切り花のミディ胡蝶蘭を長く楽しむための育て方

ミディ胡蝶蘭は、蝶が美しく舞っているようなイメージの花です。

切り花にしていけるととても華やかなので、長持ちさせたくなります。しかし、どのように長持ちするのか、ミディ胡蝶蘭の扱いが分からなくて困っている方も多いのではないでしょうか。

正しくミディ胡蝶蘭を管理に気をつけることで、花持ちが良くなりもっと長く楽しむことができます。

今回は、きれいな状態で長持ちさせるためにはどうしたら良いのか、しおれて来たときにどうすれば復活できるのかを紹介していきます。

ミディ胡蝶蘭の切り花はどのくらい楽しめる?花持ちを良くする3つのコツ

ミディ胡蝶蘭は鉢の状態で育てると、多くの場合1~3か月程度は花を咲かせることができます。切り花は、自由に飾れるという魅力があります。鉢の状態よりも花持ちは短くなりますが、ミディ胡蝶蘭は他の花と比べると長く2~3週間は花が咲き続けます。

ここでは、切り花を長持ちさせるための3つのコツを紹介していきます。

ラッピングはすぐに外す

切り花は水を必要とするため、胡蝶蘭はラッピングのままにしないで、できるだけ早くきれいな花瓶に移します。

水は毎日交換する

そのまま放置した水は、細菌が増えて濁っていきます。特に暑い夏場は細菌が増えやすいので、注意が必要です。

雑菌で汚れた水を吸い込んでしまうと、胡蝶蘭は枯れやすくなってしまいます。いつもきれいな水を必要としているため、水の交換は毎日行います。

細菌が増えないように、できるだけ涼しい場所に飾るようにし、風通しが良いところに置くことで、しおれにくくなります。

延命剤を使う

切り花用の延命剤には、切り花に必要な栄養剤が入っています。その他に、抗菌剤や殺菌剤、界面活性剤などさまざまな効果のある成分も入っています。

花が元気な状態で長く楽しめるようにサポートしてくれます。

切り花のミディ胡蝶蘭は花持ちしないのはどうして?

切り花のミディ胡蝶蘭が花持ちしない理由は、いくつかあります。

ここので、その代表的な理由についてお話していきます。

管理不足

切り花をいけるために花器に入れている水は、水温が高くなることで雑菌・細菌が繁殖して、腐敗していきます。腐敗が起こると、水を十分に吸い上げることができなくなってしまい花が長持ちしなくなってしまいます。

また、直射日光が当たる場所や温度が高い場所に飾っておくと、水中の雑菌・最近の繁殖にもつながり、枯れやすくなります。

切り花には日光は関係ないので、できるだけ涼しい環境を選ぶようにしましょう。

栄養不足

切り花は、栄養が足りないということも花持ちしない理由です。

切り花は栄養が入ってこないため、日が経つにつれ栄養不足になっていきます。栄養をプラスすることで、切り花を長持ちさせることができます。延命剤や鮮度保持剤を使って補うことができます。

しおれたミディ胡蝶蘭の切り花を復活させる「湯上げ」

しおれたミディ胡蝶蘭の切り花を復活させる方法に「湯上げ」があります。

水が上がらず困ったときは、湯上げを行うことで、茎から水を吸い上げるようになります。細菌の繁殖を抑える効果も期待できます。

では「湯上げ」の手順について紹介していきます。

まず、水切りを行うために、熱湯を準備します。

湯上げは、湯上げをするための器に、熱湯を2cmくらいの深さになるように注ぎ入れます。切り花の茎を5mm~1cm位切り、5~10分程度熱湯につけます。

このときに花に湯気を当てないように注意しましょう。

熱湯につけるのは切り口のみなので、切り口付近だけを残して花を守るようにします。花を新聞紙で包んで守ったり、花を斜めに傾けたりして湯気から避けておきます。

熱湯から出したら、そのまま冷たい水につけると半日~1日で少しずつ元気に戻っていきます。また、熱湯で茎が変色することがあります。気になる場合はその部分を切り落とします。

熱湯につけることで胡蝶蘭が枯れてしまうことはありません。

湯上げは一度きりではなく、再びしおれたときにも有効な方法です。湯上げを行うことで、水の通り道にある空気を外に押し出します。そして、管の中に水が入りやすくなるので、胡蝶蘭が元気を取り戻していくことができます。

しおれたミディ胡蝶蘭の切り花を復活させる「水切り」

しおれたミディ胡蝶蘭の切り花を復活させる方法に「水切り」があります。

まず、水切りを行うために、花を切るための花切りバサミを準備します。水を吸い上げるために水切りを行うので、花の茎を潰さずきれいにカットすることができるので、専用ハサミが好ましいでしょう。

水切りは、水中に茎の先を浸けながら水の中で茎を切ります。

切り口を新しくすることで、水の通り道である導管から水を吸い上げます。より多く吸水するために、断面積は広くなるよう花切りハサミで茎を斜めに切り、花瓶に挿します。

花切りバサミは、使い続けていくうちに切れ味が悪くなることがあります。汚れていたり、濡れたままにしてしまったりすると錆びる原因になります。切れ味が悪い花切りバサミは花の持ちは悪くなるので注意が必要です。

花切りバサミは、水の中で使用するため水や茎から出てくる花の汁が付きます。使った後は、きれいに洗って汚れを落としましょう。また、水分を乾かすことも大切です。

ミディ胡蝶蘭は下から順に花が咲き上がっていきます。花が傷み始めたら、その部分だけを摘み取っていくように、下の方から1輪ずつ摘み取ります。きれいな状態でもうしばらく楽しむことでできます。

まとめ

ミディ胡蝶蘭は大変美しい花です。

鉢植えだけでなく、切り花しても華やかさを楽しむことができます。もし、しおれて来ても湯切りや水切りを知っておくことで、少しでも長く花を楽しむことが可能です。

育てている胡蝶蘭が「最近、元気がないな」と感じている方は、適切に胡蝶蘭を管理してあげなしょう。