初心者必見! 胡蝶蘭を二度咲きさせるための5つのステップ

「胡蝶蘭は花が枯れてしまったらもう終わりですよね?」

花鉢に入った観賞用の胡蝶蘭に関して、枯れてしまったらもう終わりと考えている人もいるようです。しかし、そんなことはありません。自然の花が何度も花を咲かせるように胡蝶蘭もしっかりと管理をすればもう一度花を咲かせることができます。そこで今回は胡蝶蘭の花を二度咲きさせるための5つのステップをご紹介していきます。

枯れた花は取り除きましょう

 

胡蝶蘭を咲かすコツ

65294 / Pixabay

「花が枯れ始めてきたけど、なるべく最後まで見届けてあげたい……」

心がやさしい人は胡蝶蘭の枯れた花を見てもギリギリまで残してあげたいと思うかもしれませんが、これはNGです。もしもあなたが胡蝶蘭の花をもう一度咲かせたいのであれば”枯れてしまった花は取り除く”ようにしましょう。

「全部の花が枯れてしまってから取り除けばいいのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、枯れた花をそのままにしておくと垂れていき、ほかの元気な花に当たることで傷みの原因になることもあります。

基本的に胡蝶蘭は根元に近いほうの花から枯れていきますので、枯れてしまった根元の花から順にひとつひとつ取り除いていきましょう。

  • 根元から4〜6節目の花茎を切り落とす

花が枯れ始め、傷んできたら花茎を切り落とす作業に移ります。花茎をそのままにしておくと余計な養分が吸い取られ、株を元気な状態に保つことが難しくなってしまいます。胡蝶蘭を二度咲きさせたい人は必ず花茎を切るようにしましょう。

花茎を切る位置ですが、大きく分けて2つのパターンがあります。

・根元から4〜6節目の花茎を切り落とす

・花のすぐ近くの花茎を切り落とす

花のすぐ近くの花茎を切り落とすと、花芽が出やすいというメリットがありますが、時間を置かず連続で花芽を出すと花数が少なく、立派な胡蝶蘭の花を咲かせることは難しいでしょう。

二度咲き目の花も立派なものにしたいときは”根元から4〜6節目の花茎”を切り落とし、成長をじっくり待つのがコツです。

  • 温度は15°C〜25°Cを維持すること

胡蝶蘭は寒いのがとっても苦手です。胡蝶蘭の原産地は東南アジアの高温多湿な場所なので、胡蝶蘭を元気よくもう一度咲かせるためには原産地と近い環境にすることが求められます。

胡蝶蘭を置いている場所の温度は”15°C〜25°Cを維持”するようにしましょう。夜間や冬場はどうしても気温が下がりますが、暖房器具をうまく活用し、なるべく15°C以下にならないようにしましょう。また、エアコンを使う場合はエアコンの風が胡蝶蘭に当たらないように注意してください。

  • 花茎が倒れないように支柱を立てる

胡蝶蘭の株が元気な状態で管理方法もしっかりやっておくと、花茎が成長して徐々に伸びていきます。ただし、花茎が伸びていく過程で何もしないでいると、花茎が垂れてそのまま倒れてしまう可能性があります。

花茎を倒さないためには”支柱を立ててあげる”ことが必要です。

支柱は花茎よりも少し短めに切り、設置するときは花茎を傷つけないように注意してください。また、葉っぱの成長を妨げる場所に支柱を設置しないようにしましょう。

肥料を与えて株を元気に!

元気な胡蝶蘭

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胡蝶蘭は園芸店などで販売されている肥料を使用することで花持ちを良くすることができます。

ただし、単に肥料をあげればいいというわけではありません。むしろ肥料をあげすぎると胡蝶蘭を痛める原因になることもあります。購入した”肥料の使用方法をよく確認し、適切な量を与える”ようにしてください。

胡蝶蘭の状態が悪い場合は鉢替えをしよう

胡蝶蘭は株が元気であれば、どんどん根を伸ばし、再び綺麗な花を咲かしてくれます。これまでに説明した5つのステップを守れば、基本的に問題はありません。

しかし、根腐りがひどかったり、葉や花茎の状態があきらかに悪い場合は鉢替えを検討することをおすすめします。鉢替えをする場合は以下の手順で進めてください。

  1. 鉢から株を取り出し、根腐りしている部分や変色している葉っぱ(黄色くなっている葉っぱなど)を取り除いていく
  2. “1”の作業と一緒に古い水株も取り除き、健康な根だけを残す
  3. 水を含ませておいた新しい水苔を株に巻いていく。水苔は少し多めに巻いておくこと
  4. 水苔を巻いた株を鉢へ押し込むようにして入れていく。※押し込まなくても入る場合は水苔の量が少なすぎるかもしれません。鉢へ押し込まないと入らないぐらい水苔を巻いておくのがポイントです。

鉢替えをするときは根に病気を移さないことも大切です。鉢替えの作業をする前、手はキレイに洗っておきましょう。また、できれば使用するハサミも火であぶり、消毒をしておいたほうが良いです。

鉢替えは水苔ではなく、バーク(堆肥)を使用しても問題ありません。ただし、バークを使用するときはポリポット鉢を使用するのがいいでしょう。水苔の場合は素焼き鉢で問題ありません。