胡蝶蘭の花は何回咲く?上手に育てて次の年も咲かせよう

華やかさと存在感のある胡蝶蘭の花は、花をつける植物の中でも特別なものです。

お祝いで頂くことも多いお花なので、記念に長く育てていきたいという方も多いのではないでしょうか。

胡蝶蘭の花は、花びらが落ちてしまったらそれで終わりではなく、ポイントを押さえて管理することで、何度も花を咲かせることができますよ。

この記事では、胡蝶蘭のお花を何度も咲かせるためのコツをご紹介します。

 

胡蝶蘭の花は何回も咲かせることができるの? 

自宅やオフィスで華麗な花を咲かせて楽しませてくれる胡蝶蘭。

しかし、花が終わった後はいったいどうしたらいいのか、胡蝶蘭を育てたことがない人であればわからなくて当然です。

生命力にあふれた胡蝶蘭の花を何度も楽しむには準備が必要となります。

花の咲き終わりには花茎を根元で切る、水やりは季節に適したやり方で行うなどポイントがあるのでご紹介していきましょう。

ポイントを抑えておくことで、何度も胡蝶蘭のお花を楽しむことができますよ。

 

胡蝶蘭を2度咲きさせるには

 胡蝶蘭の2度咲きを成功させるには、大きく分けて5つのポイントに注意する必要があります。

  • 花が咲き終わったら花茎を切ろう
  • 日当たりと風通しの良い場所で育てよう
  • 冬は寒さに注意!
  • 季節にあった水やり
  • 胡蝶蘭の花芽は冬に出てくる!

それぞれの注意点や覚えておきたい内容を詳しく解説します。

花が咲き終わったら花茎を切ろう

花が全て落ちたのを確認したら、花茎をカットしましょう。

花が散ってしまった花茎は、その後はひたすら栄養分を吸い取るだけの場所となってしまいます。そうなると、2度咲きのために溜めた胡蝶蘭の栄養も全て吸い取られてしまうので、2度咲きができない可能性が高まってしまうのです。

花が咲き終わったのを確認したら、できるだけ早めに花茎を切り落としてください。

 

日当たりと風通しのよい場所で育てよう

 繊細な環境で成長をするイメージがある胡蝶蘭ですが、実は原産地の環境は熱帯ジャングル地帯で高い気候に着生している生育です。そのため、原産地とよく似たような環境で育てることが、2度咲きを成功させる大きなポイントになります。

花茎を切ったら、なるべく風通しがよく日当たりの良い場所で管理をしましょう。 ただし、直射日光を当ててしまうと葉焼けの原因になり、2度咲きの前に胡蝶蘭が枯れてしまう原因になるので注意が必要です。

冬は寒さに注意!

 華やかな花で魅了する胡蝶蘭ですが、寒さに弱いのは胡蝶蘭の弱点でもあります。

寒いところで長期間管理をしてしまうと、凍傷になって枯れてしまうこともあるので、寒さには注意が必要です。

そのため、冬や気温が下がる夜間は、段ボールや毛布などを使用して寒さ対策をしましょう。1日中寒い冬の時期は、室内で管理するのが好ましいです。

胡蝶蘭は太陽光を好むものの、冬場に窓際で管理をすると、外の寒さが直接当たってしまうので注意が必要となります。

 

季節に合った水やりを 

胡蝶蘭は着生植物として成長をするため、わずかな水でも生きていくことができます。

そのため、ほかの植物と比べると水やりの頻度もそこまでありません。また、季節によって水の必要量も変わるので、季節に適した水やりをすることも大切です。

冬なら午前中の暖かい時間帯に、夏の暑い時期なら気温が下がってから水やりを行うといいでしょう。真夏は暖かい時間に水を上げると、鉢の中で蒸発して蒸れる可能性が高まります。鉢の中が蒸れた状態が続くと根腐れの原因になるので、必ず涼しくなってから水やりをしてください。

冬は逆で、寒い時間に水やりをすると根が凍ってしまうことがあるので、暖かい時間に水やりをします。

基本的に、水やりは1週間から10日を目安に1回に200mlほどで大丈夫ですが、暑い時期になったら2日から3日おきに500mlほどの水やりをするといいでしょう。

 

胡蝶蘭の花芽は冬に出てくる!

一般的に新芽が出てくる時期といえば、春から初夏にかけての暖かい時期を想像しますよね。春は一気に花や緑が咲き誇りますし、5月は緑の葉っぱが美しい時期です。

しかし、胡蝶蘭の花芽が出るのは冬の時期で、通常11月〜12月頃となります。その後、花芽が育っていくと長い花茎を出して先端に蕾をつけて、開花をするのは3月〜5月です。

花芽が顔を出す時期を覚えておけば、まだ出ない……と悩む必要がなくなるでしょう。 

花芽がついたら気をつけたいこと

待ちに待った花芽がついたら、気をつけるべきこともあります。

過剰な水やりをする必要はないものの、水不足にならないように注意も必要です。

胡蝶蘭が花を咲かせることはとても体力を消耗することなので、肥料を与えてあげるのも良いサポートになるでしょう。肥料なら何でもいいわけではなく、適した肥料を選び与えることが大切です。

ほかにも注意したいポイントがあるので、ご紹介していきます。

せっかくの花芽をだめにしないよう、よく確認しておきましょう。

水不足にならないように

胡蝶蘭は育てるのは比較的手間がかかりませんが、実はとてもデリケートな植物です。

花芽が出て喜びも束の間、寒い冬に時期に枯れてしまうこともあります。原因のひとつは、水分不足である可能性が高いです。

毎日たくさんの水をあげるのは根腐れの元になりますが、適度な水分補給は必要となります。

冬越しのハードルが高いのが胡蝶蘭ではありますが、水やりと日当たり、冷え込む夜は暖かい場所に置くなど、管理次第なので冬は特に気をつけてください。

 

肥料を与えるのもよい 

植物がすくすくと育つための手助けになるのが「肥料」です。

胡蝶蘭が花を咲かせるには体力が必要なので、肥料で追加の栄養を与えましょう。

たくさんの肥料が市販されていますが、洋ラン用の肥料を選んでください。肥料を与えるときには、洋ラン用の液体肥料を薄めて与えるようにします。

 

花芽がたくさんついたら

 胡蝶蘭に花芽がたくさんついたら嬉しいですよね。

しかし、あえて他をカットして、1本だけを集中して育てる方法があるのをご存知でしょうか。

複数の花芽がつくのはうれしいですが、中には枯れてしまう花芽もあるでしょう。

初心者など、絶対に無事に花を咲かせたい!という方や、少し胡蝶蘭の調子が悪い……といった場合には、確実に花を咲かせるためにも1本のみ集中型で育てるのも悪くはありません。

繊細な花ですから、胡蝶蘭の健康状態をよく確認することも大切です。軟腐病に葉が侵されていたり、根腐れをしていると花芽が出てきません。

育てる環境が胡蝶蘭に適しているかを意識し、病気にならないように育てましょう。

 

まとめ

胡蝶蘭の美しいお花は、管理方法を工夫することで2度咲きを楽しむことができます。

胡蝶蘭に限りませんが、植物を育てる上で快適な環境を作り管理することはとても大事です。胡蝶蘭は特に寒さには弱いので、暖かくしてあげること、適度な水やりや肥料も与えましょう。

この記事を参考に、胡蝶蘭の管理に気をつけて、何度もお花を楽しんでくださいね。