花が落ちてしまった胡蝶蘭って枯れてしまったのかと思って心配になり、どうすればいいのか分からくなってしまいますよね。
また咲くのか分からなくて放置してしまうこともあると思います。
一見花が落ちて枯れてしまったように見える胡蝶蘭。
ちょっとまって、本当にそれは枯れているの??
胡蝶蘭ってどの状態が枯れちゃったのか少しわかりにくいですよね。
花が落ちてもまた花を咲かせる方法や、枯れないためにしておきたいこと、枯れる前にできること、枯れてしまった時の胡蝶蘭の様子などを見ていきたいと思います。
目次
胡蝶蘭の花が落ちて枯れてしまった!ちょっと待って!まだまだ咲かせる方法
胡蝶蘭は、花が咲いている時期が長いお花です。
胡蝶蘭は花粉をあまり飛ばさないので、虫が運んでくれるように長い間咲き、受粉の時を待ちます。
でも、胡蝶蘭って急に花が落ちてきたりして少しびっくりしますよね。
胡蝶蘭の花が終わると花は落ちていきます。
急に落ちていってしまうので枯れてしまったの?って思う方が多いかもしれません。
胡蝶蘭が元気があるのかどうかは葉っぱで見ます。
胡蝶蘭の特性上葉っぱに養分を蓄えます。葉っぱがしおれていたり、元気がなかったりすると枯れていってしまいます。
葉っぱがぷっくりとなっていれば大丈夫です。
急に花が落ちてしまうと、どうすればいいのか分からないですよね。
花が落ちたら胡蝶蘭は、葉っぱに栄養を蓄えてまた花を咲かす準備を始めます。
そのため、花が咲いていた茎を根元から切ってあげます。
その際支えてた支柱は外してあげます。
茎が残ってしまうと、栄養が茎に行ってしまって次の花をうまく咲かせられなくなります。
思い切って切っちゃったほうが胡蝶蘭が育ちやすい環境になります。
するとうまくいけば次の年の春先に咲いてくれるようになります。
環境がそろわなければ咲かないので花が咲いてくれないと不安になるかもしれませんが、胡蝶蘭の葉っぱがぷっくりとしていれば大丈夫です。
また、裏ワザとして、一年に二度咲かせる方法があります。
茎を、2~3節切ってあげます。4節ほどが残ると思いますが、そこからまた新しい茎が生えてきて一年以内あたりで新しくまた花を咲かせるようになってくれます。
これを二度咲きといいます。
しかし、胡蝶蘭にとってすごく負担がかかってしまう育て方でもありますので、花が咲き終わった後に枯れてしまったり、根元から茎を切っても花が咲きにくいことがありますので注意してくださいね。
胡蝶蘭が枯れてしまう一番の原因って何?
今売られている胡蝶蘭の原産は南フィリピンなどの熱帯地方で生まれ、その環境に合わせて進化しています。
胡蝶蘭をうまく咲かせたり育てたりするには、胡蝶蘭が育った環境に合わせてあげることが一番です。
暖かくて湿気が多いところで育ってきたので、寒さには弱く18度以上ある場所で育ちます。
また、胡蝶蘭は土に生えてるわけではありません。
実は胡蝶蘭の原種は、木に自生して生えています。根っこは土に埋まっているわけではなく、外に出ているんです。
少し意外ですよね。
そのため、根っこには常に風が当たったりして、蒸れることはあまりありません。
栽培された胡蝶蘭は、バークやミズゴケに埋まっていることが多く空気に触れることはあまりありません。
野生の胡蝶蘭の環境とは違ってきてしまいます。
実は、胡蝶蘭が枯れてしまう一番の原因といわれているのが、根腐れです。
殆どが水のあげすぎによって、根っこの湿度が高くなりすぎてしまい、腐ってしまいます。
水の頻度は本当に少なくてよくて、下手すると2週間以上水をあげなくても平気という場合もあるほどです。
根っこを覆っている土(ミズゴケやバーク)が完全に乾いてから、常温のお水をたっぷりとあげます。受け皿にたまった水はすぐに捨ててください。水を与えながら、土の中の空気も入れ替えるという大切な作業です。
この土は、2年ほどで植え替えを行います。
また、熱帯地方で育っている胡蝶蘭は、木に自生しているため葉がうまく直射日光を遮ってくれます。
なので直射日光は苦手です。でも日の光は好きなので、直射日光が当たらない日が当たる明るい場所に置いておきます。レースのカーテン越しの窓際がおすすめです。
18度以下にならないようにしてあげてください。
また、いつもは湿度がある場所で、葉っぱからも水分を補給しています。葉っぱに霧吹きをしてあげると虫もつかずに、水分も補給できるのでやってあげると胡蝶蘭はよろこびます。
なんだか元気がなくなってきた?と思ったら、根に水をあげるより先に、葉っぱの裏と表に水を吹きかけてあげるといいです。
根っこは水に弱いって、胡蝶蘭って面白いお花ですよね。
胡蝶蘭が枯れていきそうな時にするべきこと
胡蝶蘭が枯れてしまう時は、ほとんどが根っこが腐ってしまう根腐れをおこしてしまうからということは分かりました。
水をやりすぎたり、湿気がうまく逃げられない状態だと腐ってしまいやすいのです。
扇風機やエアコンなど直接風が当たらない風通しが良い場所も適しています。
胡蝶蘭が腐ってしまったかなと思ったら、まずは環境を整えてあげるだけでも違ってきます。
レースのカーテン越しの、直射日光に当たらない明るい場所においていますか?
風通しはいいですか?
水をあげすぎてはいませんか?
18度以下の温度にしませんでしたか?
30度以上の場所に長時間おいていませんか?
直射日光に当たってしまうとすぐに葉焼けしてしまって、葉の色が変わってしまいます。
また、寒さにも弱いですが、暑すぎる環境も苦手です。
また、本当に枯れそうなときは、根っこが真っ黒になってしまいます。
胡蝶蘭の根っこは本当は緑色をしていて太いのですが、明らかに黒くなってもろくなって根っこが死んでしまっていることがあります。これが根が枯れてしまっている状態です。
すべてが黒いともう死んでしまいますが、一つでも色が変わっていない胡蝶蘭があれば復活する可能性はあります。
すべて取り外して植え替えてあげます。腐った根っこはすべて取り払ってください。
水をたっぷり与えたバークやミズゴケなどに植え替えたので、水を与えずにしばらくはそのまま様子を見ます。
ここまで行くと本当にその胡蝶蘭の体力を信じるしかありません。
植え替えの負担は、人間でいう手術のようなものです。
根っこが腐ってしまう前に、胡蝶蘭はSOSを出しているはずなので見逃さないようにして、根腐れを予防しましょう。
葉っぱがしおれてきた。なんだか元気がない。
葉っぱの色が変わってきた。
なんだかにおう
などがありますので、その場合は、葉っぱの方に霧吹きで水をあげたり、土が完全に乾いてから水をあげたり、環境を変えるなどして胡蝶蘭にとって過ごしやすい場所にしてあげてくださいね。
まとめ
胡蝶蘭が枯れてしまう原因で一番多いのが、水のあげすぎってことに驚きました。
根っこが外に出ている植物ってなんだか珍しいですよね。
胡蝶蘭にとって、水をあげすぎると息ができなくて溺れてしまうような状態になってしまうんですね。
実はあまり構いすぎないほうが良い状態が多い胡蝶蘭。
環境を整えて長い間楽しんでくださいね。