、暖房器具の近くに置かないように注意しましょう。換気口やドアの近くに置くと、気流によって胡蝶蘭が揺れたり、急激な温度変化が起こることがあるため、避けるようにしましょう。
胡蝶蘭は寒さに弱く、15度以上25度以下の空間が適しているので室内で育てるようにしてください。
湯上げ、燃焼法をする
夏場や暖房のきいた暖かい環境に長時間置かれた胡蝶蘭は、水の中の菌が増殖し、枝の切り口が腐敗して水が上がらなくなり、しおれてしまいます。 そうなった胡蝶蘭は、切り口を切戻して水につけただけではなかなか水が上がりません。そんな時、湯上げや燃焼法という処理をすることで水がお花まで行き渡り、元のように蘇ることができます。
湯上げ、燃焼法については、胡蝶蘭を花瓶に生けて飾ろう!長持ちさせる方法を紹介の記事もご覧ください。
水を常に清潔にしておく
夏の暑い時期は、花瓶の中の水に雑菌が繁殖しやすくなります。
切り口が常に雑菌に触れていると、そこから茎、切り花全体へと菌が回り腐ってしまうので、水は常に清潔にしておくよう心がけましょう。
夏だけでなく、雑菌が繁殖しにくい冬の寒い時期でも水はこまめに取り替える必要があります。
ただ水を換えるだけでなく、花瓶も一緒に洗うとよりよいでしょう。
できれば水ですすぎ洗いをするだけでなく、スポンジなどを使用してしっかり洗うと切り花が雑菌の影響を受けにくくなり、長持ちしやすくなります。
一輪挿しを飾る場合の注意点としては、水に浸かる部分に葉っぱがある場合腐ってしまうので、葉の部分は取り除きましょう。
胡蝶蘭の一輪挿しを飾る場所
胡蝶蘭は本来、東南アジアの熱帯雨林を原産とする植物です。
そのため暖かく湿度の高い場所は比較的強いですが、寒くて乾燥している場所、そして直射日光の強い場所には弱いという特徴を持ちます。
きれいな状態を長く楽しむためにも、エアコンの風に直接当てない、直射日光のような強い光を当てない、15度以下の場所には置かないなど、胡蝶蘭を飾る場所の環境には十分注意してあげることが大切です。
胡蝶蘭に適した環境を踏まえたうえで、胡蝶蘭の切り花を飾るのにおすすめの場所についてご紹介します。
玄関
玄関は風水で気の入口にあたり、幸運を呼び込むのに最適な場所といわれています。
「幸せが飛んでくる」という花言葉の胡蝶蘭を玄関に飾ることで、風水的にも運気アップ効果を期待できますね。
玄関は家の第一印象が決まる場所です。来客時にも一番目に止まりやすい玄関に胡蝶蘭を飾るとお客さんにも好印象を与えることができるでしょう。
強い光が苦手な胡蝶蘭ですが、玄関は直射日光が入ってきにくく、ある程度の光に当たることができるので良い環境だといえるでしょう。
しかし、冬は冷えがちなので、特に冷える夜は場所を移動させるのがおすすめです。
北西の方向
風水において、「北西」は地位、社会性、出世運の運気が多い方位です。
別名で「主人の方角」とも呼ばれ、特に一家の主の運気に影響するといわれています。
北西は高級感のあるものを飾るのがおすすめなので、胡蝶蘭はぴったりではないでしょうか。胡蝶蘭を飾る場所に悩んだら、ぜひ家の北西に飾ってみてください。
会社や店舗などでも、商売繁盛の意味を込めて北西に飾ることをおすすめします。
リビング
人が集まるリビングなら、室温や湿度、日光の調整などのお手入れ面も目が行き届きやすいため、おすすめです。
花は手間暇や愛情をかけた分だけきれいな姿を見せてお返しをしてくれます。リビングに飾って毎日お手入れをし眺めていたら、自然と愛着が湧いてくることでしょう。
さらに、胡蝶蘭は場を華やかにしてくれる効果があります。
高級感もありながら落ち着いた雰囲気もあるので、洋室にも和室にも自然に溶け込み、一輪挿しのさりげない存在感で家族全員を癒す存在になってくれるはずです。
おすすめ胡蝶蘭の一輪挿し用花瓶
最後に、一輪挿しを飾る花瓶のご紹介をしていきます。自分好みの素敵な花瓶を選ぶことで、より一層楽しむことができます。
【花瓶セット】枯れない一輪挿し 胡蝶蘭
アーティシャルフラワー(造花)の胡蝶蘭が付いた花瓶セットです。半永久的に楽しめる造花付きのガラス花瓶なので、生花の胡蝶蘭を飾ったり造花に戻したり楽しみ方は色々あります。
ポリカーボネート 花瓶
ガラスのような見た目のプラスチックの花瓶です。プラスチック素材なので雑菌の繁殖も少なくおさえられ、透明度が高いことが特徴です。
ルリ胡蝶蘭 花瓶
ロイヤルブルーに金線が映える一輪挿し用の花瓶です。胡蝶蘭の高貴な雰囲気を引き立ててくれます。
まとめ
胡蝶蘭を一輪挿しにすることで、また一段階楽しみ方が増えますね。
環境を整え、適切な処理をしてあげることで2〜3週間は綺麗に花を保つことができます。
自分のもとに幸せを運んできてくれた胡蝶蘭を、ぜひ長く楽しんでみてください。