せっかく贈りものとしてもらった胡蝶蘭。
お部屋のインテリアとして買った胡蝶蘭。
その胡蝶蘭が、お部屋やオフィスに飾っているうちに、つぼみがしおれてしまったり・枯れてしまったりするなど、胡蝶蘭のつぼみについて困っていないでしょうか?
胡蝶蘭は美しい大輪が魅力的なのに、つぼみで落ちてしまったら、魅力も半減です。
そこで今回は、つぼみに元気がなくなる原因~つぼみが落ちてしまったときの対処法まですべてお伝えしていきたいと思います。
まだまだ、胡蝶蘭のつぼみがダメになったとあきらめるのは早いですよ。
目次
胡蝶蘭のつぼみが落ちてしまう原因はなに?
まずは、胡蝶蘭のつぼみが落ちてしまう原因になる「しおれる・枯れる」の原因についてお伝えしていこうと思います。
その原因を大きく分けると
- 環境
- 病気
- 時期
この3つがあげられます。どれが当てはまるかは、胡蝶蘭の状態によるものなので、下記を参考にしてみてください。
環境による影響でつぼみが落ちた場合の対処法
生育環境は、胡蝶蘭に限らず植物を育てる際に重要な要素の一つです。
温度環境による原因と対処法
特に胡蝶蘭は、この後ご紹介する育て方でも上げていますが、東南アジアの高温多湿の地域が原産であり、日本の寒さには弱い植物です。
そのため温度をある20度程度の高めで安定をさせてあげることが大切になります。もし部屋が寒いなーと感じているところで胡蝶蘭を育てていて、落ちてしまった場合は心配してみて下さい。
対処法:胡蝶蘭を育てる環境の温度を高める。または場所を変える
水やりの環境による原因と対処法
ついつい胡蝶蘭を可愛く思い育てているとつい過保護になってしまうことで、水を多くあげてしまうことがありますよね。
先ほど高温多湿の東南アジア原産とお伝えしましたが、決して土に含まれる水分が常に多いということではないことに注意が必要です。
どちらかといえば原産の胡蝶蘭は水はけのよいところで育っていることが多いです。日本の土で生育を行う場合は、水が多く土に含まれやすくなり胡蝶蘭の根が腐ってしまうことがあるのです。
そうすると大輪を栄えようとしている胡蝶蘭のつぼみに、十分な栄養分が届かなくなり枯れてしまったり、落ちてしまったりするのです。
もし水をあげすぎていたなーと感じる方は、下記の対処法をしてみてください。
対処法:1.まだ多くのつぼみが残っている場合は、土を変えてみる。
2.水やりの量や頻度を少な目にしてみる。
育てる場所による影響
胡蝶蘭を育てるにあたって、ご自宅で育てている方はそこまで気にならないかもしれませんが、オフィスなど人通りが多い場所の生育環境の場合、注意が必要です。
胡蝶蘭のつぼみを見ていただくとわかるように、しっかりと茎とつながっているようにみえるかもしれませんが、実はまだまだ繊細なものです。
そのため人がぶつかったり、飼っていらっしゃる猫や犬などのペットがいたずらしてしまうとすぐ落ちてしまうことがあります。
もし水や日当たりなども問題なく、つぼみが落ちてしまったら場合は、こういった部分を気にしてみるといいかもしれません。
病気による原因でつぼみが落ちてしまった場合の対処法
以前「胡蝶蘭の根に関する病気」「胡蝶蘭の花に関する病気」でご紹介したように実は胡蝶蘭には、様々な病気の可能性があります。
それはウイルスが原因になってしまう場合もありますし、細菌が原因である場合などもあります。
ウイルスによる病気の可能性と対処法
実はランという植物には30種類以上のウイルスによる病気があるともいわれています。
そのためウイルスの場合は、人の手や、昆虫、害虫、手入れをした際のハサミからも感染してしまうことがあります。
そしてウイルスによって病気になる場合は、そもそも株自体の力が弱まっている可能性が高くなります。つまりいくつかのウイルスに感染している可能性も高くなるのです。
一部農薬やウイルス用の薬でつぼみに対処する場合もありますが、処分する必要がでてくるかもしれません。
細菌による病気の可能性と対処法
細菌による病気として胡蝶蘭で有名なのが、「炭疽病」や「フザリウム症」などがあります。
これらの最近は、カビなどによって起こりうる可能性が高くなりますが、ウイルスよりもしっかりと対処薬が販売されているため、つぼみや花・葉の状況をみて、適切なものを選びましょう。
時期による原因でつぼみが落ちてしまった場合の対処法
最近では胡蝶蘭が通年を販売されているため、胡蝶蘭は常に咲くものだ。という誤解をされている場合があります。
多くの胡蝶蘭は、贈答用にしっかりとした生育環境のもと、湿度・気温と管理をされているので咲いています。
つまり自宅やオフィスなどの場合は、時期の影響が大きく出ることがあります。
だいたいの胡蝶蘭の開花時期は、11月~3月といわれているので、それ以降の時期でつぼみが落ちてしまった場合は時期と考えていいかもしれません。
つぼみがしおれる原因は、そもそも胡蝶蘭の育て方を知らないことも影響してきます。こちらは、「胡蝶蘭の花を長く持たせる方法と育てるコツ」でもご紹介していますので、お時間があるかたは読んでみてくださいね!ここで長く育てるコツをしっていただくと、つぼみが落ちることも減るかもしれません。
そもそも胡蝶蘭が生まれた場所は、フィリピンや東南アジアの高温多湿の温かい場所です。土ではなく木に生え、日差しは木の間からの光だけで育ちます。
温かな日差しも穏やかな場所で咲いているのですから、胡蝶蘭を日本で育てるとなると少し寒さが気になります。
しかし、今では暖房も機能が高くなり、寒さの対策が出来るようになりました。人間が快適に暮らせる温度15度以上27度以下当たりで育てると冬も枯れることなく育ってくれます。
水のやり方は、実は毎日じゃなくて大丈夫です。土が乾いたタイミングで、下から溢れてくる程の水をたっぷりと与えてあげます。下から溢れた水はすぐに捨ててください。
水をあふれる程あげると、土の中にある古くなった空気を入れ替えることが出来ます。土の中に酸素を取り込むことが出来、根から酸素と水分を吸収しやすくなります。
水を与え過ぎは根腐れを起こしてしまいますので、あまり与えないくらいがちょうどよいです。
また、高温多湿で育っている為、空気中の水分も吸収します。その為、日本でもその状態に近くするために、霧吹きなどで胡蝶蘭の周りに水分を与えて葉水してあげます。こちらは一日に何回か与えてあげると喜びます。
胡蝶蘭はもともと花が咲く期間が長く楽しめるお花です。しかし保存の仕方などで花のもちも変わってきます。環境を整えてあげれば意外と水やりも最小限ですみ、長く花が咲いた状態で楽しめます。
温度は先ほどの18度から25度までの胡蝶蘭が少し涼しいと感じるくらいの温度で管理してあげると花の咲きは長くもちます。
「胡蝶蘭のつぼみが、枯れて、しおれた!落ちる前の対策法」のまとめ
今回の胡蝶蘭のつぼみが落ちてしまった件についての、記事はいかがだったでしょうか?
落ちる理由といっても一つではありません。
その状態や環境によって調べてみる必要があります。
ただ胡蝶蘭自体の株が弱っていては、育てることが難しくなります。
ぜひ質のいい。元気のいい胡蝶蘭を選んで購入・