お祝いのシーンはもちろん、お悔やみにも贈られる胡蝶蘭。
白やピンクのお花が人気ですが、ほかにもさまざまな品種があるのをご存知でしょうか?
胡蝶蘭の品種を知っておくことで、シーンに合った胡蝶蘭を相手に贈ることができるようになるかもしれません。
この記事では、胡蝶蘭を「大きさ」と「色」に分けて、品種一覧でご紹介します。
目次
胡蝶蘭ってどんなお花?
まずは胡蝶蘭の基本情報を見ていきましょう。
名前 | 胡蝶蘭 |
英名 | Phalaenopsis |
科名/属名 | ラン科/コチョウラン属 |
原産地 | 熱帯地域(台湾・マレーシア・フィリピンなど) |
形態 | 多年草 |
開花時期 | 不定期 |
花色 | 白・ピンク・赤・黄・青・紫など |
耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
特徴
胡蝶蘭は、暖かくジメジメとした熱帯地域を原産とするラン科の植物です。本来お花は土のある場所に根を生やして生息しますが、胡蝶蘭は周りの木に根を巻きつけて生息しています。空気中にさらされている根や肉厚の葉っぱから、空気中の水分を吸い上げることができるので、最低限の水分でも元気に成長することができます。
開花時期は不定期となっていますが、春から夏にかけて咲くことが多い傾向です。
胡蝶蘭の品種一覧〜大きさ編〜
胡蝶蘭は大きさによって品種が異なります。
- 小輪
- 中輪
- 大輪
ここでは3つの大きさを品種一覧でご紹介していくので、参考にしてください。
小輪
花の大きさが2〜3cm程度の胡蝶蘭は、小輪の品種に分類されます。見た目が可愛らしくコンパクトなため、個人的な贈り物として選ばれることが多いです。
また、この種類をミディ胡蝶蘭と呼んでいて、ほかのサイズに比べると種類が多いという特徴もあります。
胡蝶蘭を贈るのにおすすめのシーンは以下の通りです。
- 誕生日
- 引越し祝い
- 長寿のお祝い
- 記念日など
中輪
花の大きさが3〜6cm程度の胡蝶蘭は、中輪の品種に分類されます。
一般的に花屋さんで並ぶサイズはこの中輪で、シーンを選ばずにどんな相手にも贈ることができるでしょう。
おすすめのシーンは以下の通りです。
- 個人的なお祝い
- 開店祝い
- 開業祝い
- 出演祝いなど
大輪
花の大きさが11〜15cm以上の胡蝶蘭は、大輪の胡蝶蘭に分類されます。胡蝶蘭の中でも非常に大きく、見た目もゴージャスなので特別なシーンでの利用が多いです。
おすすめのシーンは以下の通りです。
- 会社の周年祝い
- 開店祝い
- 舞台花
- 結婚式など
胡蝶蘭の品種一覧〜色編〜
胡蝶蘭の品種は、大きさだけではありません。
色によって品種が異なるため、胡蝶蘭の中でも有名な4色の品種をご紹介していきます。
白い胡蝶蘭
白い胡蝶蘭は、胡蝶蘭の中でも定番の品種です。どのシーンにも贈ることができるので、古くから贈り物として親しまれています。そんな白い胡蝶蘭の人気の品種を見ていきましょう。
ヴィーナスポット
全体は真っ白ですが、中心がほんのりピンク色に染まっているのが特徴の胡蝶蘭です。
花つきも花持ちも非常に良いので、贈った後も長期間周りを和ませてくれるでしょう。
かわいらしい見た目から、結婚式のブーケなどにも良く使用されています。
アマビリス
真っ白な美しいお花を咲かせるアマビリスは、胡蝶蘭の原種でもある品種です。
数ある胡蝶蘭の種類の中でも特に丈夫で、胡蝶蘭を初めて育てるという人でも比較的育てやすいとされています。
アマビリスは中輪サイズで販売されているので、初めて胡蝶蘭を購入する方は、この品種を購入すると間違いないでしょう。
ピンクの胡蝶蘭
可愛らしいピンクの胡蝶蘭は、女性に非常に人気があります。結婚式や個人的なイベントなどはもちろん、花束やフラワーアレンジメントのアクセントとしてもよく使用されます。
ジェルフラワー
濃い色のピンクが特徴的な胡蝶蘭です。大輪で販売されているので、とにかく見た目がゴージャスな特徴があります。1つ1つの花が大きいので、髪飾りなどのヘアアクセサリーなどにも加工されたりすることが多いです。
また、ゴージャスさを重要視する夜の街にも、人気が高い品種となります。
ビーナスピンク
真ん中がピンク、花の先が白色のグラデーションになっている胡蝶蘭です。
胡蝶蘭の多くは花びらが丸い特徴がありますが、ビーナスピンクの胡蝶蘭は花の先が尖っていて、星型になっています。花の形が違う品種は珍しいので、お花が好きな人に贈ると、喜んでもらえるかもしれませんね。
黄色の胡蝶蘭
白やピンクが定番となっている胡蝶蘭。そのため、黄色の胡蝶蘭はなかなか目にすることがないでしょう。
珍しい色の胡蝶蘭ですが、父の日やアイドルの誕生祭などによく贈られることが多いです。早速、人気の品種を見ていきましょう。
ライムライト
鮮やかな黄色が印象的なライムライトの胡蝶蘭は、中輪と大輪サイズの花を咲かせる非常にフレッシュな品種です。花のツヤや質感が良く、どんなお花にも馴染むと言われています。
母の形も星型なので、七夕にちなんだイベントにも贈られることが多いです。
ゴールデンエイジ
ゴールデンエイジは、大輪の明るい黄色のお花を咲かせるのが特徴です。大きな花弁ですが、中心の柱頭がほかの黄色い胡蝶蘭と比べて小さくなっています。
黄色の胡蝶蘭の中でも大きい品種なので、大規模なパーティーなどに贈られることが多いです。
青い胡蝶蘭
胡蝶蘭の中でも最も珍しい色の青い胡蝶蘭は、品種改良で作られたとても神秘的なお花です。胡蝶蘭を含む被子植物は、世界中で28万種あるとされていますが、その中でも青い花を咲かせるのはたったの10%にも至らないとされています。そのため、自然なお花ではないものの、青い胡蝶蘭は非常に高価で流通しているのです。
ブルーエレガンス
ブルーエレガンスは、白い胡蝶蘭を染めて作った人工的な胡蝶蘭です。花びらに広がる葉脈に沿って、鮮やかな青色が広がっているのが特徴で、その見た目は息を呑むほど美しいとされています。
白い胡蝶蘭を青色にする方法は2つあり、1つが白い胡蝶蘭に特殊な染色体を吸わせる方法、2つ目が白い胡蝶蘭の花びらに特殊な塗料をふりかけて青く染め上げる方法です。
どちらも特殊な液を使用しているので、極端に胡蝶蘭の寿命が短いなどということはありません。
まとめ
胡蝶蘭といえば大きな白いお花のものが主流ですが、その中でも品種があったり、色別に種類が異なることがわかりました。
花弁の形や柱頭の大きさなど、細かい場所も種類によって異なるので、ぜひシーンや相手に合わせた素敵な胡蝶蘭を贈ってみてくださいね。