胡蝶蘭とペットボトルの相性がいいって知っていましたか?
実際、育てるうえで使えることが判明したペットボトルですが、植え替えの際に鉢が無いときに使えるのです。
しかし、やはり胡蝶蘭を育てるにあたってあまり聞かないペットボトルでの育て方。
その中で注意すること、ペットボトルで胡蝶蘭を育てることが出来る期間、植え方などを見ていこうと思います。
なぜ胡蝶蘭を育てるのにペットボトルがいいの?
胡蝶蘭を育てたり、植え替えたりするときにペットボトルがいいといわれる理由は、大きく2つあります。
1つは、根っこが外から見えることで水やりのタイミングがつかみやすいこと
2つは、冬を超えやすくなる
実は、胡蝶蘭って育てるのが難しいって言われますよね。その中で一番枯らしてしまう原因が、水やりです。
水のやりすぎによる根腐れが、枯らしてしまう理由として圧倒的に多いのです。
そして、冬に枯らしてしまうことが多いのも事実です。
寒さに弱く、水も夏ほど必要としませんから根腐れしやすくなってしまうんです。
この根腐れの部分を解決してあげると、胡蝶蘭は長持ちしやすくなります。
また、鉢の代わりになることでも重宝します。ペットボトルってどこにでも手に入りやすいので、わざわざ買ってくる手間がかかる鉢に比べれば手に入りやすいですよね。
そもそも鉢が必要なのは植え替えに必要だからです。
胡蝶蘭っていただくことが多いお花ですよね。
胡蝶蘭は贈り物としてとてもポピュラーなものです。しかし、値段は高いので、特別なお祝い事に贈られます。
すると、3本立ちや5本立ちの胡蝶蘭を贈られるのが多くなるでしょう。
実際は一つの鉢に3本や5本の株が1つに寄せ植えしてあるだけになります。
そのため、花が咲き終わったら1つずつ取り出して、花の根を1つずつ分けなければいけません。
でも、鉢を用意するのを忘れていたとか、急きょ必要だなという時ありますよね。
また、実際胡蝶蘭が次の時期までに育ってくれるか分からないので、鉢を買ってくるのが面倒くさいなという方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時に、株を一つ一つ分けてペットボトルを使うことが出来ます。
胡蝶蘭をペットボトルに植え替える方法
ペットボトルに胡蝶蘭を植え替える方法は、まずペットボトルの加工です。
用意するもの
ペットボトル・はさみ・カッター・テープ・キリ・軍手
- ペットボトルのサイズを確認
株が植えられている鉢(ポリポット)と同じくらいか、一回り大きいものを用意
- 株が植えられている鉢(ポリポット)の高さを合わせるため、カッターやはさみで切る
(手を切らないように注意!)
もし気になるようなら、切りっぱなしになっているペットボトルの部分をテープなどでガードしておくと、後からケガをしにくくなるので安心できますよ。ここで自分の好みのテープを使えば、自分だけのオリジナルの鉢を作ることもできますね。
- キリなどで、ペットボトルの底にまんべんなく穴を開けていく
もしくは、底の真ん中の部分を小さめにくりぬいてください。
- ペットボトルの横にも穴を開けていく
実はこの作業が大切です。ペットボトルの下の方にも四方に空気穴を開けてください。大きさは、5ミリほどでよいかと思います。
- 二回りからそれより小さめの発泡スチロールをペットボトルの中に入れれば完成!
ペットボトルの用意が出来ました。
後は、胡蝶蘭の植え替えをしていくだけです。
胡蝶蘭の植え替えに必要なものは、
新聞紙・新しい植え込み材・消毒済みのはさみ・常温の水・軍手
植え込み材には、二つの種類があります。
バークと、ミズゴケです。
バークは木の皮から出来ている乾きやすい植え込み材で、
ミズゴケは、吸水性が良く少しずつ乾いてくれるので、水分保持の安定性があります。
胡蝶蘭と相性がいいのが、乾きやすい素焼きの鉢とミズゴケを使うことで、水分のバランスが保ちやすく水やりもやりやすいとのこと、胡蝶蘭を育てるためのノウハウが詰まっているので何かあった時の対処法が分かりやすいとのことで長年ミズゴケでの栽培が主流となっています。
そのため今回もミズゴケを使用して問題はありません。
- ミズゴケはたっぷりと水にふくませておいてください。
- 株を取り出し、ミズゴケ(前の植え込み材)をすべて取り出す
- 根っこが弱っているところは、清潔なはさみで切り落とす
- 水をたっぷり含ませたミズゴケを根っこに絡ませていく
- ペットボトルに入っている発泡スチロールに絡ませ、見えなくさせる
- 用意しておいたペットボトルに入れる
- 隙間にミズゴケを詰めて完成!
このような手順を踏んで植え替えてくださいね。
最初の一週間は水を与えないようにして、水やりは乾いたらあげるようにします。
胡蝶蘭をペットボトルで育てる?注意することとは
しかし、いくらペットボトルと相性が良くても、ペットボトルで胡蝶蘭を育てることを推奨しているわけではありません。
「え?おすすめじゃないの?」
って思うかもしれませんが、実際ペットボトルで育てることのおすすめは出来ません。
あくまで、緊急用としての扱いです。
ペットボトルを使うのに最適なのは、冬にお迎えをして花が終わってしまった胡蝶蘭です。
寒さで根っこが枯れやすくなっているところ、枯れにくくしてくれる効果があります。
そのため、ポリポットを使うよりペットボトルで育てたほうが、胡蝶蘭蝶蘭の調子がすごくよくなったという話もあります。
胡蝶蘭の様子を見ながら、ペットボトルで育てていくことになるでしょう。
また、胡蝶蘭は環境が大切です。
この環境が無いと、いくら水やりに気を付けていても特に枯れやすくなってしまいますので注意が必要です。
- 室内なら18度から27度で温かくする
- レースのカーテン越しの柔らかい光
- 風通しがいいところ
- 葉っぱには十分に水分を与える
- 60~80%の湿度があるとよい
- エアコンや扇風機の風は直接当てない
特に寒さに弱いのが胡蝶蘭です。胡蝶蘭を置く環境も気を付けてみてくださいね。
まとめ
胡蝶蘭にとってとても大変なのが、水やりのタイミングと、冬を超えさせることです。
しかも、一番胡蝶蘭が枯れやすい時期として、冬があげられてしまいます。
水やりと冬。どちらのマイナス面もペットボトルを使えばしのぐことが出来るようです。
しかし、常に使うのは推奨をしません。
あくまで自己管理のもと、ペットボトルで育ててあげてくださいね。