今では胡蝶蘭は生産者さんによって温度や湿度の管理をしてくれて一年中花が咲いている状態で買うことができるようになりました。
しかし、胡蝶蘭って本当はいつ頃咲くお花なのか気になりますよね。
いただいたお花をもう一度咲かせたい。
折角の胡蝶蘭をもっと詳しく知りたい、という方の為に、胡蝶蘭の花が咲く季節や、季節ごとによって変わってくる手入れの仕方などをまとめてみました。
目次
胡蝶蘭が人気がある理由は花持ちがいいから?花が咲く季節はいつ?
胡蝶蘭はとても優雅で綺麗なお花です。お花自体は安いとは言えないお値段で購入するもののその人気はとどまることを知らず、安定して人気があるお花です。
明治初め日本に初めて来たときは、日本で生産する人もいなく全部が輸入だったこともあって、その当時の上流階級の方しか見ることも買うこともできない大変貴重なお花でした。今では日本国内でも生産してくれる方がいるので、今はとても手に入りやすくなったお花ともいえますが、まだまだ高級花です。
そのため、贈られてきたり、自分でほしいと思う方も多いのも特徴です。
何かの記念や贈り物、冠婚祭だけでなく四十九日などの仏に供えることのできるお花であることで汎用性が高いので人気があり、胡蝶蘭葉街中でもよく見かけるようになりました。
また、花持ちがいいのが特徴なので、いつまでもその贈られたときの気持ちを花を見るたびに思い出せます。
胡蝶蘭一つでとても幸せになる方が多いのですね。
胡蝶蘭のお花が咲いているのは、一般的に1~3ヶ月ほどです。環境によってこの長さが変わってきます。
花が咲いているとき、日本での季節は1~5月の間といわれています。
しかし、東南アジアなどの熱帯地方で生まれた胡蝶蘭には、日本の冬は寒すぎてうまく育ってくれません。
日本を胡蝶蘭が生きやすい東南アジアの気候に近づけることはできませんが、室内でしたら管理ができますので、次はその方法を見ていきます。
胡蝶蘭はリビングで育てるのがいい理由9選
さて、室内で管理ができる胡蝶蘭ですが、どういったように管理をしていいのか分からないですよね。
室内といっても様々な環境があると思います。
ここで、胡蝶蘭が生きやすい環境にするための室内の状況を箇条書きにしてみました。
・一株ごとに鉢を管理する
・温度は18度から30度の間で管理する
・日当たりがいいのは好きだけど、直射日光には当てない
・湿度はある程度あることを好む
・水やりは少ない頻度で十分、やりすぎない
・葉っぱの表裏に霧吹きで水を与える
・空気が流れる場所におく
・扇風機やエアコンの風が直接かかる場所にはおかない
・二年に一回ほど植え替えをしてあげる
といった具合です。
胡蝶蘭のほとんどが、寄せ植えしていますので、一つの株に一つの鉢で単体で管理をしていきます。
胡蝶蘭は寒いと枯れてしまいます。18度以下にならないようにします。今のマンションなんかは密閉性が高いので冬でも18度以下になることは少ないですが、人が過ごしやすい温度と大体同じなので、人がたくさんいるリビングなどが温度の管理がしやすい場所といえます。
胡蝶蘭は、水を与えすぎると根腐れをおこして枯れてしまいます。胡蝶蘭が枯れてしまう一番の原因は根腐れともいわれています。
触ってみて乾いていたら、常温のお水をたっぷりと与えてあげます。
受け皿のお水は残らないように捨ててあげます。ここで受け皿に水が残っていると息ができず、いつまでもかわかないので根腐れをおこしてしまいます。
また、日当たりがいい直射日光に当たらない場所がよく、直射日光に当たると、葉やけを起こしてしまいます。レースのカーテン越しの窓際、または明るい部屋の中に置きます。
湿度は70%が理想です。湿度の管理がしにくい場合は、葉っぱにお水を与えます。胡蝶蘭は葉っぱから水を吸って栄養を作るので、葉っぱの表と特に裏側に水をかけてあげると、防虫効果も高まり一石二鳥です。
直接風が当たると葉っぱなどから乾燥してしまったり、弱りやすくなってしまいます。直接当たらない場所においてあげてください。リビングは人通りがあるので空気がこもりにくくなっています。人がいる場所は胡蝶蘭にとっても過ごしやすい場所といえます。
胡蝶蘭を植えてあるバークやミズコケは2年ほどで新しくしたほうがいいので、植え替えをしてあげます。その時に根っこが腐ってしまっているところもあるので取ってあげます。
あまり頻繁に植え替えをやりすぎるとかえって逆効果になってしまうので、二年に一回ほどで様子を見ます。
胡蝶蘭の様子を季節ごとに見てみよう!
一般的に、胡蝶蘭の季節によっての管理方法を月ごとに見ていきたいと思います。
・1月、2月
胡蝶蘭の花芽が伸びてきて花を咲かせるか、まだ少し休んでいる季節です。花の状態によって変わってきますが、水やりの頻度を控えめにして、温度も18度を下回らないようにして様子をみます。乾燥もしやすいので、葉っぱに霧吹きをするのを忘れないようにします。
・3月、4月、5月
花が咲いてくる季節です。水やりの頻度は冬よりは少し増えてきます。乾いたら水をあげるようにするだけで十分です。水の頻度が増えすぎると、花が咲いている期間が少なくなってしまいます。葉水をします。
・6月、7月、8月
花が咲き終わったら、茎を根元から切ります。ここから栄養を蓄えるモードに入ってきますので、肥料を薄めたものをあげるようにしても大丈夫です。土が乾くのも早くなってきて、水やりの頻度が一年で一番多いときともいえます。
また、花が終わった5月から7月頃は植え替えのチャンスの季節です。このときに植え替えをしてあげます。
・9月、10月
切った茎から芽が生えてきて成長していく季節です。
長くなって来たら支柱を使って支えてあげます。
・11月、12月
寒くなってきているので、胡蝶蘭も少しお休みしている季節です。土の渇きが遅くなり、ものによっては水やりも2週間に一回でも十分な頻度になります。土が乾いてから一日二日おいてから水やりをするようにすると丁度良い頻度といえます。
簡単に書いてあるので詳しく知りたい方は、カテゴリの中の「胡蝶蘭の育てる」や「胡蝶蘭の植え替え」に書いてありますので、見てみてくださいね。
胡蝶蘭が咲く季節っていつ?季節ごとの胡蝶蘭の様子を見てみようのまとめ
いかがでしたでしょうか。もちろん、ここに書いてある季節は一般的な胡蝶蘭のことなので育てている環境によって変わってきます。
例えば、12月に咲いていた胡蝶蘭が、ここに書いたように1月から5月にまた花を咲かせてくれるのは難しくなります。花を咲かせるのにも準備が必要になってきます。
胡蝶蘭の状態をみて、参考程度にしてくださいね。
このように一年を通して花を咲かせる準備をしていると分かると、胡蝶蘭が今どの状態なのかがわかって、ますます花を咲かせてくれるのが楽しみになりますね。
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