熱帯雨林を原産とする胡蝶蘭は、日本ではお祝いのお花として古くから人気を誇っています。最初は高価なお花であるため、なかなか世の中に定着しませんでしたが、日本で栽培できるようになってからは、お祝いのギフトといえば胡蝶蘭が贈られるようになりました。この記事では、胡蝶蘭がギフトとして選ばれる理由について解説してきます。
目次
胡蝶蘭がギフトとして選ばれる理由とは
胡蝶蘭がギフトとして選ばれる理由はさまざまです。いろいろな意見がありますが、以下の内容が理由として考えられています。
- 花言葉が良い
- 花が大きくて見応えがある
- 花粉や香りが少ない
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
花言葉が良い
胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という素敵な花言葉が込められています。これは、胡蝶蘭の大きなお花が、まるで蝶が止まっている姿にみえることが由来です。日本では昔から蝶は幸せの象徴だとされていました。ほかにも、花色によって花言葉は異なりますが、どれも「愛」や「尊敬」など相手に喜んでもらいやすい花言葉が多いです。
胡蝶蘭をギフトとして選ぶことで、相手に幸福が飛んできてほしい!そんな願いを込めることができるでしょう。
花が大きくて見応えがある
胡蝶蘭のお花は、ほかのお花と比べるとダントツで大きいです。花びら1つ1つがしっかりしているのに、上品な見た目なので見ごたえがありギフトにふさわしいとされています。
品種によっては小さめな花びらの胡蝶蘭もありますが、大輪タイプを選べば間違いなく大きな花弁が特別な空間を演出してくれるでしょう。
花粉や香りが少ない
胡蝶蘭は、開店祝いや周年記念など多くの人が出入りをするイベントに贈られやすいお花です。そのため、花粉が多かったり香りが強かったりすると、どうしても迷惑をかけてしまう可能性があります。特に飲食店の場合、提供する食べ物に花粉が入ってしまうと、お店の評判にも繋がってしまうので注意が必要です。
一方で、胡蝶蘭は香りが少なく花粉がある場所は特殊な構造になっているため、外に出てくることはめったにありません。このような理由から、ギフトとして贈っても問題ないとされています。
胡蝶蘭をギフトとして贈ることができるシーン
胡蝶蘭をギフトとして贈ることができるシーンはさまざまです。しかし、大きなお花であることや、ほかのお花よりも相場が高いので、個人的なイベントというよりは特別なお祝いのシーンに贈るのが良いでしょう。
ここでは、胡蝶蘭がギフトにふさわしいシーンを3つご紹介していきます。
開店祝い
飲食店はもちろん、美容室や雑貨店などさまざまなシーンの開店祝いに胡蝶蘭が贈られています。先ほども紹介をしたように、胡蝶蘭は花粉が落ちにくく香りの少ないお花です。そのため、お店の雰囲気を邪魔することなくお祝いの気持ちを届けることができます。
開店祝いに贈られる胡蝶蘭の相場は1〜3万円です。相手との関係性によっても相場は前後しますが、あまり大きな胡蝶蘭を贈ると置き場所に困ってしまうことがあるので、相場内の胡蝶蘭を贈ると良いでしょう。
周年祝い
会社の取引先や親族の経営しているお店などが、周年を迎えたときにも胡蝶蘭を贈ることができます。大切なイベントとなるので、大きめの胡蝶蘭を贈ると良いでしょう。色も白にこだわらずに、ピンクや黄色など派手なものを贈ると喜んでもらいやすいです。
周年祝いに贈られる胡蝶蘭の相場は、3〜10万円前後となります。相手との関係性によって贈ると良いとされる金額が変わってくるため、相場に開きがあります。会社同士の関係で贈る場合は、少し大きめの胡蝶蘭をギフトとして選ぶと、今後の取引にいい影響を与えてくれるかもしれませんね。
結婚式
花言葉に「幸福」とつく胡蝶蘭は、結婚式のギフトにも最適です。白く純白な胡蝶蘭を送れば、ウエディングドレスとマッチしてより空間を盛り上げてくれること間違いなしでしょう。可愛くおしゃれな胡蝶蘭を贈りたいのであれば、ピンクやリップの胡蝶蘭もおすすめです。ピンクの胡蝶蘭には「あなたを愛しています」という花言葉が込められています。結婚式は、愛を誓い新しい人生を歩むための大切なイベントなので、花言葉の意味も合わせて贈りたいですよね。
そんな結婚式に贈られる胡蝶蘭の相場は1〜5万円です。式場に贈るのか自宅に贈るのかで予算が大きく変わるので、ギフトを選ぶ前にどこに贈ったら良いか聞いておくと良いでしょう。
ギフト用の胡蝶蘭を購入する方法
ギフト用の胡蝶蘭を購入する方法は、大きく分けて3つあります。
- 花屋さんに直接買いに行く
- 楽天市場などの通販サイトを利用する
- フラワーショップ専門店の通販を利用する
それぞれの方法にどんなメリットがあるのでしょうか。特徴と一緒にご紹介します。
花屋さんに直接買いに行く
胡蝶蘭を購入するための方法として一番メジャーなのが、花屋さんに直接買いに行く方法です。営業時間内であれば実際に胡蝶蘭を見ながら決めることもできるので、安心してギフト用の胡蝶蘭を選ぶことができます。また、どんなものが良いのか相談しながら選ぶこともできるので、あまりお花を購入したことがない人でも良い胡蝶蘭を選ぶことができるでしょう。
ただし、お店がやっている時間になかなか行けなかったり、そもそも胡蝶蘭を取り扱っていなかったりすることがあるので、時間に余裕がないとお花屋さんで購入するのは難しいかもしれません。
楽天市場などの通販サイトを利用する
胡蝶蘭はネットでも購入ができるのをご存知でしょうか。多くの人が利用をしているAmazonや楽天市場でも胡蝶蘭を購入することができます。いつでも注文できるメリットを持っていますが、実際に見て注文できないことや、なかには安くて貧相な胡蝶蘭を販売する悪質な業者がいる可能性があるため注意が必要です。また、個人業者がサイトに商品を載せてもらっている状態なので、料金が通常よりも高く設定されている可能性もあります。
フラワーショップ専門店の通販を利用する
先程紹介をした「通販サイト」と仕組みは同じですが、お花のプロであるフラワーショップが直々に胡蝶蘭を販売している場合もあります。
ネット注文になるため実際に胡蝶蘭を見ながら購入はできませんが、サイトに乗っている写真を参考にしたり、お問い合わせなどを使って相談をしながら選ぶこともできるので、安心してギフト用胡蝶蘭を選ぶことができるでしょう。
なによりも、市場を介さず直接農家から出荷するルートで販売をしていることが多いので、高品質な胡蝶蘭を低価格で手に入れることもできます。
ギフト用の胡蝶蘭を購入するときの注意点
ギフト用の胡蝶蘭を購入するときは、下記の点に注意するようにしましょう。
- 立て札を付ける
- 置き場所を確認する
それぞれの注意点を詳しく解説していきます。
立て札を付ける
ギフトとして胡蝶蘭を選ぶ場合は、必ず立て札を付けるようにしましょう。お祝いのイベントでは、多くの胡蝶蘭が贈られることが予想されます。立て札がないと、誰からもらった胡蝶蘭なのか、どの胡蝶蘭が自分が贈ったものなのか分からなくなってしまうため、そうならないためにも必ずつけてください。立て札は自分で用意しなくても、購入先のお花屋さんで用意してくれることが多いので、購入前に確認をしてみるとよいでしょう。
置き場所を確認する
胡蝶蘭はフラワーギフトの中でも、非常に大きな贈り物となります。そのため、胡蝶蘭を購入する前に必ず置き場所があるか確認を取りましょう。
特に個人店の開店祝いなどは、お店自体の面積が狭い可能性があります。もし大きな胡蝶蘭を断られてしまったら、小さいタイプのミディ胡蝶蘭か胡蝶蘭を使ったアレンジメントフラワーや花束を贈ると良いでしょう。
まとめ
胡蝶蘭がギフトとして選ばれる理由は、花言葉だけではなく胡蝶蘭自体の性質も関係することがわかりました。ここではご紹介しきれませんでしたが、胡蝶蘭は葬儀にも贈ることができる本当に「ギフト」という言葉に特化したお花です。どんなお花をプレゼントしたらよいのか悩んだら、ぜひ胡蝶蘭を贈ってみてくださいね。