上品で気品があり、さまざまなシーンで贈り物として利用される胡蝶蘭。
そのなかでも胡蝶蘭の原種であるアマビリスは、他の胡蝶蘭に比べると特に優雅で存在感が溢れています。
そこで今回はアマビリスについて解説します!
アマビリスの育て方やコツ、贈るシーンなど紹介します。
目次
アマビリスとはどんな胡蝶蘭?
アマビリスとは胡蝶蘭の原種で、野生のアマビリスは主に熱帯雨林など温度の高い場所に自生しています。
乾燥に強く丈夫な胡蝶蘭です。
そのため、室内で育てる場合もそこまで手間がかからず、育てやすい胡蝶蘭として知られています。
アマビリスの由来
アマビリスの正式な名前は「ファレノプシス・アマビリス」といいます。
ファレノプシスとはギリシャ語でファライノ(蛾)とオプシス(~のような)という2つの単語から成り立っていて花の姿が蛾に例えられて付けられました。
同じように英名でもモス・オーキッド(蛾のようなラン)と呼ばれています。
しかし、和名である「胡蝶蘭」は蝶のようだと例えられて付けられた名前です。
インドネシアの国花がファレノプシス・アマビリスとされていて、国花がアマビリスなんて素敵ですよね。
大輪サイズの胡蝶蘭より小さめですが、負けず高級感溢れる見事な花をたくさん咲かせます。
アマビリスは中輪サイズ
アマビリスは中輪サイズの胡蝶蘭で、花のサイズは4~5cmと大輪サイズよりも小ぶりの胡蝶蘭です。
大輪に比べると花持ちがとても良く、胡蝶蘭の原種のなかでは育てやすいのが特徴です。
大輪サイズの胡蝶蘭は飾る場所に広いスペースが必要になりますが、中輪サイズであるアマビリスはそこまでスペースを必要としません。
置くスペースをなかなか確保できないという人でも胡蝶蘭を楽しむことができます。
大輪サイズの胡蝶蘭はアマビリスを交配したもの
胡蝶蘭と聞いて思い浮かべるのは大輪サイズの胡蝶蘭という人も多いのではないでしょうか。
実はアマビリスの大きな花びらのものを選定し、それを交配して誕生したのが大輪サイズの胡蝶蘭です。
アマビリスは現在流通している胡蝶蘭の基礎を作った原種といえます。
アマビリスの育て方のコツ
育てやすいと評判があり人気のアマビリスですが、花を長持ちさせるためにいくつかのポイントがあります。
そこで育てるためのポイントとコツをまとめてみました!
直射日光の当たらないところに置く
アマビリスはもちろんのこと、多くの胡蝶蘭で共通していえることですが、胡蝶蘭は直射日光に当ててしまうと葉が枯れてしまいます。
一方、明るいところを好むので窓際のレースカーテン越しなど、直射日光が当たらない明るいところに置きましょう。
ただし、カーテンの近くに置く場合は、カーテンが花に触れないように注意が必要です。
花に異物が触れてしまうと痛んでしまう恐れがあります。
温度は10℃を下回らないようにする
胡蝶蘭は熱帯雨林生まれなので寒さに弱いという特性を持った植物です。
そのために育つに適した温度は15℃以上が目安になります。
冬場だと室内でも15℃を下回ることがあるので、早朝や夜など気温の下がる窓際に置かな
いように注意が必要です。
部屋の暖かいところに入れ、ビニール袋を被せるなどをして温度を保つ工夫をすると良いでしょう。
水やりは鉢内が乾いてからあげる
水やりのタイミングは鉢に入っている土が乾いているかどうかが目安になります。
置かれている環境によってその頻度が変わるため、水あげる際はしっかり土が乾燥しているかどうか気をつけてあげましょう。
とはいっても乾燥に強い花なので、頻繁に水をあげる必要はありません。
水をあげる量は鉢の底から水が流れる程度が目安です。
水をあげたあと、受け皿に水が溜まっている状態が続いてしまうと根腐れの原因になってしまいます。
根腐れすると花を咲かすことがなくなるので、溢れ出た水は必ず捨てるようにしましょう。
肥料は薄めた液体肥料を与える
胡蝶蘭が成長する春~秋の間は適度に肥料を与えるのも成長には必要です。
7~10日に一度、2000倍以上に薄めた液体肥料を与えましょう。
春の植え替え時期は元肥として1gほどの緩効性化成肥料を与えるとさらの良いでしょう。
アマビリスは贈り物にオススメ
アマビリスはコンパクトなサイズとその育てやすいことから贈り物としてとても人気のある胡蝶蘭です。
場所を選ばずに気軽に飾れるサイズで、さらに手頃な価格なのも魅力です。
そこでアマビリスを贈るオススメシーンを紹介します!
開業祝いや開店祝い、就任祝いなどのビジネスシーン
アマビリスが持つ花言葉「幸福が飛んでくる」は開業祝いや開店祝いなどビジネスシーンのお祝いの贈り物としてピッタリの花です。
さまざまなお祝いのシチュエーションにマッチしています。
胡蝶蘭の持つ上品さや気品がありつつサイズがコンパクトで贈りやすいでしょう。
結婚祝い、誕生日や記念日など
アマビリスは白く美しい花なので、結婚祝いにも贈られることがあります。
花言葉に「清純」や「純粋な愛」という意味を持っているので、結婚式のお祝いの花としてよく選ばれます。
また、素敵な花言葉を持っているので誕生日や記念日、母の日などのお祝いにも贈られることが多いです。
育てやすさピカイチのアマビリス!
お祝いごとに適しているアマビリスは、贈る側も贈られた側も心から癒されて笑顔になれること間違いなし!
胡蝶蘭の原種でもあるアマビリスは強くて育てやすい胡蝶蘭なので、無理なくお世話でき
る人気の品種です。
育てる際はポイントとコツを押さえれば元気に育つので、いつまでも綺麗なアマビリスを飾れるよう愛情たっぷり注いで育ててあげてくださいね!