胡蝶蘭を上手に育てるためには水やり・湿度・通気など様々なポイントがありますが、そのなかでも重要なことのひとつに日光があります。今回は胡蝶蘭と日光の関係性についてお話していきます。
目次
胡蝶蘭に直射日光を当てるのはNG
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植物やお花といえば、「日光をしっかり当てて、元気いっぱいに育てよう！」というイメージがある人も多いと思いますが、胡蝶蘭の場合、”直射日光はNG”です。
胡蝶蘭は弱光性と呼ばれる性質を持っているお花であり、直射日光に当てると、ダメージ受けてしまいます。最悪の場合、枯れることもあるので注意が必要です。
直射日光がダメだからといって日光に当てなくていいわけではない
「直射日光がダメなら、胡蝶蘭は日が当たらない室内に置いておけばいいの？」
胡蝶蘭を直射日光に当てるのは禁物です。ですが、日光を当てなければいいというわけではありません。
実は胡蝶蘭が適している日光の状態があります。その状態の日光を胡蝶蘭に当てることが大切になります。具体的には下記の通りです。
＜室内の窓際に置く場合はレースカーテン越しの日光を当てる＞
胡蝶蘭は直射日光を嫌いますが、日光そのものが嫌いなわけではありません。
胡蝶蘭は室外・室内ともに明るい場所を好みます。室内に置く場合はレースカーテンを使い、遮光された日光を当てるようにしましょう。
＜室外に置く場合は遮光ネットやよしずを使う＞
胡蝶蘭を室内ではなく、室外に置きたい人も多いと思います。室外に置く場合も室内に置くときと同様に直射日光を何かで遮光しなければいけません。
室外に胡蝶蘭を置く場合は遮光ネットやよしずが便利です。ただし、地面に直置きするのは避けましょう。
胡蝶蘭は通気にも気を配らなければいけないお花です。室外に置く場合は50cm前後の台の上に置くなどして、胡蝶蘭を置いている場所の通気を確保することも大事です。
とくに注意したいのが夏場よりも冬場
胡蝶蘭を上手に育てる過程でとくに注意したいのが気温が下がる冬場です。
冬場でも胡蝶蘭を上手に育てていくためには、胡蝶蘭を置いている環境の温度に気を使わなければいけません。
基本的に冬場は胡蝶蘭を”暖かい場所に置く”というのが大切になります。
具体的にいうと、胡蝶蘭を置いている環境の温度を約15℃ 〜 30℃で維持する必要があるのですが、約15℃ 〜 30℃だとちょっと温度の範囲が広いですよね。また、外の気温・風通し・朝か夜かなど、胡蝶蘭を置いている環境は変化していきます。
胡蝶蘭を置いている環境の温度は20℃前後（18℃ 〜 23℃くらい）を保つのが一番良いでしょう。暖房器具や室内温室などをうまく活用し、上記の温度を維持するようにしたいところです。
そして、もうひとつ重要になるのが日光です。
夏場に比べると、冬場は日照時間も短いです。だからこそ冬場にはたっぷりと日光を当てる必要があります。
日が差している昼間は、胡蝶蘭に日光がしっかりと当たるようにしましょう。もちろん直射日光は厳禁です。レースカーテンなどを利用し、遮光された日光を当てるようにしましょう。
日光と温度に気を配りつつ、風通しも意識することが大切
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直射日光ではなくレースカーテンなどで遮光された日光を当てること、そして適正温度など、胡蝶蘭を長生きさせるためには胡蝶蘭の環境をしっかり整えていかなければいけません。
さらに、日光や温度のほかにも注意しなければいけないことがあります。それは風通しです。
胡蝶蘭は風通しが良い場所を好みます。暗くて狭く、ジメジメした場所は好みません。
「風通しが良い場所が理想だというなら、暖房器具の風が当たる場所に胡蝶蘭を置こうかな」
胡蝶蘭は風通しが良い場所を好みますが、風を当てればいいというわけではありません。とくに気温が下がる冬場は、胡蝶蘭を置いている環境の温度を保つために、暖房が効いた部屋に胡蝶蘭を置く人が多いと思います。そこでもっとも注意しなければいけないのが、暖房の風です。
暖房の風が直接、当たるような場所に胡蝶蘭を置くのはNGです。暖房の風というのは、とても乾燥しているので、直接、胡蝶蘭にその風を当ててしまうと傷んでしまう可能性があります。
胡蝶蘭は風通しが良い場所に置くのが好ましいのですが、乾燥しすぎないように注意する必要があります。
日光・温度・風通しを考えて胡蝶蘭を置く場所を決めましょう
胡蝶蘭を置く場所を決める場合は、日光・温度・風通しを考慮した場所に設置するのがいいです。この3つの条件を満たしている場所となると、おそらくかなり限定された場所になると思います。
また、季節によって環境が変わるため、季節ごとに適した環境作りが大切になります。
胡蝶蘭を元気に長生きさせるためにも、今、胡蝶蘭を置いている場所が最適なのかどうか、一度チェックしてみましょう。