胡蝶蘭を贈る際に必ず使う立札ですが、実は何の御祝で贈るのかにより、微妙に書き方が異なります。購入先の店員に任せるのもいいですが、贈り主が立札にはどのような書き方があるのかを知っておくことで、万が一の失態を防ぐことができます。そこで今回は胡蝶蘭の立札の書き方について、ご紹介していきます。
目次
開店祝いと就任祝いは似ているようで書き方が違う
胡蝶蘭はプライベートよりもビジネスシーンで贈る場合が多い花です。プライベートならまだしも、ビジネスシーンにおいて立札の書き方を間違えると相手に不快な思いを与える場合もあります。それぞれのシーンに合わせた立札の書き方・注意点を覚えておきましょう。
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開店・開業祝い
開店・開業祝いの場合、始めの祝いの文字は下記のパターンがあります。
・シンプルに「祝」の文字だけを書く
・「開店御祝」及び「開業御祝」と書く
上記以外にもしも贈り主が開業して5周年や10周年というような節目になるような年度の場合、「祝開店◯周年」と書くこともあります。また贈り主が病院やクリニックの場合は開店・開業ではなく、「開院御祝」と書きます。
上記の御祝の文字に加え、「贈り主のみ」書く場合と「贈り主と相手先」を記載する場合があります。
就任祝い
就任祝いの場合の祝いの文字は主に下記のパターンがあります。
・「祝」もしくは「御祝」の文字を記載
・「就任御祝」と記載
上記以外にも就任御祝の前に役職を記入する場合もあります。例えば社長就任御祝など開店・開業祝いの場合は贈り主の会社名や相手先の店名だけでも大丈夫ですが、就任御祝の場合は「会社名・役職・氏名」を記載する場合が多いです。
また開店・開業祝いの場合は相手先の店名を書いたほうが良いといいましたが、就任祝いに関してはシンプルに送り主の「会社名・役職・氏名」を記載するだけでもいいでしょう。
送り主・相手先ともに引き立てたい場合は両者ともに書くようにしましょう。
相手側の名前は書くべき?
「相手の名前を書かず、贈り主のみを記載というのは失礼なのでは」
このように考える人もいるかもしれませんが、原則として立札には相手先の名前を必ず書かなければいけないということはありません。
ただし、開店・開業祝いの場合はなるべく相手先の名前や店名を書いたほうがいいでしょう。なぜなら胡蝶蘭のように、お花の贈り物の立札はお店の名前を覚えてもらうのに一役買うからです。
開店・開業祝いで送る胡蝶蘭のような花は、ほとんどの場合において店頭に飾られることが多いです。そして、開店したてのお店の名前は当然、周りの人たちにまだ認知されていません。
開店・開業祝いで胡蝶蘭を送った場合、贈り主の名前だけを記載だと、開店・開業した店名アピールすることができません。なるべく早く周りの人たちに店名を認知してもらうためにも相手先の店名を記載するのは非常に重要なポイントです。また、相手先も自分の店名が記載されているほうが喜んでくれるでしょう。
5周年や10周年などの節目に胡蝶蘭を贈る場合の立札は、すでに店名が周りに認知されているため、贈り主の名前だけでも大丈夫ですが、開店・開業祝いの場合は相手先の名前も記載するのが無難な書き方です。
冠婚葬祭に贈る場合の立札とは?
お悔やみ事
お悔やみ事に送る場合は送る主の名前だけでも問題はありません。
ビジネスシーンと同じくらいマナーをきちんと守りたいのがお悔やみで胡蝶蘭を送る場合の立札の書き方です。間違える人はいないと思いますが、胡蝶蘭の購入先には、はっきりとお悔やみで胡蝶蘭を送るということを伝えましょう。
胡蝶蘭をお悔やみで送る場合の立札には「供」「御供」などの文言を記載する場合がありますが、送り主の名前だけを記載するパターンがもっとも多いです。
例外として複数で送る場合は名前の部分を「〇〇一同」と書くようにします。
結婚式の場合
結婚式の場合は同日同会場での他の結婚式の有無を確認することが重要です。
結婚式のお祝いで胡蝶蘭を贈る場合の立札には「結婚御祝」またはシンプルに「ご結婚おめでとうございます」と書くパターンがあります。
結婚式の立札の書き方でもっとも注意したいのが披露宴を行う会場の状況です。具体的に申しますと、同日同会場で他にも結婚式が行われていないかどうか必ず確認するようにしましょう。
もしもあなたが立札の記載を贈り主あなたの名前だけにしてしまった場合、誤って他の披露宴の場所に胡蝶蘭が飾られる場合があります。このような状況を未然に防ぐためにも、同日同会場で他にも披露宴がある場合は、立札に新郎新婦の名前を入れるようにしましょう。そのようにすれば、万が一にでも誤って別の披露宴にあなたの胡蝶蘭が飾られるという事態を防ぐことができます。