お店のインテリアや心の癒しとして私たちの生活で大活躍してくれる花ですが、良い面だけではありません。そのひとつがアレルギーです。
花のアレルギーとして、印象が強いものといえば、やはり花粉症ですが、胡蝶蘭には花粉症やその他のアレルギーはあるのでしょうか?
今回は胡蝶蘭とアレルギーの関係についてお話していきます。
目次
胡蝶蘭にもアレルギーはあります!
そもそも胡蝶蘭にアレルギーはあるのでしょうか? 先に答えをいうと、胡蝶蘭にもアレルギーはあります。
花によるアレルギー反応といえば、花粉症をイメージする人が多いと思いますが、胡蝶蘭の花粉はスギ花粉などのように多いものではありません。胡蝶蘭は数ある花のなかでも花粉が少ない花なのです。
そのため胡蝶蘭を家に置いても花粉症のような症状が起こることはありません。
しかし、花粉が少ないからといってアレルギー症状を起こさないというわけではないのです。胡蝶蘭を近くに置いているとアレルギー症状を起こす人がいます。
症状としてはくしゃみ・鼻水はもちろんのこと、頭痛を起こす人もいるようです。
ただし、アレルギー症状が出てしまう人は非常に少なく、
「胡蝶蘭のアレルギーが怖くて家に置きたくない!」
このように過度に心配する必要はないでしょう。花粉症はないものの、胡蝶蘭でもアレルギー症状は出ることがある、ぐらいの認識で問題ありません。
病院への贈り物に胡蝶蘭を選ぶときは事前の確認が必要?
贈り物として人気の胡蝶蘭はお祝い事やお悔やみなど、様々なシーンで活躍する花です。滅多にないことだと思いますが、なかには病院への贈り物として胡蝶蘭を選ぶ人もいると思います。
ただし、病院へ胡蝶蘭を贈る場合は注意が必要です。内科・外科・形成外科・消火器外科・婦人科など、病院には様々な診療科がありますが、注意しなければいけないのがアレルギー科です。
アレルギー科とは名前の通り、アレルギー疾患を扱う診療科で、例えばアトピー性皮膚炎や食べ物アレルギーなどがあります。
先に説明したように、胡蝶蘭はほとんどアレルギーを心配することはありませんが、胡蝶蘭アレルギーになってしまう人が実際にいるというのも事実です。
アレルギー科には、アレルギーの耐性に弱い人が通院する可能性が高く、いくらアレルギー反応が少ない胡蝶蘭といえども、やはり贈る場合には相手先へ一度、確認したほうがいいでしょう。
また、アレルギー科は耳鼻咽喉科にある場合が多いです。
「耳鼻咽喉科に胡蝶蘭を贈るんだったら大丈夫か」
なんて考えていると、耳鼻咽喉科のなかにアレルギー科があり、相手先は胡蝶蘭を受け取るけれども、置くことができないという事態が発生してしまうことがあります。
どうしても胡蝶蘭を送りたい場合が胡蝶蘭の造花を送りましょう
「贈ろうと思ってる相手先にアレルギーに敏感な人がいるみたい。だけど、どうしても胡蝶蘭を贈ってあげたいなぁ……」
耳鼻咽喉科に限らず、胡蝶蘭を贈るつもりの相手先にアレルギーに敏感な人がいるという状況は100%ないとは言いきれません。胡蝶蘭を贈ってあげたいけれど、相手先にアレルギーに敏感な人がいる場合はどうすればいいのでしょうか?
もしも胡蝶蘭を贈るとき、相手先にアレルギーに敏感な人がいることがわかった場合は、胡蝶蘭の造花を贈りましょう。
造花といえば昔はパッと見た瞬間、造花だとわかるようなものが多かったですが、昨今は造花の技術が進化し、かなりクオリティーが高い造花がたくさん存在します。
胡蝶蘭の造花も充実しており、インターネットで検索をすると、たくさんの種類の胡蝶蘭の造花が販売されています。
造花であれば何も問題はありませんし、相手先も「わざわざ気を遣ってくれたんだな」という気持ちも伝えることができます。
また、本物の胡蝶蘭の場合は、育て方をきちんと知っていないと枯らしてしまうこともあります。造花の場合は花のお世話をしなくても大丈夫ですし、よほど劣化が激しくない限り、長期間、飾ることができるのも大きなメリットです。
まとめ:相手先のことを考えた贈り方を選びましょう!
・胡蝶蘭には花粉症はないものの、アレルギーは存在する
・胡蝶蘭アレルギーは滅多に起こらないので、過度に心配する必要はない
・病院(とくに耳鼻咽喉科)へ胡蝶蘭を贈る場合は一度、相手先へ確認しよう
・アレルギー問題がある相手先にどうしても胡蝶蘭を贈りたい場合は造花を利用しよう
胡蝶蘭に限らず、花を贈ることは大切ですが、一番大切なのは相手先への気遣いの心です。
花を贈るという行為を義務的にするのではなく、しっかりと相手先の気持ちを考えた贈り物をするようにしたいですね。