上手な胡蝶蘭の育成方法とポイントを知ろう

いろいろなお祝い事にもらうことの多い胡蝶蘭。お花はとても大きくその姿にうっとり見とれてしまう方もいるのではないでしょうか?

そんな見る人もうっとりさせてしまう胡蝶蘭の育成方法を知っていますか

実は、胡蝶蘭のお花は普通のお花の育成方法とは少し違います。

胡蝶蘭を育成するコツを知りたくないですか?

今回は、知って損はない胡蝶蘭の上手な育成の仕方を紹介していきたいと思います。

胡蝶蘭を上手に育成するには?胡蝶蘭の生態を知ろう!

胡蝶蘭を上手に育成するには胡蝶蘭の生態を知る必要があります。

胡蝶蘭が生息している地域の特徴はこちら!

  • 暖かい地域
  • 湿気が多い

胡蝶蘭は元々、フィリピンやインドネシアなど東南アジアの熱帯地域で育ってきました。

熱帯地域といえば赤道が近く、年間の平均気温が18℃ほどの1年中とても暖かい地域になっています。

1年間常に低気圧が停滞しているため、日本と違って四季は存在しません。

雨も多く降るため、胡蝶蘭をうまく育成するには湿気が多く暖かい場所であることが重要になってきます。

本来胡蝶蘭は、熱帯雨林に生えている木の幹や皮に生息をしていて土には根を張っていません。

こういった植物を「着物ラン」といい、胡蝶蘭は着物植物の1つだということがわかりました。

樹に生息をしているからと言って樹から生きるエネルギーをもらっているわけではなく、

空気に触れる根っこや葉っぱで雨や霧の水を吸収して生きています。

しかし、熱帯地域は雨が降らないこともあります。

この場合、胡蝶蘭はどうやって生きていくのでしょうか…大丈夫です。

胡蝶蘭はそういった環境で生きていけるように進化してきました。

乾燥にも強くなっているのが胡蝶蘭なのです。

胡蝶蘭が長く生息してきたこの条件になるべく近づけることで胡蝶蘭を上手に育成することができるのです。

では、日本で胡蝶蘭を育成するにはどうしたらいいのかを次で説明していきたいと思います。

胡蝶蘭の育成を成功させるポイントは?

胡蝶蘭の育成を成功させるポイントはたくさんあります。

ポイントごとにお世話の仕方、注意点を紹介していきたいと思います。

根っこの通気性をよくしよう

胡蝶蘭は、上記でも述べましたが土の中に根を張っているわけではなく、樹に根を巻き付けているので根っこが外の空気に触れています。

外にでている根っこで呼吸や光合成を行っているので、根を土に埋めてしまうと呼吸ができなくなってしまうのです。

そうなると、根っこに含んだ水が逃げ場所を失い最終的に根腐れを引き起こして胡蝶蘭は死んでしまいます。

胡蝶蘭の育成を成功させるのに最適なのは「水苔」と「バーグ」です。

この二つを使用することで、水はけがよくなり本来胡蝶蘭が育ってきた環境に近い状況で育てることができるのです。

水の上げ方

普通のお花は毎日たっぷりとお水を上げると思いますが、胡蝶蘭は10日に1度ほどの水やりで十分育つことができます。季節によって水やりの回数が多少前後していますが、水苔やバーグを触って乾燥してきたなと思ったらたっぷりと水を与えるようにしましょう。

たっぷり水を与えると鉢の受皿に水がたまりますので、そのお水はすぐに捨ててあげてください。

余計な水分や湿気がたまることによって根の状態が悪くなり根腐れを起こす危険性があるので、そういった危険を排除して育てることが上手に胡蝶蘭を育成するコツになります。

気温が大切

胡蝶蘭は、暖かい地域で育っていたため寒さにとても弱い植物なのです。

寒いと胡蝶蘭は成長が止まってしまい、10℃を下回ると葉が落ちてしまったり、変色してしまったりしています。

最悪、大切に育てた胡蝶蘭が枯れてしまうなんてこともあり、大切に育ててきた胡蝶蘭が枯れてしまうことはとても悲しくなりますよね。

とはいえ、気温が高すぎるのもNGなので室内の温度を20℃前後に保ってあげてくださいね。

直射日光は避けよう

胡蝶蘭は直射日光に弱く、直射日光ですぐに葉焼けという葉っぱの病気を起こしてしまいます。

胡蝶蘭に日光を当ててあげたい場合は、直射日光を避けてレースカーテン越しなど間接的に当ててあげてください。

1年をとおして風通しのいい場所に胡蝶蘭を置いてあげてください。

季節ごとに注意しなければいけないことがまた出てきますが、まずはここにあげたことに気をつけて胡蝶蘭を育成してあげましょう。

まとめ

胡蝶蘭

Foto-Rabe / Pixabay

普通のお花と違っていろいろな条件が必要になってくる胡蝶蘭ですが、育成が成功したときの喜びは大きいのではないでしょうか。

一番気を付けなければならないことは、根腐れを起こさないということで、根腐れは胡蝶蘭が枯れる原因で一番多い症状です。

まずは、根腐れをさせないように胡蝶蘭を育成させていくことが大切ではないでしょうか。

万が一根腐れが起きていしまった場合は、株の植え替えなどを行って病気の胡蝶蘭と健康な胡蝶蘭を切り離してあげてください。

温度管理などが大変ですが、育成を成功させるために必要なことですので頑張ってみてください。

手をかければかけるがけ、きっときれいなお花を咲かせてくれること間違いなしです。