胡蝶蘭はお祝いのシーンでよく贈られています。鉢植えに3本立てや、5本立てなどの、寄せ植えをしてある胡蝶蘭は、見た目も豪華に見えます。
胡蝶蘭の、この綺麗な見栄えを保つには適度に植え替えが必要です。
では、植え替えは、どのようにしたら、いいのかわからない人もいますよね。
今日は寄せ植えしている胡蝶蘭の、育て方と植え替えのタイミングと方法についてお話していきます。
目次
胡蝶蘭の寄せ植えの植え替えとは?
胡蝶蘭にとって植え替えは、快適な環境を作り出すことができ、元気に花を咲くことができます。ここでは胡蝶蘭の植え替えについてお話していきます。
胡蝶蘭の寄せ植えをしたときにはずっとそのまま放置しておいていいというわけではなく、適切に植え替えをすることが大切です。
寄せ植えになっている胡蝶蘭は、一つずつ株を離してあげてください。
今まで植えていた胡蝶蘭の根を傷つけないようにゆっくりとポットから取り出して、根などに絡まっている植え込み材料を丁寧に取り除きます。
植え込み材の除去が終わったら、傷んだ根を全てハサミでカットしてください。
根の処理が終われば、新しい植え込み材と一緒に胡蝶蘭を新しい鉢に移します。
植え替えのときは健康な根を痛めてしまうとそこから病気や根腐れになることがありますので、取扱には十分気をつけましょう。ここまでが、基本的な作業です。
大きさが合ってないと成長の妨げになってしまうのでポットは株の大きさに合った新しいものを選ぶようにしましょう。どれを選べばいいかわからないときはお店の人に相談してみてください。
胡蝶蘭を寄せ植えするときに必要なもの
胡蝶蘭で寄せ植えするときには用土が必要です。園芸用の培養土などは使いません。
用土には水苔かバークが一般的に使用されています。もともと水苔で栽培されていた胡蝶蘭をバークに植え替えても問題ありません。
水苔は一般的な植え替え用の用土ですが、保水率が高いので根腐れに注意が必要です。
バークは水苔に比べて腐りにくい用土です。他にもベラボンや炭を使用することもできます。ベラボンはヤシのチップが原料の用土です。炭は根腐れを起こしにくいですが初心者には少し難しいといわれています。
少し注意が必要ですが、これらの用土に共通しているのは、胡蝶蘭の根が腐ってしまうのを防ぐことができることです。
寄せ植えしている胡蝶蘭の育て方
水やりの方法
胡蝶蘭の根には水を吸収しやすい特徴がありますので、水をやりすぎてしまうと根腐れの原因になって花の寿命が短くなってしまいます。
特に寄せ植えしている胡蝶蘭の水やりには、まんべんなく水をかけるため、ジョウロが必要です。
鉢植えの胡蝶蘭の場合は根が見えないので、目安としては、手で触ってみて表面の植え込み材が乾燥していたら水やりをするようにしましょう。
水やりは7日~10日に1回程度で梅雨などの時期は2~3週間に1度ぐらいの頻度です。
水受け皿は外さず、受け皿に溜まった水を捨てるという感じで大丈夫です。
肥料
胡蝶蘭はもともと木に着生している品種なのであまり肥料は必要ありません。
成長を促すためには花が開花していない5月~10月に定期的に液体肥料をあげるようにしてください。目安は1~2週間に1回程度です。洋ラン用の液体肥料はそのまま与えることが多いですが、普通の液体肥料をあげる場合には、取扱説明書に記載されている濃度に薄めて使ってください。肥料の商品表示を見てみて胡蝶蘭と書いていなかったとしても、洋ランが含まれていれば問題はありません。肥料のあげすぎも胡蝶蘭の株を弱らせてしまう原因になるので注意しましょう。
植え替えのタイミングは?
ここでは寄せ植えの胡蝶蘭の植え替えするタイミングについてお話していきます。
胡蝶蘭の植え替えのタイミングは胡蝶蘭の花が落ちたときです。
寄せ植えの胡蝶蘭の植え替えをするときは一株ずつにして一つの鉢に窮屈にならないように広々とした状態にしてください。
胡蝶蘭の植え替えのタイミングは春~夏が最適です。花が終わってから成長期に入るまでの時期4月~6月がベストタイミングです。
2年以上植え替えしていない株は、水苔が腐っていたりカビたりしてくるので植え替えが必要です。また、病気などで根が腐ってしまった場合は、根を一度きれいにする必要があります。胡蝶蘭が育ちすぎてしまったときも、株に対してポットが小さいと育ちが悪くなるだけでなく、根の状態が悪くなってしまうので植え替えが必要なタイミングです。
植え替えの方法
ここでは胡蝶蘭の植え替え方法を説明していきます。
・胡蝶蘭の植え替えをするときには植え替え先のポットと根を剪定するためのハサミ、新しいポットに入れる水苔などの資材を準備します。
・ハサミはアルコールや火などで滅菌しておきましょう。
根が傷つかないように気をつけながら資材を取り除きます。
・腐っている根や古くて衰弱している根をハサミで、つけ根から切り取ります。
・新しい資材を水で湿らせて、根の下側から押しつけるように当て、その周りに資材をつけていけば完成です。
・最後にできあがった胡蝶蘭をポットに入れて、胡蝶蘭を持ち上げてもポットから抜けない程度になっていれば大丈夫です。
抜けてしまう場合には資材を足していき、丁度良いところで終わりにしましょう。どのくらいが良いかがわからないときには植え替えを紹介しているインターネットを参考にしてみると写真つきでよくわかります。
まとめ
胡蝶蘭は寄せ植えにしておくと見た目も豪華で長く楽しむことができます。
植え替えをしながら肥料や水を使って手入れをしていけば長く美しい花を咲かせてくれます。
通常の花木とは違って水苔などを用土として使用しなければならない点はたくさんありますが、きちんと理解して丁寧に育てていけば、長く花を楽しむことができるのでこのサイトを参考にしてぜひ、チャレンジしてみてくださいね。