胡蝶蘭を育てていると、素焼き鉢にカビのようなものが生えてきて不安になってしまうことってありませんか?
素焼きの鉢にカビが生えるのは環境的にどうなのか気になりますよね。何か鉢に生えてきたけど、胡蝶蘭の花の生育に関係するのか、そのままにした方がいいのか、それとも鉢を変えたほうがいいのかなどどうすればいいのかも分からないですよね。
今回は、胡蝶蘭を育てているときに素焼き鉢についてしまったカビについてお伝えしていこうと思います。
目次
胡蝶蘭の素焼き鉢にカビが生えるのはなぜ?
胡蝶蘭を育てていると、素焼きの鉢で育てることって多くなりますよね。
素焼きの鉢って水はけがとてもいいのでカビが生えるイメージない方もいらっしゃるかと思いますが、素焼きの鉢はカビが生えやすいものです。
特に素焼きと相性がいいといわれる植え込み材の一つに、ミズゴケがあります。ミズゴケは水分を蓄えておくことが出来て水分を含むと膨らみ、水分がなくなると縮む性質を持っています。
その為水分がなくなると軽くなり、触ると乾いているのも分かりやすいので、胡蝶蘭を育てるうえで水やりしやすい植え込み材として長い間親しまれています。
素焼き鉢はミズゴケとの相性は抜群です。
素焼き鉢に無数の穴が開いていることから乾きやすいのですが、素焼き鉢はミズゴケを鉢の方へ吸い寄せる性質があります。すると胡蝶蘭の真ん中に少し隙間ができることで、胡蝶蘭の根っこが空気を取り込むことが出来るのです。
これが胡蝶蘭にとってとても大切です。胡蝶蘭は、空気がとても好きで野生の胡蝶蘭の根っこは土に埋まっていなく、木に着生して生きています。
しかし胡蝶蘭が日本で生きていけるほどの湿気や温かさは日本ではないため、安定して管理できる「ミズゴケ」×「素焼き鉢」の栽培方法が人気もありますし、何よりも歴史が長いので何かあった時の対処方法がとても豊富なのです。
胡蝶蘭を植えている素焼きのカビは放っておいても平気なの?
基本的にカビはそのまま放っておいても平気です。というのも、胡蝶蘭が元気でいるための水やりの頻度は、「胡蝶蘭の植え込み材が完全に乾かないとき」に新しくまた水を与えるからです。
すると、どうしてもカビが生えてきやすくなります。
しかし、カビが生えていてもよい条件が3つありますので当てはまるかどうか確認してみてください。
- 胡蝶蘭の株が元気であること
胡蝶蘭が元気であることが前提です。植え替え後屋置く場所を変えて環境が変わったり、買ったばかりやもらったばかりの花だったりする場合、株が弱っている可能性があります。胡蝶蘭はカビに耐性がつくのではなく、自己の免疫力でバランスを取ってカビにも負けない元気な胡蝶蘭であることがあります。株に元気がないのであれば、カビにやられてしまいますので、見極めは必要です。
- 胡蝶蘭を植え替えてから時間が経っているカビであること
胡蝶蘭を植え替えてすぐにカビが生えてしまうようだと少し問題があります。
水を与える量が多いか頻度が多いかが原因です。胡蝶蘭の根っこが枯れやすくなってしまいますので、水の頻度を控えて様子を見てください。
ミズゴケから変なにおいがしているのであれば、株が元気でいることが出来ないかもしれません。すぐに植え替えをしてくださいね。
- 素焼きの鉢に生えているカビだと思ったらカルキのあとかも?
カビだと思っていたらカビじゃなかったこともあります。白くてこすっても取れないようであればカルキが残ってしまったあとになります。
カビはほわほわしているので、固まりのようであればカルキのあとなので、放っておいても問題はありません。
胡蝶蘭の素焼き鉢から生えたカビを対処する状況とは
胡蝶蘭にとって、環境を崩してしまうカビとはどんなものなのでしょうか。
- 胡蝶蘭が弱っている
- 臭いが強い
以上が考えられる場合、胡蝶蘭にとってあまりよくない環境である場合が多いです。
まず、胡蝶蘭が弱っている場合にどのようになるのか見ていきましょう。
葉っぱに元気がなくなる
胡蝶蘭は葉っぱにある程度の養分を蓄えておくことが出来ます。逆に言うと葉にしか養分を蓄えることが出来ないので、葉の調子を見ると胡蝶蘭の体調が分かるようになっています。
- 葉がしなしなしてきている(皺が増えた)
- 葉の色が変わってきた(黄色や黒く変色)
- 葉がカビに覆われて白くなっている
などがあると、胡蝶蘭の株が弱っている可能性があります。一つの葉っぱだけならよいのですが、葉っぱ全体が変わってくると早く対処をした方がよいでしょう。
匂いが臭い
臭いが強く出ていると、胡蝶蘭にとって良くない菌が増えている可能性があります。胡蝶蘭のミズゴケの臭いと、素焼きの臭い以外の変な香りがしたらもしかすると、腐っていたり他の病気になっている可能性もあります。
他に症状が出ていないか確かめて、すぐに植え替えを行うようにしてください。
また、先ほどもお伝えした通り、水やりなどの環境を整えてみてください。植え替えをしても元気にならない可能性があります。
胡蝶蘭の植え替えのベストタイミングとは
胡蝶蘭は、ミズゴケでの栽培の場合、買った花が咲き終わった時に植え替えしておきます。そこから2年間ごとに植え替えを行うのがベストなタイミングです。
しかし、異変が見られたら植え替えをしてあげる必要があります。
まとめ
胡蝶蘭を育てている素焼きの鉢にカビが生えてしまった場合は、基本的には問題ないことが多いです。むしろ素焼きの周りにカビがついているときは、うまく育てられている証でもあります。
しかし、それは胡蝶蘭の株が健康であればの話です。
胡蝶蘭の株が健康でいられないとカビに負けてしまいます。そのため、カビが生えていても大丈夫な状態であるかどうか見極める必要があります。
また、カビが生えてもカーテンについてカーテン自体がダメになったなんてことにならないように、部屋でも置き場所を考えてくださいね。