胡蝶蘭を空中栽培させる方法

胡蝶蘭の常識として、植え込み材を使って育てることが多いのですが、今では空中栽培をして育てているかたもいらっしゃるようです。

植え込み材を使うと環境に左右されやすくなりますし、水分を多く含みすぎて根腐れを起こしてしまいます。

胡蝶蘭の根っこをそのまま植え込み材に入れずに出して、空気中に置くことで、胡蝶蘭を育った環境に近くさせようというのが空中栽培の始まりだったようです。

どのようなメリットがあるのか、空中栽培するにあたっての注意点などもお伝えしていこうと思います。

胡蝶蘭の空中栽培はどのようにするの?

胡蝶蘭 空中栽培

胡蝶蘭をそのまま空中にぶら下げるのが方法ですが、どのようにするのか気になりますよね。

胡蝶蘭の根っこは太めでしっかりしていることが多いのですが、紐をそのままつけてしまうのは危険です。ミズゴケなどを付けたまま鉢を取って、そのままくくって、くくったところを紐につなげて、カーテンレールやフックなどにぶら下げていきます。

もし、花が咲き終わった後であれば、ミズゴケを新しいものに変えてあげてください。黒くなってしまったり、しわになってしまっていたりするものは清潔なはさみで切ってあげてくださいね。

また、胡蝶蘭の鉢そのまま紐でくくって空中で栽培する方法もあります。

その場合は植え込み材があってもなくても大丈夫なのですが、植え込み材がない方が育てやすいという情報もあります。

しかし、植え込み材がない場合、水やりの仕方が変わってきます。

一日ごとでできれば夕方に、バケツなどに水をはって根っこだけ10分くらいつけておきます

水が浸ったらそのままだして、元に戻します。

1日に2~4回くらい葉水をするのをお勧めします。

霧吹きで葉っぱの裏と表に水を吹きかけてあげてくださいね。

胡蝶蘭の空中栽培のメリット

今回は、空中で胡蝶蘭を育てるメリットなんですが、鉢がない胡蝶蘭の根っこにミズゴケを付けている場合と、鉢はあるけど植え込み材を入れずに空気中で栽培している状態に関してお伝えしていきます。

胡蝶蘭を空中栽培するときにメリットとしてあるのは、原産国で自然に生きている胡蝶蘭の環境に近づくことが出来ることがあげられます。

胡蝶蘭は、木の上で生活する着生ランなので、地面に近い部分で育つよりは地面から離れて育つ方が自然に近く育ちやすくなるのです。

胡蝶蘭のっこは、乾いたり濡れたりを繰り返しています。

また、日本で育つ場合には胡蝶蘭には厳しい環境になってしまいます。

今まで花を咲かせるためにとても温かい環境で、安定して湿度がある場所で育てていました。文字通り温室育ちなのが胡蝶蘭です。

しかし、ご家庭でその状況をつくるととても大変になってしまいます。

胡蝶蘭自体を私たちが生きている環境に合わせることで育てやすくなります。

じつは、根っこをむき出して空中で栽培すると、根っこを十分に乾かすことが出来るので、管理がしやすくなります。

すると胡蝶蘭自体も乾いたり濡れたりの環境が出来るので、本来の生命力を発揮することが出来るようになり、健康になってくるようです。

もともと胡蝶蘭は水やりのタイミングが分からなくて、水をあげすぎてしまって根腐れを起こす方が多いのですが、空中栽培することで水やりのタイミングが分かりやすくなってきます。

また、温かい地域で育っているので寒さに弱い胡蝶蘭ですが、床に近いと床冷えしやすくなってしまいます。温かい空気は上に行きやすいので、寒さの面から見ても上空中栽培にはメリットを感じますね。

空中栽培のメリットまとめ

水やりのタイミングが分かりやすい
胡蝶蘭の自然の状態に近くなる
温かい空気に触れやすくなる
インテリア的にも映える

胡蝶蘭を空中栽培するにあたって注意する点とは

胡蝶蘭 空中栽培 注意

robinsonk26 / Pixabay

しかし、空中栽培するにあたって何個か注意する点はあります。

水やり

植え込み材がある場合、乾かし気味に育てるので数日に一回の水やりでも十分でした。

しかし、空中栽培の場合乾きやすくなるので、水やりの頻度が高くなります。そのため放置気味に育てたい方には向かない可能性があります。

水やりの頻度が少なくて枯れてしまうことになるかもしれません。

また、水やりの為に毎回おろさなければいけません。水やりの頻度も高くなっているのに、毎回おろすことを考えると面倒になってしまいます。

乾燥

乾燥に気を付けなければいけなくなります。エアコンの下や扇風機の風が直接当たる場所での空中栽培は気を付けてください。水分が飛びやすくなり、乾燥してしまいます。

また、空気中にも水分が多く合ったほうがよいので、湿度にも注意してくださいね。

湿度を60~80%で設定するか、近くで加湿器を使って湿度を調整してください。

葉水は裏表で行います。定期的に行ってくださいね。

育て方

また、空中栽培や植え込み材を使わない栽培方法はまだ育て方が確立していません。そのため情報も少ないので、チャレンジしてみたけど枯らしてしまった、なんてことにもなりかねません。

まとめ

胡蝶蘭を空中栽培する方法としては、

  • 鉢を取ってミズゴケを付けたまま紐でくくる方法
  • 鉢の中の植え込み材を取って、鉢と胡蝶蘭だけで紐でぶら下げる方法
  • 鉢をそのまま紐でぶら下げる方法

があります。

鉢をそのまま紐でぶら下げる方法ですと、植え込み材がある方法で育てることもできますが、植え込み材がない状態で管理をすると、水やりの頻度が高くなる為面倒に感じてしまう部分もあります。

植え込み材がない場合水やりの調整がしやすいのですが、水やりの頻度が多くなり管理が面倒に感じてしまうこともあります。また、情報が少ないので、何かあった時に対処できない可能性が高くなってしまいます。

毎日様子を見れるよっていう方は、チャレンジしてみてもよいのではないでしょうか。