胡蝶蘭を置いている部屋で暖房を使うときに気をつけたい5つのポイント

いよいよ寒さが厳しい季節がやってきました。寒い地域に住んでいる人たちはすでに暖房を使っている人も多いと思います。そこで気になるのが「胡蝶蘭を置いている部屋で暖房を使っても大丈夫なのか?」という疑問ですよね。 今回は胡蝶蘭を置いている部屋で暖房を使うときに気をつけたい5つのポイントをご紹介します。

暖房の風が直接当たらない場所に置けば大丈夫!

胡蝶蘭 暖房

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まず最初に胡蝶蘭を置いている部屋で暖房を使っても大丈夫かどうかという疑問ですが、暖房を使っても問題ありません!

ただし、注意点があります。もしも暖房を使っている部屋に胡蝶蘭を置く場合は、”暖房の風が直接、当たらない場所に胡蝶蘭を置く”ようにしてください。

胡蝶蘭は乾燥することをとても嫌う花です。エアコンなどの暖房器具からの風は非常に乾燥しているため、胡蝶蘭に風を当てるのはよくありません。

必ず、暖房の風が当たらない場所に胡蝶蘭を置くようにしましょう。

最低気温は10℃、最高気温は25℃前後

さて、胡蝶蘭を置いている部屋でも暖房の風を直接当てなければ暖房を使っても大丈夫と言いましたが、もうひとつ注意しなければいけないポイントがあります。

それは胡蝶蘭を置いている部屋の室温です。

胡蝶蘭の原産地は熱帯地域なので「どんなに暑くても大丈夫だろう」と思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。暑すぎは厳禁です。

では、だいたいどのくらいの気温なら大丈夫かというと、胡蝶蘭を置いている場所の室温が”最高でも25℃前後”を超えないように注意してください。それ以上、気温が上がるようなことがあれば、

・胡蝶蘭の置き場所を変える

・暖房器具の温度調整

・適度な換気

などをすることで温度が上がりすぎないように注意しましょう。

温度の上がりすぎも注意しなければいけないのですが、もっと重要なのが温度が下がりすぎることです。

先ほど話したように胡蝶蘭の原産地は湿度が高い熱帯地域。温度が下がりすぎてしまうと胡蝶蘭の寿命を縮めてしまいます。

胡蝶蘭を置いている場所の室温は、最低でも”10℃を下回らないようにする”ことが大切です。

置き場所としておすすめなのは温度調整がしやすいリビング

お部屋に胡蝶蘭を置くといってもいろんな場所がありますよね。玄関・リビング・洋室など、人によってそれぞれ置きたい場所が違うと思います。

しかし、先ほども話したように気温が低くなる秋冬は胡蝶蘭を置いている場所の温度調整が非常に重要です。

個人差はもちろんあると思いますが、起きている間で居座ることが多い部屋といえば、やはりみなさんリビングにいることが多いのではないでしょうか?

胡蝶蘭と同じ部屋で過ごしていれば温度調整がしやすいです。滞在時間が短い、玄関などに胡蝶蘭を置いていると、気温が下がりすぎていても気づけない場合があります。

何か特別な事情がない限り、秋冬はリビングに胡蝶蘭を置くのがおすすめですよ。

暖房を使うポイントは気温が下がる夜間

胡蝶蘭 暖房 時期

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これから寒くなる秋冬とは言っても、1日のうちで暖房をつけたり切ったりすると思います。

「でも、胡蝶蘭を部屋に置いているから暖房は1日中つけたほうがいいんじゃないの?」

胡蝶蘭を置いているからといって、必ずしも1日中暖房をつけておかなければいけないわけではありません。大事なのは胡蝶蘭を置いている環境の最高気温と最低気温です。

とくに”夜間は気温が下がるので、夜間の暖房の設定には注意”したいところです。

実は最高気温と最低気温を計ることができる、最高最低温度計というものがあります。この最高最低温度計を胡蝶蘭を置いている部屋に設置しておけば、室内の最高気温と最低気温を知ることができるので、暖房器具の温度の調整がしやすいです。

夜間の最低気温はどのぐらいになるのか、一度、調べてみるのがいいでしょう。そして、10℃を下回らないように室温を調整しましょう。

暖房をあまり使いたくない人は室内温室を使いましょう

胡蝶蘭 暖房 温室

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「節約も考えて、なるべく暖房は使いたくないなぁ……」

胡蝶蘭にとってベストな環境を作るためには胡蝶蘭を置いている場所の温度調整が欠かせません。

しかし、なかには暖房嫌いの人もいるでしょうし、暖房をつけたり切ったりするのはあまりやりたくないという人もいるでしょう。

そういう人は室内温室を使うのがおすすめです。

室内温室とは名前の通り、外ではなく、リビングや玄関などで使用することができる温室です。大きさは様々あり、水槽ぐらいの小さなものからキャビネットのように大きなものまであります。

自分が育てている胡蝶蘭の大きさ、そして数に合わせて室内温室のサイズを決めるといいでしょう。

ただし、室内温室を使えば何もしないでいいというわけではありません。

いくら室内温室でも10℃を下回れば暖めなければいけないですし、25℃を越えるようであれば、戸を開けるなどして換気をしなければいけません。室内と同様に温度管理をする必要があります。

10℃を下回る場合は暖房を有効活用しよう!

・暖房の風が直接、当たらない場所に胡蝶蘭を置く

・胡蝶蘭を置いている場所の気温が10℃以下にならないようにする

・置き場所は自由だが、室温の調整がしやすいリビングがおすすめ

・気温が下がる夜間は暖房を有効活用する

・なるべく暖房を使いたくない人は室内温室を利用する

いかがでしたでしょうか? 今回は胡蝶蘭を置いている部屋での暖房の使い方について5つのポイントをご紹介しましたが、とくに気温が10℃以下にならないようにするのが大切です。そのためにも暖房は積極的に利用していき、胡蝶蘭が過ごしやすい環境をあなたの手でしっかり守っていきましょう。