長寿のお祝いに選ばれる胡蝶蘭。選び方と相場から長寿祝いの由来まで

長く生きたお祝いとして、今までありがとう、これからも元気でいてくださいねという気持ちを込めてお祝いしたいですね。

御祝い事に胡蝶蘭が選ばれる理由として、花言葉の「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」といった、贈られた相手の幸せを願った意味が込められていることから、どのお祝いのシーンにも幅広く使われています。

高級な胡蝶蘭は、贈られた相手を選ばず、水やりもあまり必要なく咲いてくれるので手間もかからず、またうまくいけば何年もまた花を咲かせて楽しませてくれます。

1~3ヶ月と長く花が咲いていることから、お祝い事が長く続くという意味も込められています。

年齢からみるお祝いの名前や、お祝いの仕方、胡蝶蘭の贈り方など見て行きたいと思います。

長寿っていつから祝うものなの?長寿の歴史ってあるの?

長寿のお祝い

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年祝といわれて、昔から長寿を祝っていました。歴史は長く、中国で伝わってきた風習を奈良時代に取り入れたのが始まりで、その頃は40歳からお祝いしていました。

その頃の平均寿命が50歳と短い時でしたが、今では80歳が平均寿命といわれるようになったことで、祝う年も時代に合わせて変化しているようです。

昔は40歳から祝われてきた長寿祝いですが、今では還暦からお祝いをする方が増えています。
還暦は数え年で61歳の時に祝います。

還暦というのは、生まれたときに干支が戻ることから言われています。

還暦の暦とは、干支という意味があり、子(ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、卯(うさぎ)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(いのしし)、という馴染みの十二支と、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)からなる、十干からなる組み合わせでできています。

組み合わせると、60通りになり、還暦には赤ちゃんに還るということで、赤い色のものをプレゼントする風習があります。

胡蝶蘭を贈る場合、真っ赤な胡蝶蘭ではなくピンクの胡蝶蘭になりますので、赤リップと呼ばれる白い花びらに真ん中の唇弁の部分が赤い、紅白の胡蝶蘭を贈られるのが人気となっています。

長寿祝いの相場として

  • 子供から親へ・・・2万円~3万円程
  • 孫から祖父祖母へ・・・1万円~2万円程
  • 親戚、知人・・・5千円~10万円程
  • 仕事関係・・・~1万5千円程

といわれています。

長寿祝いの名前と祝う年一覧!名前の由来も考えられてて面白い

室町時代の最後あたりから祝うようになってきた還暦から先のお祝いですが、今では返金寿命の関係で、多くの方がお祝いをされるようになりました。

数え年で「70歳」の時にお祝いするのが、「古稀(こき)」です。その名の通り、稀(まれ)いう言葉になり、昔の長寿の祝いの時は70歳まで生きていることが稀という意味がとれますね。今では元気な70歳は多くいますので、一つの節目としてのお祝いになります。

数え年で「77歳」の時に祝うのが、「喜寿(きじゅ)」です。喜の草書体は七が三つなのですが、一つが崩れて十に見えることで、七十七と読めることから来ています。

また中国から来たお祝いが多い長寿祝いですが、この喜寿に関しては日本が発祥といわれています。

数え年で「80歳」の時にお祝いするのが、「傘寿(さんじゅ)」です。

傘という字の略字が、八十に見えることからこう呼ばれます。また、傘が広がる様子と八という数字が末広がりなことから由来されたという説もあります。

「古稀」「喜寿」「傘寿」の祝いには、紫色のものを贈るのがいいとされています。昔は位の高い方しか身につけることが出来なかった高貴な色で、敬意の色とされています。

紫色の胡蝶蘭もありとても綺麗です。しかし、この長寿祝いの場合必ずしも紫や金茶色のものを用意する必要はありません。

胡蝶蘭には、定番の白色から黄色や紫、ピンクといった様々な色がありますので、その方が好きな色などを贈ってあげると喜ばれます。

胡蝶蘭は長寿祝いに喜ばれる理由は、色にある?

数え年で「88歳」のお祝いが、「米寿(べいじゅ)」です。

米という字は、八十八となり、末広がりでめでたい八という数字が重なることで、大変めでたい年としてお祝いします。お米に関係して金麦色などを贈ることが多いとされています。

数え年「90歳」のお祝いは、「卒寿(そつじゅ)」です。
卒という略字が卆と書くため、九十と見えることから卒寿といいます。

数え年「99歳」のお祝いは、「白寿(はくじゅ)」といいます。
百の字から一つ引くと白という漢字になることから来ています。

数え年「100歳」は、「百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)」または「紀寿(きじゅ)」といいます。

喜寿と同じ読み方の紀寿ですが、100年が一世紀ということもあって、一世紀になったという意味もあります。

百寿はその名の通り100という節目の大切なお祝いです。ますます元気に長生きしてもらえるようにという願いを込めて、胡蝶蘭を贈りましょう。

百寿は、百という漢数字が「もも」とも読めることもあって、ピンク色のものを贈ることが多くあります。

卒寿からは白色ものを贈ることが多く、百寿でピンクになります。

白寿の年に白色の胡蝶蘭を多めにあしらい、一つピンクの胡蝶蘭を入れてみるのもお洒落ですよね。

胡蝶蘭は一見色味が少ないように見えますが、こういったおめでたい時に使用する色が豊富です。

使い勝手がいい色が多く映えるのが胡蝶蘭です。

数え年とは生まれてきた年を1歳と考え、誕生日関係なく元旦にみな1歳年を取るといった数え方です。

満年齢というのは、生まれた年を0歳として数える数え方です。私たちが日ごろ使っている年齢はこの満年齢が多いので、間違いやすく気をつけたいところです。

還暦は満年齢で60歳の時に祝います。

また、今では還暦以降のお祝い事は満年齢で祝うことも多くなっています。

『長寿のお祝いに選ばれる胡蝶蘭。選び方と相場から長寿祝いの由来まで』のまとめ

長く生きてくれて、いつもありがとうという感謝の気持ちと、ますます元気に末永く生きてほしいと願いを込めて贈る胡蝶蘭。

胡蝶蘭は贈られた人を笑顔にしてくれるお花です。

匂いなく花粉も飛びにくいことでどのシーンでも選ばれる胡蝶蘭は、感謝の気持ちを表すのにぴったりのお花です。

是非胡蝶蘭を贈ってみてくださいね。