お祝いでもらった胡蝶蘭を処分するには?具体的な処分方法などを紹介

お祝いの席で華を添える胡蝶蘭は、その美しい姿から心を和ませてくれる存在ですが、枯れたあとにどうすれば良いのかと悩ましいものです。「贈ってくれた方の気持ちも大切にしたいけど、管理や置き場所にも限りがある……」などと考えている方は少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、胡蝶蘭の具体的な処分方法や再利用するおすすめのアイデア、処分する際の注意点などを解説します。

お祝いでもらった胡蝶蘭を処分するタイミング

お祝いでもらった胡蝶蘭を大切に育てていたものの、花が散ってしまった故に処分を検討する方は多いのではないでしょうか。しかし、花が散ったとしても枯れてしまったとは限りません。

胡蝶蘭は寿命が長く、適切な管理を行えば1~3ヶ月程度もつといわれています。花が散ったとしても、胡蝶蘭は株が元気である限り何度も花を咲かせる性質があります。

胡蝶蘭が枯れてしまったかどうかを判断する場合は、葉と根の状態をチェックしてください。花がなくても葉が残っていたり、一本でも太くたくましい根が残っていたりすれば胡蝶蘭は生きています。

一方、葉がない場合や根が黒くなってる場合などは、胡蝶蘭が枯れている証拠です。このような症状が出ている場合は、処分を検討すると良いでしょう。

せっかくのお祝いでもらった胡蝶蘭を処分する際は、贈ってくれた相手に感謝の気持ちを込めて処分することが大切です。

お祝いの胡蝶蘭を処分する方法

お祝いの胡蝶蘭を処分する方法として、主に4つ挙げられます。

  • 自分で分別して捨てる
  • 専門業者に廃棄依頼をする
  • 買取サービスを利用する
  • 友人などに引き取ってもらう

ここでは、それぞれの処分方法を詳しく見ていきましょう。

自分で分別して捨てる

お祝いでもらった胡蝶蘭を自分で処分する場合、可燃ゴミと不燃ゴミなどに分別する必要があります。主な分別方法は以下の通りです。

  • 胡蝶蘭本体:可燃ゴミ
  • 鉢(素焼き・プラスチック):地域によって異なる
  • 支柱(ワイヤー・金属):地域によって異なる
  • 植え込み材(水ゴケ・バーク材):可燃ゴミ
  • 植え込み材(発泡スチロール):地域によって異なる

プラスチック製の鉢に関しては、自治体によっては資源ゴミとして回収している場合があります。

また、支柱に金属製の針金などが付いている場合は取り外してから捨てるようにし、長い場合は細かくカットしておくと処分が簡単です。胡蝶蘭を処分する際は、必ず住んでいる地域の自治体ルールに従って分別・廃棄してください。

回収業者に廃棄依頼をする

お祝いでもらった胡蝶蘭を処分する方法として、専門業者に依頼する方法があります。 自分で処分するのが難しい場合や、大量の胡蝶蘭を処分する必要がある場合に便利です。

回収業者は、花屋がサービスとして展開している場合や回収を専門的に行っている業者の場合などがあります。業者によって料金が異なるので、事前に複数の業者から見積もりを取っておき、比較検討することをおすすめします。

また、胡蝶蘭の鉢や土も一緒に回収してくれるかどうかも併せて確認しておきましょう。

買取サービスを利用する

せっかくお祝いで胡蝶蘭をもらっても、育てる場所がなかったり普段忙しくて育てる時間がなかったりといった理由から処分したいと考える方も多いのではないでしょうか。そのような場合は、買取サービスを利用するのがおすすめです。

状態の良い胡蝶蘭であれば、買い取ってもらえる可能性があります。特に、高価な品種やラッピングや鉢などが豪華なものの場合だと、買取価格がさらに高くなる傾向があります。

買取サービスを利用するメリットは、処分費用がかからないだけでなく、お金を受け取れる可能性がある点です。それだけでなく、まだきれいな胡蝶蘭を捨てるのは忍びないと感じる方にとっても心理的な負担も軽減できます。

買取を依頼する際は、胡蝶蘭の状態を正確に伝えることが重要です。花の状態や鉢の状態、品種などを伝え、写真を送付することでスムーズな取引につながります。

友人などに引き取ってもらう

お祝いでもらった胡蝶蘭がまだ元気な状態であれば、友人や知人、職場の同僚などに引き取ってもらうのも一つの方法です。処分に困っていることを素直に伝え、もし育ててくれる人がいれば胡蝶蘭も喜ぶでしょう。

胡蝶蘭を引き取ってもらう相手を探す際は、「いただいた胡蝶蘭がきれいに咲いているので、もし育ててみたい方がいればお譲りしたいのですが」といったように相手に負担にならないように声をかけるのがポイントです。

また、育て方のポイントや注意点などを簡単に説明することで、引き取り手も安心して育て始められるようになります。胡蝶蘭を引き取ってもらったあとは、感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。

胡蝶蘭を活用するアイデア2選

お祝いでもらった胡蝶蘭は、以下の2つの方法で活用することも可能です。

  • 押し花にして楽しむ
  • ドライフラワーにして飾る

最後に、胡蝶蘭を長く楽しめるアイデアを紹介するのでぜひ役立ててください。

押し花にして楽しむ

押し花にすれば、胡蝶蘭の美しい花びらを新たな形で楽しむことが可能です。押し花は思い出を長く残せるだけでなく、インテリアやアクセサリーといったさまざまな用途に活用できます。

押し花を作成する手順は以下の通りです。

  1. 胡蝶蘭の元気のある花をカットし、さらに切り分けて分割する
  2. ティッシュなどに挟み、分厚い本などの重しを乗せる
  3. 2週間~1ヶ月ほど経ったら水分が抜けるまで放置する

押し花は比較的簡単に作成できるため、初めてつくるという方でも気軽に行えるでしょう。

ドライフラワーにして飾る

胡蝶蘭を長く楽しむ方法として、ドライフラワーにするのもおすすめです。生花とは異なる趣で、インテリアとしても活用できます。

胡蝶蘭のドライフラワーは、吊るす方法とシリカゲルを使う方法の2種類が主流です。吊るす方法は非常に簡単であり、風通しの良い場所で逆さに吊るして自然乾燥させればドライフラワーになります。

ただし、胡蝶蘭の花は他の植物と比べると肉厚なので、乾燥するまでに時間がかかります。場合によってはきれいに仕上げられないことがあるので注意が必要です。

一方、シリカゲルを使う方法はドライフラワー専用のものを使用し、容器に胡蝶蘭を入れて乾燥させる方法です。その他にも、グリセリン溶液を使用した方法や少量の水に生けて徐々に乾燥させていくドライインウォーター法もあります。

どの方法を活用してドライフラワーを作成した場合でも、湿気を避けて飾ることで長時間楽しむことが可能です。

まとめ・お祝いでもらった胡蝶蘭の処分方法を把握しよう

お祝いでもらった胡蝶蘭を処分する方法として、自分で分別して捨てる方法や専門の回収業者に依頼する方法が挙げられます。その中でも、自分で処分する場合は、自治体ルールに沿って胡蝶蘭を分別し、適切にゴミ出しを行う必要があります。

また、胡蝶蘭が元気な状態であれば、買取サービスを利用したり知人や友人に譲渡するのも良いでしょう。どのような場合でも、お祝いで贈ってくれた方への感謝の気持ちを忘れずに、胡蝶蘭を適切に処分するようにしてください。