これって子株?胡蝶蘭の子株の管理の仕方

大切に育てている胡蝶蘭に子株が生えてきたらうれしいですよね。しかし、子株が生えてきたらどうすればいいのかちょっと困ってしまいませんか?

なかなか生えないといわれている子株だからこそ、すぐに植え替えをしたほうがいいのか、それともそのまま放っておいたほうがいいのか、親と分けたほうがいいのか悩んでしまうと思います。

今回は胡蝶蘭に子株が生えてきた時の管理の仕方についてお伝えしていこうと思います。

胡蝶蘭の子株ってどうしてできるの?子株の秘密

子株は胡蝶蘭の根元からできます。そのまま葉っぱが生えてきます。胡蝶蘭の横にもう一つ株ができている状態になります。最初は小さいかもしれませんし、根っこと間違うこともありますが、その芽から葉っぱが生えてきます。葉っぱが生えていたらそれはもう立派な子株ですよ。

胡蝶蘭にとって子株が生えるというのは、その環境が間違いないという証になります。

胡蝶蘭を置いてある場所の湿度や光の当たり具合、水やりの仕方などが適切です。

子株はその名前の通り胡蝶蘭の子供なので、胡蝶蘭にとって環境が整っていないと子孫を残そうとしないことからもそういわれています。

まだ子株が出る理由は詳しくはわかっていませんが、大まかに分けて2種類あります。

一つは、胡蝶蘭の成長が止まったこと

二つ目は、胡蝶蘭が弱っている可能性があることです。

胡蝶蘭の根が傷ついたりして弱ってしまったときに、余力で命をつなげようとしています。

寿命が短くなった時に子供を作って種を絶やさないようにする自然の原理が、この子株ともいわれています。

胡蝶蘭にとって子株が生えやすい環境とは

胡蝶蘭は、東南アジアを中心にした気温が温かい地域を好みます。胡蝶蘭の原種となっている野生は、北は台湾南部となっているので熱帯地方を好むことがわかります。

しかし、木の上に自生するので、常に水分を吸収できるかと言ったら違ってきます。

常に木陰に入っているので、風通しがよくて、湿度が60から70%あって、直射日光に当たらない柔らかい光が入るところで、18度から30度の間の気温が胡蝶蘭にとって良い環境といえます。

子株が出てきた時の管理方法とは

子株が生えてきたと思ったら、すぐに親株と離さないようにするのがポイントです。

今までの通りに育ててあげましょう。子株ができるということは環境が整っているので今までの通りで大丈夫です。

子株の葉っぱが2枚から3枚になるのを待ちましょう。

肥料も与えたくなりますが、無理に肥料は与えなくても十分育つことができます。

まだ子株が育ち切っていない場合は、親株の花が咲き終わってから洋ラン用の液肥を水に1000から5000倍に薄めて水やりの要領で肥料を与えるようにします。

肥料を与えるときは、液肥でも固形のものでも胡蝶蘭の根や葉や茎に直接当たらないように注意してくださいね。

不安であれば必要以上に肥料を与えなくても大丈夫です。むしろ肥料を与えすぎると枯らしてしまう原因にもなるので、状況によっては与えないようにしましょう。

肥料を与えるのは花が咲き終わってから2から3か月間だけです。

寒くなってくる季節は水もあまり吸わなくなってきますので冬の間は肥料をあまり与えないようにしてくださいね。

子株を分けるのはいつ?見極め方とは

先ほども伝えましたが、子株はすぐには切り離さないようにして下さい。胡蝶蘭は成長がとても遅い植物とも言えます。子株がでて一人で成長できるまで1年以上待って植え替えを行ってもよいでしょう。

しかし、親株である胡蝶蘭が枯れ始めていたら植え替えを行うようにしてください。

胡蝶蘭の子株を分ける「株分け」は、植え替えのタイミングで行います。

一番親株にも子株にもダメージが少ないのは花が終わったタイミングで寒くない時期です。

用意するもの

  • 清潔なはさみ
  • 軍手または清潔な手
  • 植え込み材(バークまたはミズゴケ)
  • 新聞紙

植え替えを行う場所は、汚れてもいい場所で行うか新聞紙などを引いてくださいね。

  • 鉢から胡蝶蘭を取り出します。
  • 古い植え込み材をすべて取り外します。根っこの中に絡みついているものもしっかりと取り出してください。
  • 胡蝶蘭の根っこで黒いものや弾力がなく元気がないものは消毒済みのはさみで切っていきます。
  • 子株と親株に分けます。
  • 十分に水を含ませたバークやミズゴケを胡蝶蘭の根っこに絡ませていきます。根と根の間にも入れるようにしていきましょう。
  • 鉢に少し回しながら根っこを入れたら少し押し込み、余った部分を覆うように残りの植え込み材を入れていきます。
  • 7日から10日までは水やりを控えて環境になじませてあげましょう。

一般的な植え替えと同じですが、親株と子株を分ける必要があります。胡蝶蘭の根っこは太いので比較的親株と子株の間はわかりやすいと思います。しかしほぐすときに無理やり行って根っこを折らないように注意して下さいね。

親株と子株がくっついているところは、子株のほうを大きめにとるようにしましょう。清潔なはさみで思い切り切っていきます。

子株が出てから3から4年ほど花芽はつかないので、葉っぱが立派に成長するようにお世話してみてくださいね。

まとめ

何かしらの理由があって成長が止まった時に胡蝶蘭は子株が出てくることがわかりました。

子株が出てくるのは環境が整っている証拠ですので、成長した子株を分けて新しく育てることに挑戦してみてくださいね。