胡蝶蘭を置く場所はお風呂場がいいって本当?浴室に置くときの注意点

胡蝶蘭を育てている方や、胡蝶蘭をプレゼントされた方など、どこにおいて飾ろうか悩んでいませんか?実は環境さえ整えば、胡蝶蘭はお風呂場が最適かもしれない場所なのです。

どうして胡蝶蘭にとって浴室の環境が適しているのか、胡蝶蘭の育て方などと一緒に見てみようと思います。

胡蝶蘭にとってとっても大切なのは水だった!

胡蝶蘭とお風呂

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胡蝶蘭は熱帯雨林で育った植物です。そのため、湿気と温かい環境が大好きです。

湿気がたまりやすいお風呂場は胡蝶蘭にとってもいい環境ですよね。

しかし、胡蝶蘭は実はほかの植物とは違った育ち方をしているので、ただ浴室に置いておくだけでは腐ってしまいます。

胡蝶蘭は熱帯雨林という暖かくて雨量も多い地域に生息している割には、砂漠に生きている植物のような呼吸の仕方をします。

CAM型光合成といい、砂漠に生きている植物が太陽に熱を奪われないように最低限の呼吸で光合成をしています。

大量の水を摂取できる環境にあるのに胡蝶蘭は少ない水で生きることができるのは、根っこが水に弱いことも挙げられます。

胡蝶蘭は木に着生して生きる着生ランの仲間です。木からの栄養はもらわずに自生して生きていくことができます。

木の上に生えているので、雨が降った時にしか根っこから水を吸えません。熱帯雨林にはあまり雨が降らない乾季の時期と、雨が多く降る雨季の時期と分けられるため、乾季の時期でも生きていけるようにするため水が少なくてもいいようにCAM型光合成になっています。

そのためずっと水につけていると腐りやすくなってしまいます。どの植物でも腐りやすくなりますが、胡蝶蘭を育てるときに一番枯らしてしまう理由として根腐れがあげられます。

胡蝶蘭の根っこは、濡れて乾いてを繰り返すと健康で長持ちするようになっているので、ずっと濡れたままでいると根っこが腐ってしまんですね。

なので、水やりも一日に一回あげたいのを我慢して、3日から10日ほどたってから水を上げても平気です。これは胡蝶蘭の調子や季節など環境によって変わってきますので、鉢の表面が乾いたらコップ一杯分の水をあげるようにしてくださいね。

受け皿の水はすぐに捨ててたまらないようにして下さいね。

胡蝶蘭をお風呂場に置くときの注意点とは?

胡蝶蘭は基本的には空気中の湿度が大切です。この湿度があることで、葉っぱからも根っこからも水分を摂取できます。

しかし、胡蝶蘭が快適な湿度は70から80%ほどです。胡蝶蘭が快適な温度でもある20度から30度の気温だとメガネが曇ってしまいます。そんな湿気が多いと人はとても暮らしにくいですよね。

そんなときに浴室においてあげると、十分な湿度から胡蝶蘭が空気中から自分が必要な分の水分を摂取できるのでお勧めなのです。

そのためお風呂場という環境は適しているのですが、それにはいくつかの条件があります。

  • シャワーなどの水が当たらない場所

シャワーなど体を洗っているときの水があたってしまうと石鹸かすなどが胡蝶蘭にかかってしまいます。そこから病気などになってしまう可能性がありますのでなるべく水がかからないような場所が必要です。

  • 日の光がある程度入る場所

胡蝶蘭は木の下で生きているので木陰のようなあまり日が入らない場所で生活しています。そのため直射日光が苦手です。

しかし、陽の光は光合成に必要になります。明るい室内やレースのカーテン越しの窓辺などに置くとよいです。日の入る窓がある浴室が好ましいです。

  • 風通しがいい場所

胡蝶蘭はそよ風が好きです。しかしエアコンや扇風機といった直接的な強い風は苦手です。自然な風、もしくは空気が循環されている場所が好きです。換気扇や窓があるお風呂場は最適とも言えますね。

お風呂場の温度が15度以上の場所

お風呂場は人があまり入らない場所なので、寒暖の差が激しくなる場所でもあります。

特に寒い地域や寒い季節は10度以下になる場合もあります。寒くならないような工夫が必要です。

胡蝶蘭は管理が楽なお花!難しくない管理方法とは?

胡蝶蘭をお風呂で育てる

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注意点を見てみると胡蝶蘭ってちょっと面倒くさいお花なの?って思われるかもしれません。しかし、胡蝶蘭はコツを知ってしまえばあまりお世話もいらない管理が楽なお花なのです。

胡蝶蘭は、基本的に寒さが苦手です。15度以下になってしまうと元気がなくなり、7度になると凍ってしまうほどです。せめて10度以下にならない環境が好ましいです。

胡蝶蘭が最適といわれる温度は、18度から30度です。風通しがいい場所であれば35度ほどまでは耐えられます。しかしあまり温度が高いと弱ってしまいます。

風が強すぎるとうまく息が吸えなかったり、湿気が飛んでしまったりするので乾燥しやすくなって胡蝶蘭にとって苦しくなってしまいます。

そよ風程度の風が入る場所、もしくは換気ができる場所がよいです。胡蝶蘭は空気が滞っているのは嫌いです。

湿度が大切です。特に冬場は乾燥しがちになるので、湿度が多い場所、もしくは一日複数回の葉水が必要です。葉に霧吹きで水を与えることで湿度不足の場合でも葉っぱから水分を吸うことができます。

霧吹きで水をあげるときは、葉っぱの表側と裏側どちらにもあげてくださいね。

直射日光も苦手で、直射日光に当たると葉焼けと言って人間でいう火傷を起こしてしまいます。レースのカーテンなどで日光を遮ってあげることが必要です。

まとめ

お風呂場は環境さえそろえば胡蝶蘭にとってとてもいい場所といえるでしょう。しかし、お風呂場は小さい空間なので、環境が変化しやすい場所です。

最低気温と、換気のし過ぎに注意してお風呂場での胡蝶蘭を楽しんでくださいね。