フェイク胡蝶蘭の魅力

園芸用品販売店に行くと、最近よく目にするのがこの光触媒の胡蝶蘭です。

胡蝶蘭だけに生花にかなわない、味気ないと思われがちですが、活用場所によっては効果絶大です。

そのようなフェイク胡蝶蘭の魅力に迫ってみました。

フェイク胡蝶蘭って何?

胡蝶蘭

フェイク胡蝶蘭とは、その名の通り造花の胡蝶蘭で、リボン等を原材料につくられたアートフラワーです。しかし高貴で高価な胡蝶蘭が、アートフラワーそのままその品位を落とすような販売のされ方をしていることは珍しいです。

フェイク胡蝶蘭でも支持されている理由

店頭で販売されるフェイク胡蝶蘭のほとんどは「光触媒の胡蝶蘭」と言う本ものに見まがうがごとくの製品で、お値段も生花に引けを取らないものとなっています。

いくら精巧につくられており、水やりの手間もなく半永久的に使用できるとは言っても、やはり造花…と思ってしまいますよね。しかしフェイク胡蝶蘭の価値を高めているのは、その美しい仕上がりだけでなく、光触媒のコーティングによる効果が認められ、活用の場が広がっているからです。

フェイク胡蝶蘭の魅力を増す「酸化チタン」とは

フェイク胡蝶蘭に使用される光触媒で代表的なものに「酸化チタン」があります。

酸化チタンは、その研究によりチタン鉱石と呼ばれる天然の鉱石から採れるもの質が人体に無害なことから、現在様々なものに使用されています。

酸化チタンは、紫外線にあたることによって有機ものを分解する作用があるため、抗菌効果や脱臭効果が期待される注目すべきもの質なのです。

光触媒をコーティングした精巧なフェイク胡蝶蘭は、華やかな見た目だけでなくお手入れいらずなうえ、インテリアとしても楽しめ、その抗菌脱臭効果から、お部屋の中も衛生的に保てるという便利アイテムなのです。

こうしたことを知っていると、フェイク胡蝶蘭に対する気持ちが変わってくるはずです。

フェイク胡蝶蘭 のお手入れ方法

筆

フェイク胡蝶蘭 のお手入れ方法は、基本的には比較的簡単です。

フェイク胡蝶蘭は、いくら造花だからといっても置いて放置しておけば埃などが溜まり、相応な汚れは溜まっていきます。

フェイク胡蝶蘭の小手ちれには乾拭きを

そのためお手入れ方法として、定期的に乾拭きすることをお勧めします。

花や葉の細かい場所のお手入れには、筆などを使うと効果的です。

フェイク胡蝶蘭は光触媒のコーティングがされたもののため、よくあるアートフラワーのお手入れのように中性洗剤を入れたポリバケツに入れて洗ったり、硬くきめの粗い布で強くこすったりするようなことは、光触媒のコーティング剤を剥がしてしまう原因となるため、あまりお勧めできません。

フェイク胡蝶蘭の置き場所

しかし置き場所によっては、油分を含んだ埃が付着してしまうこともあります。

汚れが取りづらくなるまえにこまめに拭くようにするか、あらかじめ空調などの風が当たらない場所や埃がたたない場所に置くようにすると、ある程度埃の付着は防げます。

また注意点として、子供が舐めたり口に入れたりしないよう、手の届かないところに置くことや、置き場所は火の元から離した方が安全です。

人の手や体、衣類に触れない場所に置くことも、不要な汚れの付着からフェイク胡蝶蘭を守ることができます。

生花ではない利便性を重視している商品なだけに、あまり神経室になっては元も子もありませんが、お値段もそれなりに張るもので綺麗な花が命の商品だけに、長く愛用できるようそれなりに大切に扱いたいものです。

フェイク胡蝶蘭の 種類や活用方法とは

胡蝶蘭アクセサリー

フェイク胡蝶蘭の種類や活用方法は多岐に渡ります。以下で見てみましょう。

フェイク胡蝶蘭の種類

フェイク胡蝶蘭の種類は、鉢植えの大・中・小だけでなく、ウェデイングのブーケやヘッドアクセサリー、コサージュ、壁面リースと多岐に渡り、色も本ものさながら様々なバリエーションに富んでいます。

枯れてしおれてしまうものではないだけに、形を作って長く鑑賞したいものや、飾る花として耐久性を求められる際に使用されています。

フェイク胡蝶蘭の活用法

フェイク胡蝶蘭の活用法は、飲食店など料理の味や香りの邪魔とならないよう花が置きづらいお店や、色々な臭いをつけた人の出入りが多い公共機関やそれに準ずる場所、蛍光灯はあるものの、植ものを生育するには満たないオフィスの奥まった場所などと豊富です。

病院や介護施設などでは、光触媒の持つ除菌・殺菌、脱臭効果が室内を衛生的に保つために利用でき、患者さんの目を楽しませ心を和ませてくれます。水やりの手間がかからない分、職員や利用者との共存が可能なのです。

近年は喫煙室が設けられ、喫煙する人の部屋が分かれるようになりましたが、タバコの臭いを衣服にまとった人はいまだに多いものです。

胡蝶蘭を置きたく思うお店は多いものの、その立地から生花を諦めなければならないことや、逆に人通りが多すぎて胡蝶蘭が可哀そうで置けない場合も多くあります。

光触媒のフェイク胡蝶蘭であれば、見た目はほとんど変わらずとも、蛍光灯の光だけで反応し光触媒の効果をもたらすことができるうえ、生花の替わりとなる華やかさや癒しの効果を発揮することが可能です。