オーキッドのお花の種類の代表は胡蝶蘭?

胡蝶蘭ってその名の通り蘭の仲間なのですが、実は蘭の種類って植物の中でも一番種類が多いことを知っていますか?

蘭は「Orchid(オーキッド)」といい、胡蝶蘭の英名も「Phalaenopsis orchid

(ファレノプシス オーキッド)」と蘭の名前がついているのです。

今回は、胡蝶蘭の仲間である蘭の種類についても触れていきたいと思います。

オーキッドってなに?胡蝶蘭は関係あるの?

オーキッドの花

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そもそも「Orchid(オーキッド)」とはどういった意味なのでしょうか。

実は睾丸の意味を持っています。もともとはギリシア語の「ορχις(orchis)」から来たとされています。

睾丸って意味を持つ花がたくさんあるというのもなんだか面白いですよね。

蘭には塊茎と呼ばれるところにふくらみがあります。そのふくらみが二つあって睾丸に見えることからこの名前が付けられたようです。

しかし、胡蝶蘭にはこの塊茎のふくらみがありません。

塊茎のふくらみは栄養をためておく大切な場所なのですが、胡蝶蘭には塊茎がないため葉っぱがその役目をします。

そのため葉っぱは乾燥に弱いので、常に濡らしてあげる必要があります。

蘭自体は763属28,000種、日本に75属230種あるとされていて、植物界最大の種です。その数は魚と同等といわれています。

蘭(Orchid)という名前は1845年に植物学者のジョン・リンドリー氏によって名づけられました。

蘭の次に種類が多いのがキク科の植物です。

胡蝶蘭ってなぜ蘭の仲間なの?

763属28,000種もある蘭の種類ですが、なぜ蘭の仲間といわれているのでしょうか。蘭は大きく分けて洋ランと東洋ランに分かれています。

東洋ランはその名前の通り東洋で発見された蘭のことで、中国や日本で長い間楽しまれていたラン科の植物のことです。春蘭や寒蘭が有名です。

洋ランは胡蝶蘭やカトレアといったものが有名です。

贈答用に使われていることが多くなっています。

胡蝶蘭は、蘭の中でもPhalaenopsis(ファレノプシス)属になりコチョウラン属とも呼ばれています。

よく見かける大きな花が付いた大輪の胡蝶蘭や、小さいサイズのミディ胡蝶蘭などサイズ展開だけでなく、色などを掛け合わせてたくさんの種類のコチョウラン属があります。

日本で人気が高い白い胡蝶蘭も、野生では1割ほどしかいないものをこう配して白く作りました。

今でこそきれいな白色の胡蝶蘭が出回っていますが、明治時代胡蝶蘭が日本にイギリスから入ってきた時は蝶のような蛾のような柄が多かったとされています。

昔蘭が東南アジアで見つかりイギリスで栽培方法など試行錯誤をしていた時期もありましたが、今では胡蝶蘭の育て方は確立しています。

その時に今のミズゴケ栽培も確立されて19世紀半ばには蘭を育てて栽培もできるようになっています。

胡蝶蘭は東南アジアを中心に熱帯地域で見つかったので、60から80度の湿度が必要です。

特に葉っぱを乾かすと枯れやすくなります。しかし、根っこはある程度乾かし気味に育ててあげる必要があります。ミズゴケで育てた場合はミズゴケの表面が乾いたら水をたっぷりあげるようにします。

レースのカーテン越しの淡い光で育ちます。風通しも大切です。

もし胡蝶蘭のほかにオーキッドを探すならおすすめは?

胡蝶蘭のほかのおすすめの蘭

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オーキッドと言ってもたくさんの種類があります。

そのなかでのおすすめも紹介していこうと思います。

胡蝶蘭は優雅で豪華なお花ですが、似たようなお花になると先ほどもお伝えしたカトレアもおすすめです。

【カトレア ラン科ラン目カトレア属 学名Cattleya Lindl】

カトレアも胡蝶蘭と同じく木に自生して生きる着生ランなので、土に生えているのではなく木の上に根をはり自分で栄養を作り出します。

カトレアは洋ランの女王とも呼ばれているほど代表的なお花です。

比較的強く寿命も長いためガーデニングなどで親しまれていることが多いお花です。育てたことはないけど名前くらいならよく聞く、という方も多いのではないでしょうか。

【モンキー・オーキッド オルキス属 学名Dracula simia(ドラキュラ・シミア)】

また、モンキー・オーキッドという少し面白いお花もあります。その名の通りお花がモンキー(猿)の顔に見えることからこの名前が付きました。エクアドルに自生しています。

【シンビジウム ラン科ラン目シュンラン属 学名Cymbidium sp.】

シンビジウムは東南アジアなど温かい地域で地生しているお花です。シンビジウムも名前だけはよく聞くと思います。

4大洋ランのうちの一つで洋ランの代表で、1990年までは胡蝶蘭よりも出荷量が多くありました。

蘭は種類が多く奥が深いので育ててみるのも楽しいですよ。

まとめ

オーキッドと一口に言っても、胡蝶蘭やカトレア、シンビジウムといった洋ランだけでなく中国や日本でも自生していた東洋ランもあってとても種類が多いことがわかりました。

そのなかでも胡蝶蘭は存在感があると感じますね。