胡蝶蘭をお祝いに贈ろう!マナーや相場をご紹介

開店祝いや周年記念など、さまざまなお祝いのシーンで贈られる胡蝶蘭。

贈るためには、いくつかのマナーを知っておくと、相手にもお祝いの気持ちが伝わりやすいです。いったいどんなことに気をつけたら良いのでしょうか。

この記事では、胡蝶蘭をお祝いで贈るときのマナーについてご紹介していきます。

胡蝶蘭をお祝いに贈るときのマナー

胡蝶蘭をお祝いに贈るときは、マナーに気をつける必要があります。

マナーを守らずに贈ってしまうと、せっかく贈った胡蝶蘭も相手には悪い印象が残ってしまう可能性があるため、注意が必要です。

ここでは、胡蝶蘭を贈るときのマナーについて詳しくご紹介します。

立て札やラッピングを付ける

胡蝶蘭を贈るときはまず立て札を付けましょう。

立て札には、どんな用途で誰が誰に贈ったのか記載することができます。

開店祝いなどのお祝いごとによく贈られる胡蝶蘭ですが、同じタイミングで多くの人が胡蝶蘭を来ることが予想されます。自分がどの胡蝶蘭を贈ったのかわかるようにするためにも、必ず立て札を付けましょう。

また、胡蝶蘭の鉢の部分にラッピングをすると、華やかな贈り物となるのでおすすめです。ラッピング材はお花屋さんにお任せで選んで貰うことが多いですが、自分で決めることもできるので、注文時に相談をすると良いでしょう。

置き場所があるか相手に確認をする

胡蝶蘭はフラワーギフトの中でも大きな贈りものとなります。

そのため、せっかく贈っても置き場所がないというトラブルを回避するために、事前に相手に贈る旨を伝えるようにしましょう。

場合によっては、置き場所がないからほかのフラワーギフトにしてほしいと相談をうけるかもしれません。そうした場合は、胡蝶蘭を使ったフラワーアレンジメントを贈ることをおすすめします。

贈るタイミングに気をつける

胡蝶蘭はイベントに贈られることの多いお花です。そのため、贈るタイミングに気をつけましょう。

開店祝いや周年記念などは、当日バタバタとしている可能性があるため、どうしても当日受け取ることができない場合があります。そのため、できれば前日までには胡蝶蘭を贈っておくとよいです。

一方で、会場を借りて行うイベントに胡蝶蘭を贈る場合、当日しか荷物を受付けていない場合があるので、置き場所の確認とともに送るタイミングも聞いておくと良いでしょう。

奇数の本数を選ぶ

胡蝶蘭は1つの植木鉢に複数の胡蝶蘭が寄植えされています。

大体が奇数であるためあまり心配はいりませんが、偶数の胡蝶蘭を選ばないように注意しましょう。偶数の胡蝶蘭が悪いというわけではありませんが、「別れ」「割れる」という意味があるとして、お祝いのシーンでは避けられています。

相場を知っておく

胡蝶蘭は高いと10万以上するものもあるため、相場を知ってシーンに合った金額の胡蝶蘭を贈るように心がけましょう。相場よりも高すぎる胡蝶蘭を贈ってしまうと、相手が気負いしてしまいますし、お返しを考えるのが大変になってしまいます。

逆に相場を大きく下回る胡蝶蘭を贈ると、マナー違反になる可能性はあるため注意しましょう。あまり安い胡蝶蘭は、贈るのにふさわしくない可能性があります。そういった胡蝶蘭を避けることもできるので、胡蝶蘭の相場は知っておくと良いでしょう。

【シーン別】胡蝶蘭の相場をご紹介

胡蝶蘭の相場は、シーンや相手との関係性で変わってきます。

特にビジネスシーンとプライベートでは相場だけではなく、予算にも違いが出てくるでしょう。ここでは、シーン別に胡蝶蘭の相場をご紹介します。

ビジネスシーン

ビジネスシーンでの胡蝶蘭の相場は3〜10万円前後です。

相手との関係性や贈るシーンによって相場が異なるので、贈る場合はしっかりと確認をとって予算を決めると良いでしょう。

通常のビジネスシーンであれば、3万円前後の胡蝶蘭で問題ありません。

なるべく大きめのお花を選ぶと良いでしょう。

重要な取引先の場合は、5万円前後の胡蝶蘭を贈ることをおすすめします。

周年記念などのイベントは、10万前後のボリュームのある胡蝶蘭が選ばれることが多いです。

個人で贈る場合

個人で胡蝶蘭を贈る場合は、5000円〜3万円前後が相場です。

知人の開店祝いなどに胡蝶蘭を贈る場合は、15,000円前後で贈られることが多くなります。親族のお祝いには、3万円前後の胡蝶蘭を贈りましょう。

逆に、誕生日や結婚記念日などの個人的なお祝いには、5,000円前後の小さな胡蝶蘭が贈られる傾向にあります。

胡蝶蘭がお祝いのシーンに選ばれる理由

胡蝶蘭がお祝いのシーンに好まれる理由は以下の通りです。

  • 時期を選ばない
  • 花粉や香りが少ない
  • 花持ちが良い
  • 花言葉が良い

それぞれの理由を詳しく解説します。

時期を選ばない

胡蝶蘭は基本的に温室管理をして育てられています。そのため、人工の胡蝶蘭に旬は設定されておらず、1年を通してお花の購入が可能です。

お祝いのタイミングは1年を通して行われることから、時期を選ばない胡蝶蘭が贈り物に選ばれています。

花粉や香りが少ない

胡蝶蘭には、花粉や香りが少ないこともお祝いのシーンに選ばれている理由の一つです。

お花といえば花粉や独特な香りが特徴的なものも多く、特に香りはお花を楽しむために必要な要素だとされています。

しかし、お花の独特な香りはお店の雰囲気を壊してしまう可能性があるので、お祝い花には適していません。花粉もお客さんの洋服についてしまったり、料理の中に入ってしまう可能性があります。一方で、胡蝶蘭は花粉が落ちづらく香りも殆どないので、空間を壊すことはありません。

花持ちが良い

胡蝶蘭のお花は、1度咲くと30日前後お花を楽しむことができます。その期間は、毎日お水をあげたり肥料を与えたりする必要がなく、手間をかけずにお花を長く楽しむことができるのです。

特に開店祝いで胡蝶蘭を贈る場合、約1ヶ月程度お店に花を添えてくれるのでお祝いのシーンで好まれ、選ばれています。

花言葉が良い

胡蝶蘭のお花には「幸福が飛んでくる」という花言葉が込められています。

これは、胡蝶蘭のお花が咲く姿が、まるで蝶が止まっているように見えることが由来です。

ほかにも、ピンクの胡蝶蘭には「あなたを愛しています」、黄色の胡蝶蘭には「金運」「商売繁盛」などといった良い花言葉が多く込められているため、贈り物にふさわしいとされています。悪い花言葉が付いている花色はないので、基本的にどんな胡蝶蘭もお祝いのシーンに相応しいでしょう。

胡蝶蘭を贈るときの注意点

胡蝶蘭は基本的にどんなシーンでも贈ることができます。しかし、シーンによっては贈る色に気をつけたり、そもそも贈れないシーンがあるかもしれません。

この記事では、胡蝶蘭を贈るときの注意点を2つご紹介します。

赤い花は選ばない

胡蝶蘭は白のほかにも、ピンクやリップと言われる白とピンクが混ざったものが贈られることが多いです。これらの色であれば問題なくどんなシーンにも贈ることができますが、真っ赤な胡蝶蘭は開店祝いや開業祝いにはふさわしくないので、選ばないようにしましょう。

一見めでたい色の赤ですが、お店のオープンなどに贈ると「赤字」や「火事」を連想させてしまうため、縁起が良くないとされています。どうしても赤い胡蝶蘭を贈りたい場合は、紅白になっているものや、赤に近いピンク系の胡蝶蘭を選ぶと良いでしょう。

お見舞いにはふさわしくない

胡蝶蘭のお花自体はお見舞いにも贈ることができますが、残念ながら植木鉢はお見舞いにはふさわしくありません。

そもそも、植木鉢は花が根を張って育つアイテムです。そのため「その場に根を生やす」という意味があり、お見舞いで贈ってしまうと「病院に根を生やす」という意味になり、相手もあまり良い印象を持ちません。

胡蝶蘭をお見舞いに贈る場合は、花束やフラワーアレンジメントなどを選ぶと良いでしょう。

まとめ

胡蝶蘭をお祝いのシーンで贈るには、いくつかマナーがあることがわかりました。

ここで紹介した以外にも場所やイベントごとによっては細かいマナーがあるかもしれないので、贈る前にしっかりと確認をしましょう。

特に立て札は胡蝶蘭にとってとても大切なアイテムです。

書き方がわからない場合は、注文をするお花屋さんに聞くと良いでしょう。ぜひ素敵な胡蝶蘭を贈って下さい。