胡蝶蘭の主な種類とは?色別の種類や人気の品種なども紹介

お祝いシーンで贈られることが多い胡蝶蘭。その種類は、白色やピンク色といった定番色だけでなく、黄色や紫色など、多彩な色合いが存在します。

サイズも大輪からマイクロまで、さまざまな大きさがあるため、状況に応じて選ぶことが可能です。本記事では、胡蝶蘭の主な種類をはじめ、人気を集めている品種などを解説します。

胡蝶蘭の主な種類

胡蝶蘭の主な種類は以下の4つです。

  • 大輪
  • 中大輪
  • ミディ(ミニ)
  • マイクロ

まずは、胡蝶蘭のサイズについて詳しく見ていきましょう。

大輪

胡蝶蘭といわれて、真っ先に思い浮かべるのが豪華な大輪タイプではないでしょうか。大輪胡蝶蘭は、その名の通り花径10cm以上の大輪の花を咲かせ、圧倒的な存在感を放ちます。

大輪胡蝶蘭の魅力は、何といってもその華やかさです。大きな花びらが幾重にも重なり、優雅な曲線を描きます。その姿は気品に満ち溢れ、見る人を魅了するでしょう。

大輪胡蝶蘭は高級なイメージがありますが、近年では比較的手ごろな価格で購入できるものも増えてきています。そのため、特別な日の贈り物としてはもちろんのこと、自宅で育てて胡蝶蘭の美しさを楽しむといった方が増加傾向にあります。

中大輪

中大輪タイプは、大輪とミディの中間に位置するサイズ感の胡蝶蘭です。花の大きさは6~12程度であり、大輪と比べてコンパクトなので場所を取らず、それでいて存在感のある華やかさを持ち合わせています。

また、大輪と比べると価格が手ごろであり、購入しやすいのも嬉しいポイントです。中大輪胡蝶蘭は大輪とミディの良い点を併せ持っているため、贈り物としてはもちろん、自宅で気軽に楽しむのにもおすすめです。

ミディ(ミニ)

ミディ胡蝶蘭はミニ胡蝶蘭とも呼ばれており、かわいらしいサイズ感が人気です。比較的小さなスペースでも飾りやすく、贈り物としてよく選ばれています。

ミディ胡蝶蘭の魅力はそのサイズ感だけでなく、手入れのしやすさにあります。大輪胡蝶蘭に比べて花が小さい分、手間をかけずに手入れができるため、相手の負担になりにくいです。

ミディ胡蝶蘭は、結婚式のブーケやテーブルアレンジメントなど、さまざまシーンで活躍します。かわいらしい見た目の胡蝶蘭を探している方におすすめです。

マイクロ

マイクロ胡蝶蘭はその名の通り、非常に小さな胡蝶蘭です。ミニ胡蝶蘭よりもさらに小さく、花の大きさは2~4cm程度です。

マイクロ胡蝶蘭は窓辺やテーブルなど、ちょっとしたスペースにも気軽に置けるので、インテリアとしても最適です。小さな鉢に植えられていることが多く水やりは少量で済むため、管理も比較的容易です。

値段も他のサイズの胡蝶蘭と比べると手ごろなので、母の日や父の日、お世話になっている方へのちょっとしたお礼やプレゼントで花を贈りたい場合に向いています。

胡蝶蘭の色別の種類

胡蝶蘭には、さまざまな色が存在します。主な色合いとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 白色
  • ピンク色
  • 赤リップ
  • 黄色
  • 青色

ここでは、それぞれの色の特徴などを具体的に解説します。

白色

胡蝶蘭の色の種類の中でも、白色は最も人気のある色の一つです。白色は純粋さや上品さを象徴し、お祝い事や贈り物に最適です。

それだけでなく、白色はどんな空間にも合わせやすいため、インテリアとしても幅広く活用できます。

白色の胡蝶蘭は、他の色の胡蝶蘭と組み合わせることでより華やかな印象を与えられます。たとえば、ピンク色や紫色の胡蝶蘭と組み合わせることで、かわいらしく華やかな雰囲気を演出することが可能です。

また、赤色の胡蝶蘭と組み合わせることで、より情熱的で華やかな印象になります。白色の胡蝶蘭は生産量が最も多いため、季節関係なく購入しやすい色合いです。以下に白色の胡蝶蘭の代表的な品種名を紹介します。

ヴィーナスポット

全体は真っ白ですが、中心がほんのりピンク色に染まっているのが特徴の胡蝶蘭です。

花つきも花持ちも非常に良いので、贈った後も長期間周りを和ませてくれるでしょう。

かわいらしい見た目から、結婚式のブーケなどにも良く使用されています。

アマビリス

真っ白な美しいお花を咲かせるアマビリスは、胡蝶蘭の原種でもある品種です。

数ある胡蝶蘭の種類の中でも特に丈夫で、胡蝶蘭を初めて育てるという人でも比較的育てやすいとされています。

アマビリスは中輪サイズで販売されているので、初めて胡蝶蘭を購入する方は、この品種を購入すると間違いないでしょう。

ピンク色

ピンク色の胡蝶蘭は、かわいらしさと華やかさを兼ね備え、贈り物として人気が高い色です。特に、女性に好まれる傾向があり、お祝い事や記念日の贈り物として選ばれています。

ピンク色の胡蝶蘭には濃淡があり、薄めのピンク色の胡蝶蘭は柔らかく優しい印象を与えます。一方、濃いピンク色の胡蝶蘭は華やかで情熱的な印象を与える色合いです。

ピンク色の胡蝶蘭を選ぶ際には、贈る相手の年齢や性別、贈るシーンに合わせて濃淡を選ぶと良いでしょう。たとえば、若い女性には薄ピンク、年配の女性や男性には濃いピンクがおすすめです。以下にピンク色の胡蝶蘭の代表的な品種名を紹介します。

ジェルフラワー

濃い色のピンクが特徴的な胡蝶蘭です。大輪で販売されているので、とにかく見た目がゴージャスな特徴があります。1つ1つの花が大きいので、髪飾りなどのヘアアクセサリーなどにも加工されたりすることが多いです。

また、ゴージャスさを重要視する夜の街にも、人気が高い品種となります。

ビーナスピンク

真ん中がピンク、花の先が白色のグラデーションになっている胡蝶蘭です。

胡蝶蘭の多くは花びらが丸い特徴がありますが、ビーナスピンクの胡蝶蘭は花の先が尖っていて、星型になっています。花の形が違う品種は珍しいので、お花が好きな人に贈ると、喜んでもらえるかもしれませんね。

黄色の胡蝶蘭

黄色の胡蝶蘭は、金運上昇や商売繁盛のシンボルとして人気があり、開店祝いや就職祝いなどの贈り物として喜ばれます。それだけでなく、黄色には元気を与える効果があるため、転職祝いや移転祝いなどでも贈りやすいです。

黄色の胡蝶蘭は、落ち着いた色合いで主張しすぎないため、派手な色を避けたい方や一味変わった胡蝶蘭を贈りたいと考えている方におすすめです。以下に黄色の胡蝶蘭の代表的な品種名を紹介します。

ライムライト

鮮やかな黄色が印象的なライムライトの胡蝶蘭は、中輪と大輪サイズの花を咲かせる非常にフレッシュな品種です。花のツヤや質感が良く、どんなお花にも馴染むと言われています。

母の形も星型なので、七夕にちなんだイベントにも贈られることが多いです。

ゴールデンエイジ

ゴールデンエイジは、大輪の明るい黄色のお花を咲かせるのが特徴です。大きな花弁ですが、中心の柱頭がほかの黄色い胡蝶蘭と比べて小さくなっています。

黄色の胡蝶蘭の中でも大きい品種なので、大規模なパーティーなどに贈られることが多いです。

青い胡蝶蘭

胡蝶蘭の中でも最も珍しい色の青い胡蝶蘭は、品種改良で作られたとても神秘的なお花です。胡蝶蘭を含む被子植物は、世界中で28万種あるとされていますが、その中でも青い花を咲かせるのはたったの10%にも至らないとされています。そのため、自然なお花ではないものの、青い胡蝶蘭は非常に高価で流通しているのです。

青色の胡蝶蘭には、大きく分けて二つの種類があります。一つは白色の胡蝶蘭に青色の染料を着色したものであり、もう一つは遺伝子組み換え技術によって青色の色素を持つように改良された品種です。

着色された胡蝶蘭は、贈り物として人気があります。結婚式や開店祝いなど、特別なシーンに華を添えるアイテムとしてよく選ばれています。

一方、天然の青色の胡蝶蘭はまだ市場に出回っている数が少なく、希少価値が高いです。そのため、他の色合いと比べると価格が高額となっています。

「珍しい色の胡蝶蘭を贈りたい」「スタイリッシュな胡蝶蘭を贈りたい」などと考えている場合は、青色の胡蝶蘭を検討してみてはいかがでしょうか。

以下に青色の胡蝶蘭の代表的な品種名を紹介します。

ブルーエレガンス

ブルーエレガンスは、白い胡蝶蘭を染めて作った人工的な胡蝶蘭です。花びらに広がる葉脈に沿って、鮮やかな青色が広がっているのが特徴で、その見た目は息を呑むほど美しいとされています。

白い胡蝶蘭を青色にする方法は2つあり、1つが白い胡蝶蘭に特殊な染色体を吸わせる方法、2つ目が白い胡蝶蘭の花びらに特殊な塗料をふりかけて青く染め上げる方法です。

どちらも特殊な液を使用しているので、極端に胡蝶蘭の寿命が短いなどということはありません。

赤リップ

赤リップは、白色の花びらの中心に赤色が入っている特徴的な胡蝶蘭です。リップという名前は、花びらの真ん中に唇を連想させることに由来しています。

白色と赤色のコントラストが美しく、紅白をイメージさせることから縁起が良いとされており、お祝いシーンをより盛り上げてくれます。赤リップの胡蝶蘭は幅広いシーンで活用できますが、卒業・入学祝いや合格祝いなどで贈るのがおすすめです。

胡蝶蘭の代表的な品種

胡蝶蘭は品種改良が盛んに行われており、現在では非常に多くの品種が存在しています。代表的な品種としては、以下のような種類が挙げられます。

アマビリス ミディ胡蝶蘭を代表する純白の品種
V3 圧倒的なボリュームが魅力的な白色の品種
ゴールデンサプライ 黄色の花びらに赤リップが入った珍しい品種
満天紅 鮮やかな濃いピンク色で圧倒的な存在感を放つ品種
サクラヒメ 赤リップが印象的で可憐な雰囲気を持つ品種

胡蝶蘭には、花の色や形、大きさなど、多種多様のバリエーションがあるので、贈るシーンやニーズに合った胡蝶蘭を見つけられるでしょう。

まとめ・胡蝶蘭の種類は色別や大きさ別でさまざま

胡蝶蘭は、お祝いシーンを華やかに彩る人気の高い花です。大輪サイズや中大輪サイズ、ミディサイズなど、さまざまな大きさがあります。

色合いも白やピンクをはじめ、黄色や青色といった豊富なバリエーションがあります。そのため、贈る相手の好みやシーンに合わせて最適な胡蝶蘭を選ぶことができるでしょう。

ぜひ本記事を参考に、贈るシチュエーションやニーズに合った胡蝶蘭を選んでみてはいかがでしょうか。