細菌?ウイルス?病気?胡蝶蘭の花がしおれる原因と対策

胡蝶蘭の花がしおれてしまったときの、対処法についてお話します。

大切な胡蝶蘭が萎れてしまった原因は何でしょう?

ウイルス?細菌?様々な原因が考えられます。

大事に育てていた胡蝶蘭になにがあったのかを知り適切に対処にしましょう。

そして胡蝶蘭にしてはいけないこと、枯らさないためになにをすればいいのか。胡蝶蘭の細かい管理法についてもお伝えします。

花がしおれてしまう原因の第1位は・・・

胡蝶蘭がしおれる

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胡蝶蘭がしおれてしまう最大の原因は、胡蝶蘭の成長に適した環境を作れなかったということです。

それと、大切に思うあまり胡蝶蘭に水をやりすぎてしまったことも考えられます。実は、胡蝶蘭は水苔が湿っている場合には、水をあげる必要はありません。胡蝶蘭は、根腐れをおこしやすいので、水のやりすぎは良くありません。水やりの頻度は注意してください。

胡蝶蘭はとても繊細で、温度管理が難しいので、胡蝶蘭に適した環境を作れなかったことで、胡蝶蘭のご機嫌を損ねてしまったのかもしれません。しおれてしまった胡蝶蘭は、元には戻りません。

しおれてしまった胡蝶蘭を復活させる二番花とは?

花茎を切って、二番花を咲かせてみてはいかがでしょうか?

参考:

胡蝶蘭をお手入れして毎年楽しめる花にする為にすること

茎を2~3節目でカットしてみてください。茎から新しい花茎が伸びてきて、花を咲かせるかもしれません。

また、根元に近い部分からしおれ、一カ月以上咲いたのちしおれてしまった場合は、心配しなくて大丈夫です。その場合には、環境を作れなかったのではなく、開花期間が終了したのです。根元に近い部分からしおれている場合には、株は元気な証拠です。安心してください。

この場合には、二番花を咲かせてしまうと、株に負担がかかってしまうので、二番花ではなく、翌年もう一度咲かせてみてはいかがでしょうか。翌年にもう一度花を咲かせるためには、根元からカットしましょう。こうすると、株に負担もかからず、翌年にはまた綺麗な花を咲かせてくれるかもしれません。

胡蝶蘭をしおらせない管理の方法と対策

RainerBerns / Pixabay

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胡蝶蘭を管理するには、環境への注意が必要です。胡蝶蘭は、寒すぎても、暑すぎても成長してくれません。胡蝶蘭は、丈夫な植物ですが、寒さには大変弱いです。

胡蝶蘭を越冬させるためには、気温は15度以上が理想です。胡蝶蘭は寒すぎると、冬眠のような状態になってしまい、花を咲かせることをやめてしまいます。冬でも15度以上をキープできる場所に置いてあげましょう。特に、冬場の夜は、部屋の一番温かい場所に置いてあげましょう。

そして胡蝶蘭には直射日光はあててはいけません。直射日光をあててしまうと、葉やけをおこしてしまいます。光をあててあげることは大切ですが、直射日光ではなく、少し影ができるぐらいの優しい光をあててあげることが大切です。逆に光をあててあげないと光合成ができなくなってしまいます。

窓際に置く際には、レースカーテンで遮光してあげると良いです。
夏ですと、70%ぐらいの遮光をしてあげるのが理想です。

胡蝶蘭が弱い。細菌・ウイルス・病気について

胡蝶蘭は、強く繊細な植物です。小さな傷から細菌(バクテリア)が入り込んで病気になってしまうと、元気がなくなったり、枯れてしまうことがあります。

病気の原因はさまざまで、細菌のほかに、カビや害虫、ウイルスもあります。
胡蝶蘭がかかる病気には何種類かあり、それぞれ原因や、特徴があります。

・ウイルス病の特徴と原因

ラン科に感染するといわれているウイルスは、30種類以上あるといわれています。
ウイルスに感染する原因はたくさんあり、人の手や、昆虫、害虫、手入れをした際のハサミからも感染してしまうことがあります。
胡蝶蘭に触れるものは、清潔にしてから触れるようにしましょう。

・軟腐病の特徴と原因

株や葉に水に濡れたような斑点ができます。
この病気にかかると、腐敗臭を放ちます。
夏場の直射日光にあった葉やけをしたところがこの病気にかかることが多いです。
対処としては、斑点を見つけたら、触らず、消毒したハサミやカッターで大きめに切り取ってください。
切り取った部分とその周辺に、市販の園芸用の農薬を塗ってあげてください。
この病気は感染力がものすごく強いので、使用したハサミやカッターは十分に消毒してから使用してください。

・灰色カビ病の特徴と原因

名前の通り、灰色の斑点ができる病気です。
原因は、気温の低さと、多湿です。
胡蝶蘭は、低温多湿を好みません。
気温が低く、湿度が高いとカビが生えてこの病気にかかってしまいます。
カビは湿度の高い場所を好みます。
ですので、風通しが良いところに移動させてあげましょう。
カビにより枯れた葉は感染することがあるので取り除いてあげましょう。

ご紹介したのが、胡蝶蘭がかかりやすいといわれている病気です。
それぞれの病気がかかりやすい特徴は避けてあげましょう。

「細菌?ウイルス?病気?胡蝶蘭の花がしおれる原因と対策」のまとめ

胡蝶蘭はとても繊細ですが、生命力の強い植物です。

大切に育てていた胡蝶蘭がしおれてしまっても、原因に合った対処をしてあげれば、胡蝶蘭はまた元気に育ってくれる可能性があります。あきらめずに、適切な処置をしてあげてみてください。