胡蝶蘭をお留守番させても平気?どのくらいまで留守にできるの?

胡蝶蘭を育てている方にとってどのくらいの期間、胡蝶蘭をお留守番させることが出来るのか気になりますよね。

これから胡蝶蘭をお迎えしようと思っている方も、どのくらい胡蝶蘭のお世話をしなくてもいいのか気になるところだと思います。

今回は、胡蝶蘭にとってお留守番はどのくらいの期間できるのか、また、胡蝶蘭をお留守番させるにあたって、胡蝶蘭にとって心地よい環境の整え方などもお伝えしていきます。

胡蝶蘭をお留守番させても平気?

胡蝶蘭 お留守番

結論からお伝えいたしますと、胡蝶蘭はお留守番させても平気な植物です。

というのも、胡蝶蘭は環境さえ整っていれば水やりがとても最小限で済むため、他の植物のように少しの間水やりをしなかっただけで枯れてしまうことはありません。

環境によっては、2週間ほど留守にしても大丈夫でしょう。

胡蝶蘭の水やりは、植え込み材の表面から2センチほど乾いていて鉢の裏側が少し湿っている状態でたっぷり水を与えるようにすると一番いいタイミングです。

そもそなぜそんなに水をあげなくても胡蝶蘭が枯れないのか、それは胡蝶蘭が育ってきた環境に答えがあります。

元々胡蝶蘭の原産は、赤道に近いインドネシア等の熱帯地域です。

熱帯地域とは、1年を通して気温が18℃前後で雨が降り、湿気の多い地域のことを指します。その中で胡蝶蘭は土ではなく、周りにある木に根を張り成長していきます。

なぜ、雨がよく降る地域なのに水が必要ないのか。

胡蝶蘭が育つ環境は、雨季(雨が沢山降る時期)と、乾季(雨があまり降らない時期)が関係してきて、雨季で水を吸ってその水を溜め込み、乾季で溜めた水を使って成長していきます。そもそも胡蝶蘭はほかの植物とは違い植物に必要な光合成が昼間ではなく夜中に行われます。このように、夜に光合成をおこなうことをCAM型光合成といいます。

この光合成をする植物は砂漠の植物に多く見られ、普通の光合成よりエネルギーが少なくすむのが特徴です。なので、少しの間水やりをしなくても胡蝶蘭を育てる一定の環境条件をクリアすれば、胡蝶蘭は枯れることはなく育つことが出来るのです。

では、どういった環境でお留守番させておけば胡蝶蘭を枯らさずにすむのかまとめていきたいと思います。

胡蝶蘭をお留守番させるための環境とは

胡蝶蘭をお留守番させるための5つの注意点

Maklay62 / Pixabay

注意するのは5つ

  • 気温を10℃以上に保つ
  • 乾燥しすぎない
  • エアコンや扇風機の風を当てない
  • 夜は窓際を避ける
  • 直射日光に当てない

この4つに注意していけば大丈夫です。どういったことに注意していけばいいか、1つ1つまとめて行きたいと思います。

エアコンを10℃以上に保つ

胡蝶蘭は寒さに非常に弱いお花です。なので胡蝶蘭を置いている部屋を極力10℃以上に保ちましょう。5℃以下になると胡蝶蘭にものすごく負担がかかり、一気に枯れてしまうので注意してください。

乾燥しすぎない

胡蝶蘭は乾燥にとっても弱いです。それはなぜか、元々湿気の多い場所で生息していたので

乾燥に耐えられる機能を胡蝶蘭は持っていないからです。

水のあげすぎはいけませんが乾燥のし過ぎも胡蝶蘭が元気に育たない原因になるので注意しましょう。

エアコンの風を当てない

室内の温度を10℃以上に保つのはエアコンを使えば大丈夫!と思っている人がほとんどだと思います。しかし、エアコンの風が当たると胡蝶蘭が乾燥してしまうため、直接風が当たらない場所に胡蝶蘭を置くことをお勧めします。他にも、風の影響でカーテンなどが葉っぱや花に当たると傷がついてしまったり花が落ちてしまう為そういった場所は避けてください。

夜は窓際を避ける

胡蝶蘭は明るい場所に置いておくのはとても大切ですが、夜は窓際に胡蝶蘭を置くことはおススメしません。夜は、窓際がとっても冷えるので寒さを嫌う胡蝶蘭には適さない環境になってしまいます。なので胡蝶蘭を夜までお留守番させるときは窓際から遠ざけておきましょう。

直射日光に当てない

野生の胡蝶蘭は木漏れ日の中で生きているため、少ない太陽光でも生きていけます。直射日光に当たってしまうと葉焼けしてしまい、そこから病気になってしまうことも。直射日光に当てないで、レースのカーテン越しや明るい日陰に置いてあげるようにして下さい。

胡蝶蘭を枯らさないためにできること

胡蝶蘭 季節

Goumbik / Pixabay

胡蝶蘭を枯らさないためにできることは、普段のお世話にあります。

先ほどお伝えした胡蝶蘭の環境を大切にしておくことで、胡蝶蘭をお留守番させても枯れることが少なくなります。

また、季節によっても胡蝶蘭をお留守番させるために注意するところが変わってきますので、気を付けてください。

胡蝶蘭にとって日本の冬はとても苦手です。胡蝶蘭は7度で凍ってしまいます。特に窓際は外の寒さがダイレクトに伝わってきてしまうので、部屋の中心においてあげてください。

春は胡蝶蘭にとってもとても過ごしやすい気候で、花を咲かせたりする季節です。冬場よりも少し水の頻度を多くしてください。まだ、夜は冷えることもありますので、窓際に置いている人は注意ですよ。

夏(25度以上)

夏場は日差しも強く、部屋の温度が高くなりがちです。胡蝶蘭は熱帯地方で育っているにも関わらず、実は暑さにも弱いお花です。

外の風がある場合でも32度から35度までが限界です。閉め切っているお部屋ですと、30度までが限界になります。

夏にお留守番させるときは、出来れば窓を開けていくか、閉め切る場合はエアコンをつけて30度以上にならないようにしてあげてください。その時はエアコンの風が直接かからないようにしてくださいね。

秋も胡蝶蘭にとって過ごしやすい時期といえます。しかし、温度が安定しないので、昼の温度や夜の温度を見てあげる必要があります。

理想は、1年を通して18度から25度の間です。

このように、季節によって気を付けることも違ってきますので、注意して環境を整えてあげてくださいね。

まとめ

胡蝶蘭はお留守番させても平気なお花でした。それは、胡蝶蘭特有で水やりの頻度が少なくて済むから。当然季節によって必要な水の量は変わりますが、水が少なくて済む冬場は環境が整えば2週間水をあげなくても平気です。

よって、1週間から2週間ほど留守にしても大丈夫とされています。

しかし、実際は葉っぱからも水分を取っているので、乾燥させすぎに注意してくださいね。