胡蝶蘭の育てているときに、外に出すタイミングも少し分からないですよね。
外に出すときに注意するタイミングや、外に置くといっても、お庭やベランダなどでも環境が変わってくると思いますので、見ていきたいと思います。
胡蝶蘭を外に出すときのタイミングとは?
外に出すタイミングなどは、実は気温に関係してきます。
胡蝶蘭は、熱帯雨林を主に広く分布しています。しかし、胡蝶蘭は温かいところに分布しているので、寒いところがとても苦手です。
寒さには弱く、7度以下になってしまうと凍傷の危険性も出てきます。
15度以上の暖かい場所においてあげる必要があります。
そのため、胡蝶蘭を置くときも最低気温が15度以下にならない春から秋がよいでしょう。
最低でも10度以下にならないようにしてくださいね。
また、胡蝶蘭は暑さにも弱いので注意してあげます。
胡蝶蘭は日本よりも暑いところで育っているので意外かもしれませんが、暑すぎるのも苦手です。
30度を過ぎてしまうと弱りやすくなってしまうので注意してください。
しかし、外に置く場合は風通しが良いので、35度あたりまでなら耐えてくれます。
外に置くうえで最も重要なのは、日当たりです。
胡蝶蘭は直射日光が苦手です。
胡蝶蘭は自然に生えているときも木に自生して生えている着生ランなので、いつも木陰にいます。
日当たりがいいのは苦手ですが、まったく光がないのもダメです。
室内ならばレースのカーテン越しの明るい室内の窓辺においておくくらいで良いのですが、外にはレースのカーテンなどはありませんので工夫をする必要があります。
日が当たらない日陰の明るいところに置いたり、サンシェードをして日差しを遮ってあげたりしてください。すだれも最適です。
胡蝶蘭を外に出して注意することってやっぱりアレ?
胡蝶蘭を外に置く場合に注意することは、虫です。
胡蝶蘭は香りが少なく、花粉も飛びにくいことでシーンを選ばないことからお祝い事によく使われています。
しかし全く香りがしないのではなく、人間からしてみると匂いが少ないように感じるだけで胡蝶蘭にも香りはあります。
胡蝶蘭が外に置いてあることで、虫が近寄ってきてしまいます。
花についてしまう虫などもいますが、厄介なのは根っこや茎、葉っぱなど、胡蝶蘭が生きていくために必要な部分を食べてしまったり栄養を吸ってしまったりする虫です。
アブラムシやナメクジやカタツムリ、カイガラ虫などには十分注意するようにしてください。
無視だけでなく、根腐れをおこす原因として細菌の存在があげられます。
その細菌は実は胡蝶蘭には常在菌としてついていることが多いのですが、不適切な飼育を続けることで抵抗力がなくなってきて細菌が増えてしまうと、病気になってしまうことがあります。
根腐れは特に胡蝶蘭に多く、ほとんどの方が根腐れによって胡蝶蘭を枯らしてしまうほどです。
胡蝶蘭には、根っこを乾かし気味に育てる必要があります。といっても、植え込み材であるバークやミズゴケをからからに乾かしてしまうと、今度は胡蝶蘭が水分不足で弱ってしまいます。
表面が乾いたタイミングでたっぷりの水をあげてください。受け皿にたまった水はすぐに捨てるようにしてたまらないようにしてくださいね。
たっぷりの水をあげる場合も注意が必要です。たくさんの花を育てている方は一気に水をあげたくてホースなどで水を一気に上げてしまう方もいらっしゃると思います。
しかし、胡蝶蘭は土にしっかりとあげてください。
胡蝶蘭についている細菌などが、他の植物に移って周りをどんどん枯らしていってしまう可能性があります。
軟腐病は水を媒体して感染するので注意が必要です。
マンションや一軒家のベランダに出す際の注意点とは?
マンションなどでベランダに置いて管理をする場合、高層階になるにつれて風通しが良くなりますので胡蝶蘭に強い風が当たらないようにしてあげてください。
直射日光から胡蝶蘭を守るためのサンシェードやすだれですが、風からもある程度守ってくれる働きもしてくれるのでお勧めです。特にすだれのように少し隙間が空いているものは、風も程よく通してくれて太陽光も木陰のように程よく通しますのでより自然に近い形になるでしょう。
胡蝶蘭を置く環境が庭などで1階や2階などで置く場合は、できれば地面から高さをあげてあげると良いでしょう。
地面に鉢を直接つけるのではなく高さを付けてあげることで、水やりの際に鉢の中の空気の入れ替えがしやすくなります。また、虫からの被害も最小限にさせてあげるためにも高さを出してあげてくださいね。
レンガやいすなどを使って、地面に接触する面積を減らしてあげます。
胡蝶蘭にとって日本は乾燥しています。
できれば、葉っぱに霧吹きで表と裏に水を与えることで、ハダニなどの害虫から身を守るだけでなく、乾燥からも身を守ることになりますので、1日のうちに数回与えてあげてくださいね。
秋になってきて寒くなって来たら室内に入れてあげて、15度以下にならない場所においてあげてください。
もし、冬に外に置きたいと考える場合は、そのまま外に出しておくのは胡蝶蘭にとって厳しい環境になりそうです。
寒さから身を守るために、簡易のビニールハウスなどを作って夜に10度以下にならない工夫をする必要が出てくるでしょう。
まとめ
胡蝶蘭を外に出すときは、夜の最低温度を確認して寒くない気温になってから出してあげるようにするんですね。
また、胡蝶蘭にとって日当たりと風通しを考えた置き場所にしてあげることも大切なようです。
胡蝶蘭は意外と強いお花ですが、寒さが苦手です。水も他のお花程必要としないので実は管理は楽なほうなのです。
ですが、他のお花などと管理が違ってくることで戸惑ってしまう方が多いのも事実です。
胡蝶蘭がつらくない環境で元気にのびのびと育ってくれるように、環境を整えてあげて下さいね。