せっかくお祝いでいただいた胡蝶蘭だから増やして育てていきたい。
新しい芽が出てきたけどどうしたらいいかわからない。
そんな悩みありませんか?そんな方には「株分け」がおススメです。
「株分け」ってあまり聞きなれない言葉ですよね。簡単に言えば胡蝶蘭を新しく育てるという事になります。
今回は胡蝶蘭の株分けのやり方や上手に育てるコツを紹介していきたいと思います。
胡蝶蘭の株分けって何?子株をそだてるには?
胡蝶蘭に生える新しい芽のことを「子株」といいます。
株分けとは、胡蝶蘭を育てていく過程で子株が出てきたときにだけ行う方法で、子株を根から離し、新しい胡蝶蘭として育てる方法です。
胡蝶蘭がある程度育ってしまうと育ちが悪くなってしまうため、それを回避するために行われたり、新しい胡蝶蘭を育てるために使われます。
しかし、胡蝶蘭から子株が出てくることは非常に少なく完璧な管理方法が必要となってくるのです。
完璧な管理方法とは?
胡蝶蘭は元々東南アジアに生息していたお花で、土に根を張って生息しているわけではなく、周りに生えている木に根を張って成長し子孫を残します。
完璧に胡蝶蘭を育てるにはこの環境に沿って育てていかなければならないのです。
子株を作るためのポイントをまとめてみました。
- 胡蝶蘭の根に空気を触れさせる
- 水をあげすぎない
- 湿度をある程度たもつ
- 直射日光をさける
- 風通しをよくする
- 暖かい部屋などで育てる
胡蝶蘭はゆっくりと成長するお花で水やりの回数も少なくてもいいので育てる手間を取らせない植物ですが、その分気を付けなければいけないことが非常に多いです。
上記のポイントの他にも注意しなければいけないことがあります。
詳しい胡蝶蘭の育て方はこちら
環境を整えることで子株ができやすくなります。
子株が出来たら胡蝶蘭を育てるプロといってもいいかもしれないですね。
次に出てきた子株の株分けのやり方を説明していきたいと思います。
胡蝶蘭を株分けしてみよう!
子株が出来たからといって急いで株分けをする必要は基本ありません。
子株が小さいうちに株分けを行ってしまうと子株が自分で成長をしていく力がなくて育たない可能性もあるためある程度の大きさになったら株分けを行う事をお勧めします。
※胡蝶蘭が病気になった場合はなるべく早く株分けを行ってください。
株分けに必要なものはこちら!
- ピンセット
- 消毒
- ハサミ
- 鉢
- 水苔
必要な道具がそろったら環境を整えてください。
先ほど述べたように胡蝶蘭はとても繊細な植物ですので冬に株分けを行ってしまうと寒さで胡蝶蘭が枯れてしまう可能性があります。
理想は16度以上の気温があるところなので、5月、6月がおススメです。
環境が整ったら株分けスタート♪
まず親の胡蝶蘭ごと鉢から抜きます。
株を鉢から離したら周りについている水苔を取り除いてください。
細かいところはピンセットをつかって慎重に!
綺麗に取れたら親の胡蝶蘭から子株を切り離します。
根っこを傷つけないように気を付けておこないましょう。
ここで、黒い根っこを見つけた場合は腐っている可能性があるため消毒をしたきれいなハサミで切り離してください。
あとは、事前に水をたっぷり吸わせた水苔を根っこに巻いて鉢に入れれば完成です。
意外と簡単ですよね。
胡蝶蘭の植え替えとほとんど内容は変わらないので慣れている方もいるかもしれません。
胡蝶蘭の葉や根を傷つけてしまうと胡蝶蘭を枯らせる原因になってしまいます。せっかくここまで育てた胡蝶蘭をここで枯らしてしまってはもったいない!
慎重に株分けを行ってください。
株分けした胡蝶蘭を上手に育てるには?
株分けが出来たら2週間ほど胡蝶蘭をそっとしておいてください。
枯れたら嫌だなぁと心配かもしれませんがこの2週間はぐっと我慢し、水やりも控えましょう。
水のやりすぎは根腐れなどの病気に繋がったり、胡蝶蘭が枯れてしまう直接の原因になります。水を沢山含んだ水苔を巻いているので心配いらないですよ。
2週間ほどしたら一度水苔を触ってみてください。乾いていたら水をあたえましょう。
子株を置いておく場所ですが、日当りがよく風通しがいい場所で管理しましょう。
ただじ、直射日光は胡蝶蘭の葉っぱを痛める可能性があるので避けてください。
以上の事に気を付けたら後は普通に胡蝶蘭を育てる方法でお世話をしていってください。
胡蝶蘭の子株を出すのは本当に難しいことなので自信をもって胡蝶蘭を育てていってくださいね。
まとめ
胡蝶蘭の栽培はとても難しいかと思いますが、ポイントを掴めば株分けまで行うことができます。
しかし、どんなにいい環境にしても必ず子株が出てくるわけではありません。
一度失敗してしまったからといって諦める必要は全くないので気長に挑戦してみてくださいね。
株分けまで成功した方は、育てる環境などに気を付けて新しい胡蝶蘭が長く楽しめるように気を付けて育ててみてください。
きっと素敵なお花を咲かせてくれますよ♪