白色で高級感のある花である胡蝶蘭。仏花として胡蝶蘭を贈ろうと迷っている方もおおいのではないでしょうか。
ですが、仏花はマナーやルールが決まっているため、贈っていいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、胡蝶蘭を仏花として贈っていいのか、贈るときの注意点も含めてご紹介いたします。
目次
仏花とは?
仏様にお供えするお花の呼び方は、さまざまな種類があります。
仏花(ぶっか)とはお墓やお仏壇にお供えする花のことです。
お葬式の祭壇を飾るのは供花(きょうか)、と呼び、スタンド花や花輪を供花と呼ぶこともあります。
お葬式の場で霊前に供えるお花は、献花(けんか)と呼びます。
仏花には、決まりがありますので、以下でご紹介いたします。
二束で一対、奇数本で作るのが基本
お仏壇やお墓に仏花を飾るときには、二束で一対とすることが基本です。
お供えする際は、仏壇やお墓の方ではなく、お参りする方に見えるように飾ります。仏花をお供えする際は、形をひし形にしておくとバランスが良いとされています。全体がひし形になるようにアレンジすると良いでしょう。
花の種類は問わない
宗派や地域によって差はありますが、基本的に花の種類は問われません。
仏教では、香りで邪気を払うとされる菊がよく利用されます。最近では、造花をお供えする方も多いですが、地域によって差がありますので、お寺や親戚の方と相談して決めましょう。
毒のある花、ツルを持つ花、棘のある花は避けるべきとされていますので、注意して花を選ぶと良いでしょう。
仏花として胡蝶蘭が選ばれる理由
近年では、菊だけではなく、胡蝶蘭が仏花として選ばれることも多くなってきています。その主な理由は以下の3つ。
- 香りと花粉が少ない
- 花持ちがいい
- 白色で場を選ばない花姿である
こちらについて詳しく解説いたします。
香りと花粉が少ない
お墓は多くの人が訪れる場所。仏壇はお部屋の中にあり、一緒に生活をする方がいます。
香りと花粉が多い花、例えばユリ等は、食事の際に香りが気になったり、お墓参りの際に花粉で服を汚してしまうなどのデメリットがあります。
胡蝶蘭は、香りや花粉が少ないため、日常生活に支障が出にくいので、仏花としてふさわしいお花といえます。
花持ちがいい
胡蝶蘭は花持ちが良いのも特徴です。鉢植えの胡蝶蘭なら、1週間に1回程度の水やりで2か月~3ヶ月程度花を楽しむことができます。切り花の胡蝶蘭なら、2週間~3週間ほど花を楽しむことができますので、暑い夏のお盆時期の仏花としてもおすすめのお花です。
白色で場を選ばない花姿
胡蝶蘭の一般的な白色の花姿は、お祝い事にもお悔みにも使えるお花です。
四十九日までは白上がりといって、供えるお花は白が一般的とされていますので、時期を選ばずにお供えすることができるお花です。
仏花を贈るときの注意点
仏花を贈るときには注意点もあります。それは以下の4点。
- 四十九日前と後では花の色に気を付ける
- タイミングに気を付ける
- ラッピングは派手すぎないものを
- 宗派や地域の風習の確認をする
それぞれ、1つずつ解説いたします。
四十九日前と後では花の色に気を付ける
四十九日前には、白上がりといって白色が一般的です。最近では、故人が好きだった色やお花を贈ることも多くなっていますが、鮮やかな色の花を贈ると関係性によってはマナー違反になってしまうこともあります。そのため、生前好きだった花をお贈りする場合は、一言メッセージを入れておくと理解してもらえるでしょう。
タイミングに気を付ける
オーダーで仏花を頼みたい場合は、お店の混み具合によって当日にお届けできない場合もあります。時間に余裕をもってお花屋さんに行く、又は通販サイトで頼んでおくと良いでしょう。
急ぎの場合は即日発送を行っている花屋さんを選ぶことをおすすめします。
ラッピングは派手すぎないものを
仏花は、基本的に落ち着いた色使いのものが多いため、ラッピングも派手すぎないものにしましょう。花屋さんや通販サイトでは、仏花として使う花だと伝えれば、ラッピングも落ち着いたものにしてもらえるので、事前に伝えておくことが大切です。
宗派や地域の風習の確認をする
仏教では、生きているものはいつか死ぬという考えがあるため、生花のみをお供えする場合も多いです。また、白色以外は受け入れないなどの決まりがある場合も。
宗派や地域によっては、仏花としてお供えする花の種類が決まっている可能性もあります。そのため、贈る前に事前に確認をしておきましょう。
まとめ
仏花についてご紹介いたしました。胡蝶蘭は、仏花にも最適なお花です。故人の思いを尊重することはもちろん、宗教や地域によっての差もあるため、注意して贈るようにしましょう。仏花を贈るときには、通販サイトで購入することをおすすめします。コロナ禍でなかなか外に出るのも難しいご時世ですが、通販サイトなら外に出ずとも仏花を用意することができます。
ルールやマナーを守って、仏花をお供えできるよう、準備しておきましょう。