胡蝶蘭に土は必要ないって本当?鉢がない新しい胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭は鉢に入っていることで土に生えていると思われがちですよね。

胡蝶蘭は植え込み材がないと生きていけないと思われている方も多いのではないでしょうか。

そんな胡蝶蘭は、果たして植え込み材が必要なのでしょうか。そもそも胡蝶蘭にとっての植え込み材とはどういったものなのでしょうか。

胡蝶蘭にとっての植え込み材の種類や、植え込み材がなくても育つことができるのか、見ていきたいと思います。

胡蝶蘭は土がないところに生えている?

胡蝶蘭 土

MichaelGaida / Pixabay

胡蝶蘭はもともと南フィリピンなど熱帯雨林の高温多湿なところで生えています。根っこは木の上にあり、木に生えているようですが自生しています。それも過酷な環境に耐える胡蝶蘭自身の知恵でもあります。

これは、雨季と乾季に分かれる環境だからこそ、雨季の時の雨が多く降るときに根っこを空気中に出しておくことで根腐れから身を守ろうというものです。

また、乾季に入ってしまった時に水分を吸収するために、根っこからより葉っぱから空気中の湿気を吸収しています。

胡蝶蘭の根っこが外に出ているなんて、土がないといけないと思っていた花と違ってびっくりしますね。

実際に胡蝶蘭が日本で売られているときも、胡蝶蘭は土では売られていません。

胡蝶蘭は、バークとミズゴケが主流です。

胡蝶蘭の土は土じゃなかった?バークとミズゴケって何??

バークとは、木の樹脂でできたもので、水を吸収し排出するのが早いため、水はけがいいのが特徴です。

この木でできているバークと胡蝶蘭は相性がいい植え込み材ともいえます。とても空気が好きな胡蝶蘭にとって、バークは空気を含みやすくて湿気がこもりにくいので、今では主流になりつつある植え込み材です。

プラスチックなど鉢で植えていきます。

ミズゴケとは、沼地などによくある水を含んでいる苔で、踏むと水があふれ柔らかいものです。

水を大量に含むことができるため、天然のスポンジのようなものとして様々な花の植え込み材として使用されています。

渇きがよい素焼きの鉢との相性が良く、胡蝶蘭の植え込み材として長い間親しまれています。

このように胡蝶蘭は普通の土では栽培されていません。

普通の土で育ててしまうと、空気が好きな胡蝶蘭の根にとっては窮屈な存在になってしまいます。

また、胡蝶蘭の根っこは湿気を嫌います。湿気がこもるとすぐに根腐れしてしまいやすいので、空気と水をしっかりと含むことができる湿気がこもりにくい植え込み材が必要なのです。

胡蝶蘭の葉っぱと根っこの関係

胡蝶蘭 土

robsonmelo / Pixabay

根っこは空気が好きで、湿気がこもることが好きじゃないことは分かりましたが、胡蝶蘭にとっては葉っぱも重要です。

最初に言ったように、胡蝶蘭は葉っぱから水分を吸収して栄養にしています。

育ってきた環境から、胡蝶蘭の葉っぱは湿気が好きです。

根っこは湿気を嫌いますが、葉っぱは湿気が好きというのは面白いですよね。

葉っぱと根っこで水分のバランスをとって育っているのが胡蝶蘭です。

胡蝶蘭の根っこは空気に触れていても問題はありません。むしろ、鉢に入れてあった根っこが空気を求めて鉢からはみ出してしまう、なんてこともよくあります。最初は花茎が生えたのかと勘違いしてしまうほどです。

実際に胡蝶蘭の根っこには、鉢や土(植え込み材)などは必要ないという方もいます。

木に根っこをむき出しのまま生えている胡蝶蘭にとって、空気にそのまま触れているほうが自然に近いとされています。

実際に胡蝶蘭を植え込み材がない状態での育て方をご紹介します。

胡蝶蘭の根っこ丸出しのまま育てる方法

胡蝶蘭が根っこのまま育てることができるのは可能です。

しかし、いくつかの注意点があるのでまとめてみました。

  1. まず、胡蝶蘭の植え込み材を取りだし、根っこだけの状態にします。

このとき枯れているものは切って、根っこは洗っておきます。

  1. 根っこを濡らしたり乾かしたりを繰り返させるため、水に10分から20分ほど胡蝶蘭の根っこ全体をつけておきます。

  1. あとはお皿に入れて放置しておくだけです。

胡蝶蘭のバランスが気になる方は、空気の通りが良い鉢にそのまま入れるなどしてくださいね。中にはつるす方もいらっしゃいます。

花芽が出そうになったら水やりを毎日行ってもよいでしょう。

大切なのは根っこが乾いてから水につけることです。

根っこが見えているので、根っこの状態も分かりやすく、植え込み材のように根腐れをおこす心配もなくなります。

お花を育てていた方にとっては土に植えないというなんとも奇抜な方法ですが、胡蝶蘭には最適ともいえる栽培方法だという見方もあります。

この土を使わない栽培方法は理に適っている反面、根っこが乾きやすいので少し手間と感じる場合があります。

根っこが見えないために根腐れなどを起こしやすいけど、環境を整えておけばあまり水やりをしないで育てることができるバークやミズゴケで育てるのか。

環境を整えなくていいし根っこの状態を管理しやすいけど、水やりの仕方が特殊で少し手間がかかる方法を選ぶのか。

どちらも胡蝶蘭の栽培の方法としてあるので、自分の環境にあったほうを選んでくださいね。

まとめ

胡蝶蘭は土での栽培は向いていないことが分かりました。

その代わり、バークやミズゴケといったもので胡蝶蘭は売られていることが多いのですが、近年では本当に土を使わない根っこだけで育てる方法も確立しています。

家に来てくれた胡蝶蘭にとってどういった栽培方法が適切なのか、環境を見ながら選んでみてくださいね。