胡蝶蘭はなぜ高い?理由と相場をご紹介

お祝いのシーンで贈られることの多い胡蝶蘭。

のフラワーギフトと比べると、値段が高い特徴があります。

見た目が非常に華やかな胡蝶蘭は、なぜ高い傾向にあるのでしょうか。

この記事では、胡蝶蘭が高い理由や相場などを詳しくご紹介していきます。

胡蝶蘭が高い理由とは

胡蝶蘭が高い理由は大きく分けて3つあります。

  • 苗の単価が高い
  • 栽培をするコストが高い
  • 育てるのに技術がいる

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

苗の単価が高い

胡蝶蘭が高価な理由には、苗の金額が高いことが影響しています。

通常の植物は種子を採取して苗を作っていきますが、胡蝶蘭から種子を採取するのは非常に大変です。そのため、胡蝶蘭はクローン技術を用いて優良品種を増殖させています。

優良品種の親株の維持費や使用権などの料金が必要なこと、クローン技術で作った苗は成長するまでに1年前後の時間がかかることが単価が高い理由です。

また、胡蝶蘭は熱帯雨林で育つ植物なので、台湾やタイなどの地域から苗が輸入されることもあり、輸入コストもかかるとされています。

栽培をするコストが高い

先程も少しご紹介したように、胡蝶蘭は熱帯雨林を原産としているため、寒さや乾燥に弱いです。

日本で育てていくには、1年を通して胡蝶蘭が育ちやすい環境にしていく必要があるため、栽培にコストが掛かります。

胡蝶蘭を育てていくには、気温や湿度の管理をする温室などの施設が必要です。

さらに、24時間こまめに環境の管理を行うため、1ヶ月に数百万〜数千万の維持費がかかるとされています。これらの費用が胡蝶蘭の料金に入ってくるため、胡蝶蘭の単価が高くなるのです。

育てるのに技術が必要

育てる環境の整備が大変な胡蝶蘭ですが、環境作り以外にも育てる側に技術が必要です。

花の大きさ、色、形などが均一になるように丁寧に管理をしていきます。また、胡蝶蘭の花茎はとても折れやすいため、支柱を挿す作業にも技術が必要です。

1つ1つの作業がとても繊細で手間がかかるため、人件費などが胡蝶蘭の単価に上乗せされます。よって、ほかのお花と比べると費用が高くなるのです。

シーン別!胡蝶蘭の相場をご紹介

胡蝶蘭全体の相場は10,000円〜20,000円前後だとされています。しかし、シーンや相手との関係によって相場は変わってくるので、贈る相手に合わせて予算を確保すると良いでしょう。

ここでは、仕事の関係で胡蝶蘭を贈る場合と、親族に贈る場合に分けて相場をご紹介します。

取引先の場合

仕事の関係で取引先などに胡蝶蘭を贈る場合の相場は、15,000円〜30,000円前後です。

取引先との関係性にもよりますが、親密に付き合いをしている会社であれば、50,000円前後の胡蝶蘭を贈る場合もあります。特に周年記念は大きい胡蝶蘭を贈る傾向にあるので、相場よりも少し高いものを選んでも良いでしょう。

また、相場よりも大幅に安いものを贈るのはマナー違反となるので、どんな相手でも相場以下にならないようにしましょう。

親族の場合

親族の場合は、お祝いで贈るのはもちろんですが、お悔やみのシーンでも胡蝶蘭を贈るかもしれません。そのため、親族の場合の相場はシーンによって異なります。

お祝いのシーンであれば15,000円〜20,000円程度の胡蝶蘭を、お悔やみのシーンであれば10,000円〜30,000円の胡蝶蘭を選ぶようにしましょう。

高い胡蝶蘭と安い胡蝶蘭の違い

お店に売っている胡蝶蘭や、ネットで販売している胡蝶蘭には金額に差があります。

金額の理由はさまざまですが、ネット通販の場合は市場を通さず直接市場から取り寄せているため、コストカットされていて安いことが多いです。

では、同じお店に置いてある胡蝶蘭でも金額の違いが出るのはなぜでしょうか。

ここでは、胡蝶蘭に金額の違いが出る理由を紹介します。

花の数や大きさ

胡蝶蘭は1つの植木鉢に3〜5本程度の株が寄植えされていることが多いです。

そのため、本数が異なれば料金が間違いなく変わります。

しかし、本数が同じにも関わらず料金が異なるのは、お花の数が違うからです。

1つの株に付いているお花や蕾の数、お花の大きさによって料金が異なってきます。

品種や花色の違い

見た目が同じでも、花色や品種が異なることで料金が異なります。

特に、胡蝶蘭には自然にできた花色と人工的に生み出された花色があるため、特別な花色は必然的に高くなる傾向があります。

特に最近出回りだした「青」や「模様付き」の胡蝶蘭は相場も高く設定されています。

なぜ高い胡蝶蘭がお祝いに贈られるの?

他のお花に比べて相場の高い胡蝶蘭ですが、なぜ高いのにも関わらずお祝いのお花として長く親しまれているのでしょうか。

いくつか理由が挙げられていますが、ここでは一般的な2つの理由について詳しくご紹介します。

花の寿命が長い

胡蝶蘭のお花は、一度咲いたら30日前後お花を咲かせます。

特に水やりや置き場所にこだわる必要もなく置いておくだけで良いので、貰った側も気軽に飾ることができるでしょう。

また、お祝いに貰ったものが長持ちするのはとても嬉しいことです。このような理由からお祝いのシーンで好まれるようになりました。

花言葉が良い

胡蝶蘭の大きく華やかなお花には「幸福が飛んでくる」という花言葉が込められています。

枝に咲く花の姿が、まるで飛んできた蝶のように美しいという意味から、素敵な花言葉が付けられました。色別にも花言葉がありますが、どれも素敵な花言葉ばかりです。

このように花言葉が良いことから、お祝いのシーンで選ばれています。

胡蝶蘭を長持ちさせる育て方

せっかく貰った胡蝶蘭なので、ただ置いておくだけは勿体ないですよね。せっかくなら胡蝶蘭を育ててみませんか?ここでは、胡蝶蘭を長持ちさせるための育て方をご紹介します。

置き場所

胡蝶蘭は風通しが良く日光が当たる場所を好みます。

特に、コンクリートの地面などに直接植木鉢を置いてしまうと、地面の熱気が伝わり根が蒸れやすくなるため、注意が必要です。胡蝶蘭の全体の風通しだけではなく、根の風通しを良くしてあげましょう。

また、育てていくうえで日光はとても大切なポイントですが、直射日光は葉焼けの原因となります。そのため、直射日光を避けて明るい日陰で育てると良いでしょう。

水やり

胡蝶蘭は根や葉に水分を溜め込むことができる植物なので、頻繁な水やりは必要ありません。逆に頻繁に水やりを行うと根腐れといって、根が腐ってしまう病気になる確率が上がるので、目安としては1週間に1度程度で水をあたえましょう。

植木鉢の中を触って、しっかり乾燥をしていたら、水やりをしても大丈夫です。

真冬の場合は冷たい水が根に負担をかけてしまうので、常温に戻したお水を与えましょう。

まとめ

胡蝶蘭は栽培の段階で手間がかかったり、管理費が必要なことがわかりました。

胡蝶蘭を作っている人の努力が料金に含まれていると知れば、高いのも納得できますね。

お祝いのシーンに贈られることが多いですが、小さいミディタイプの胡蝶蘭などは気軽に個人的なお祝いにも贈ることができます。この機会にぜひ胡蝶蘭をプレゼントしてみてくださいね。