胡蝶蘭の二度咲きにチャレンジしよう!方法と注意点をご紹介

花が咲き終わった胡蝶蘭の処理はどうしていますか?捨てるという人も多いかと思いますが、実は胡蝶蘭は、花が咲き終わった後でも適切な処理と管理を続けることで、もう一度花を咲かせることができるので、捨てるのはもったいないです。

といっても、放置していれば花は咲かないので、記事では、胡蝶蘭の花芽を付けるためのポイントや正しいお世話の仕方をご紹介します。

胡蝶蘭の花が終わったら二度咲きにチャレンジしよう!

胡蝶蘭は美しいだけでなく、非常に生命力の高い花です。

花が咲き終わった後も、株が元気であれば再び花を咲かせることができます。

胡蝶蘭を二度咲きさせるポイントは花芽で、花芽が成長すれば、再び綺麗な胡蝶蘭の花を楽しむことができます。適切な管理ができていれば、毎年のように咲き続けてくれるでしょう。

二度咲きをさせるには「花芽」が大切

胡蝶蘭は、葉から花茎が伸びて複数の花を咲かせていますが、その花茎が伸びる前の、小さな芽のようなものが花芽です。

胡蝶蘭が咲き終わっても、新たな花芽を付けることで、再び花を咲かせることができます。通常1つの株につき、花芽は基本的には1つしかつきません。

しかし、適切な環境下で育てた葉がたくさんついている健康な株の場合は、2つ以上花芽を付けることもあります。花が咲き終わったら、新たな花芽を付ける準備を始めましょう。

花芽を付ける方法とは

胡蝶蘭の花が咲き終わったら、まずは花茎を支えていた支柱を丁寧に抜きましょう。

そして、新たな花芽を付けるために、花茎をカットします。

花茎をカットせずに放置していると、花茎が養分を吸い上げ、新たな花芽が出ません。

花茎をカットする位置は、花を咲かせたい時期によって異なります。

翌年以降に花を咲かせたい場合は、花茎の根元からカットしましょう。

株がしっかり養分を蓄え、よく育って強くなります。

すぐに花を咲かせたい場合は、根元から3分の2ほどを残してカットするのがおすすめです。

適切に管理できていれば、1~2か月で花芽が出て、数か月で花が咲くでしょう。

胡蝶蘭を二度咲きさせるためのポイント

胡蝶蘭は新たな花芽を付けることで二度咲きが可能です。

しかし、そのためには正しいお手入れを行う必要があります。

胡蝶蘭を二度咲きさせるためのポイントをしっかりと抑えて、二度目の花を楽しみましょう。

温度管理を気を付ける

胡蝶蘭にとって最適な温度は18℃と前後です。

真夏のような35℃以上の高温では傷んでしまい、逆に真冬の10℃以下になると株の成長が止まってしまいます。

自然に育てている場合は、18℃に近くなる5月、または9月~10月に花芽がつきます。

この温度であれば、花茎をカットしてから40日ほどで花芽がつくでしょう。

その後順調に成長すれば、数か月ほどで花が咲きます。

夏場と冬場は室内に移動させ、エアコンなどを利用してできるだけ温度を適切つことが大切です。

肥料を与える

胡蝶蘭の花茎をカットしたら、肥料をあげて株に栄養を与えましょう。胡蝶蘭には、洋ラン用の液体肥料がおすすめなので、成長しやすい4月~9月に与えましょう。

肥料は、胡蝶蘭の成長に役立ちますが、与えすぎると胡蝶蘭が枯れてしまう原因になります。

パッケージや取扱説明書にある使用方法を必ず確認して適切に使用してください。

正しく水やりをする

花芽を付けるには、適切な水やりも必要です。

花芽が出るまでは乾かし気味にして、15~20日に1回水やりをしましょう。

量はコップ1杯程度で、株元に静かに水を与えます。

鉢の受け皿に溜まった水は、放置すると根腐れの原因になるので、受け皿の水を取り除いてください。

季節によって、水をあげる期間が変わるので、土の乾き具合を見て調整しましょう。

胡蝶蘭が二度咲きしない理由とは

胡蝶蘭が二度咲きしないときは、以下の原因が考えられます。

・病気にかかっている

・育てる環境が良くない

それぞれの原因を詳しく解説します。

病気にかかっている

胡蝶蘭は病気にかかりやすい植物です。

そのため、二度咲きしないときは、葉に異常がないかをよく観察してみましょう。

胡蝶蘭の葉に変色などがあれば、病気にかかっている可能性が高いです。

症状が広がると、回復することが不可能になることもあるので注意してください。

変色している部分が少なければ、その部分を大きめにカットして病気の広がりを抑えることもできるので、早めの発見が大切です。

また、細菌やカビ、ウイルスや害虫が原因になる可能性もあるので、葉水をこまめに行ったりして、病気にかからないように対処しましょう。

育てる環境が良くない

胡蝶蘭を育てるときは、温度の管理がポイントです。

暑すぎたり寒すぎる場所では胡蝶蘭の株が育ちにくく、花芽にも影響があります。

また、水のやりすぎや、乾燥のしすぎでも花芽が出にくいことがあるでしょう。

枝や葉が十分に育っていないと花芽は出ないので、まずは胡蝶蘭の株を元気に育てることを優先させ流ことが大切です。

花芽が出たら、胡蝶蘭を日光が当たる場所に置くことで、花芽が元気に成長し、順調に花を咲かせてくれます。

花芽が出なくても焦らないで!

適切なお世話をしているにもかかわらず、花芽が出ない状態が続くと、枯れてしまったのではと焦ってしまいますよね。

しかし、花芽が出ないのは病気や環境のせいではなく、胡蝶蘭が栄養を蓄えている途中ということも考えられます。胡蝶蘭の花芽は、葉の本数が増えないと出てきません。

葉が2枚以下の場合は、胡蝶蘭の株が成長している途中かもしれないので、気長に待ってみてください。

まとめ

胡蝶蘭の花が咲き終わったら、二度咲きにチャレンジしてみましょう。

花芽を付けるには、適切な温度管理や水やりが必要になります。

少し時間はかかってしまいますが、うまくお世話することで、再び綺麗な花を咲かせてくれますよ。

胡蝶蘭はとても生命力の高い花なので、上手に育てて、長く花を楽しんでみてくださいね。