胡蝶蘭のメッセージカードの書き方は?シーン別の例文をご紹介!

お祝いやお悔やみの際に、相手方へ気持ちを伝える手段としてお花を贈るということは多いのではないでしょうか。

贈答品としてお花を贈る際には見栄えの良い胡蝶蘭を選ぶのが良いといわれます。

胡蝶蘭はどのような場面でも贈ることができ、立て札を添えるのが一般的ですが、メッセージカードも添えることでより喜ばれる贈り物になります。

胡蝶蘭に添えるメッセージカードの書き方について、シーン別の例を挙げながら注意点なども含めて解説します。

胡蝶蘭には立て札だけでなくメッセージカードも添えましょう

胡蝶蘭を贈る際は立て札を付けて贈ることが基本ですが、合わせてメッセージカードも添えたいものです。

この立て札やメッセージカードに関して、マナーとして必要なこともあれば自由に記入できることもあります。まずは立て札とメッセージカードの役割について見ていきましょう。

立て札の役割

立て札には、誰から届いた花であるか、どのような理由で届いた花であるかを明示する役割があります

立て札はフォーマルなものなので書き方もマナーに沿った内容である必要があります。

立て札に記載する内容としては、“お祝いやお悔やみ等を表す文言”、“贈り主の名前”になります。ビジネスシーンで会社等を代表して贈る際は、贈り主の名前の前にまず“会社名”、次に“贈り主の会社での役職”を記載することがマナーとなります。

メッセージカードの役割

メッセージカードは相手方への気持ちを自由に記載することのできるもので、形式は基本的に自由です。

長い文章や、くだけた表現の文章を記入することも可能であり、直接的なメッセージや気持ちを伝える方法として、多く方が利用しています。

メッセージカードは、立て札のようにお花に添えることがマナーとして必要というわけではありませんが、贈り主の素直な気持ちを自由に伝えることのできるものであるため、お祝いの場面で親しい人へお花をプレゼントする際には是非ともメッセージカードに気持ちを添えて贈ってくださいね。

胡蝶蘭のメッセージカードの書き方

胡蝶蘭に添えるメッセージカードには、まずお祝いなどの「文言」を書き、次に「メッセージ」を添え、最後に「贈り主の名前」を記載します。

「文言」には何を書くの?

文言とはメッセージカードをどのような目的で贈るのかを簡潔に表す言葉や文章で、メッセージカードの表題のような役割を持ちます。

そのため、短い単語で構成したり、文章の場合でもできるだけ短い文にまとめることがメッセージカードをスッキリと見せるためのポイントになります。

「メッセージ」部分には何を書くべき?

メッセージはメッセージカードの本文です。

フォーマルな形式のある立て札にはない、贈り主の気持ちを自由な形式で素直に書くことのできる部分であり、メッセージの内容こそが胡蝶蘭にメッセージカードを添える最大の意義といえます。

内容は先の「文言」に対応するように贈り主からの相手方への気持ちを文章で記入します。

お祝いの場面では、まず「文言」に沿ったお祝いの言葉を改めて文章の形で表し、その後に贈り主の祝福の気持ちを記入します。

また、メッセージカードはお悔やみやお供えの場面でも添えることができます。その際も立て札のように堅苦しくなく、相手方を思いやる気持ちを和やかに伝えることが可能です。

メッセージは自由に書くことができますが、相手方が目上の人にあたる場合は敬語で書くなど最低限のマナーは踏まえることをおすすめします。

「贈り主」の記載も忘れずに

最後に誰から贈ったメッセージカードなのか、贈り主の名前を記載します。

立て札と一緒にメッセージカードを添える場合には贈り主の名前が重複しますが、メッセージカードだけで「文言」「メッセージ」「贈り主」と完結する形になっているように注意しましょう。

シーン別!胡蝶蘭のメッセージカードの例文

いざ、胡蝶蘭にメッセージカードを添えて贈ろうと思っても、何を書けばいいのか分からなくなってしまう方も多いでしょう。

そこでここからは、メッセージカードに記入する文言とメッセージの例文をご紹介していきましょう。

開店・開業祝い

文言

・祝 御開店

・祝 ご開業

・開店祝

メッセージ例文

・ご開店おめでとうございます。ご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。

・念願のご開業おめでとうございます!これからの益々のご活躍を心よりお祈りいたします。

・開店おめでとう!オープン祝いに駆けつけられなくてごめんね。今度地元に帰ったとき、顔を出します!

栄転・移転祝い

文言

・祝 御移転

・祝 昇進

・祝 御栄転

メッセージ例文

・新店舗へのご移転おめでとうございます。今後益々のご発展と、スタッフ皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

・本社への御栄転おめでとうございます。新天地でのご活躍とご健康を、心よりお祈り申し上げます。

・昇進おめでとうございます!無理せず健康に気をつけてください。今度みんなでお祝いしましょう。

お誕生日

文言

・祝 お誕生日

・誕生日おめでとう

・いつもありがとう

メッセージ例文

・お誕生日おめでとうございます。これからもお体に気をつけて元気でいてください。

・お誕生日おめでとうございます。生き生きとしたお仕事振りは私たちのお手本です。いつまでも若々しくいてください。

ハッピーバースデー!これからの人生が幸せであふれますように。

就任祝い

文言

・祝 御就任

・就任御祝

・ご就任おめでとう

メッセージ例文

・○○への御就任おめでとうございます。これまでの御経験を活かし、益々の御活躍をお祈り申し上げます。

・御就任おめでとうございます。今後とも益々のご活躍及び、貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。

・この度の御就任、誠におめでとうございます。ご健康にご留意のうえ、一層ご手腕を発揮されることを祈念いたします。

退職祝い

文言

・祝 御退職

・退職御祝

・退職おめでとうございます

メッセージ例文

・定年おめでとうございます。長い間、大変お世話になりました。心から感謝申し上げます。

・お世話になりました。職場のみんなから「ありがとう」を贈ります。これからも素敵な人生を送ってください!

・ご定年おめでとうございます。長年にわたるご指導、誠にありがとうございました。今度はゴルフでご一緒しましょう。

お悔やみ

文言

・供

・御供

・供 ○周忌

メッセージ例文

・優しい笑顔を楽しい日々を思い出します。改めて心よりご冥福をお祈り申し上げます。

・ご生前の笑顔が目に浮かびます。どうぞ安らかな旅立ちでありますよう、心よりお祈り申し上げます。

・突然の訃報に接し、心から哀悼の意を表しますとともに、安らかにご永眠されますようお祈りいたします。

花弁にメッセージをプリント!?化粧欄とは?

胡蝶蘭は古くから高級品としてその気品ある美しさを誇る花です。

ここまで胡蝶蘭を贈答品として贈る際に添える「メッセージカード」について紹介してきましたが、「化粧欄」という胡蝶蘭の種類をご存知でしょうか。

化粧欄とは、胡蝶蘭の花弁に花を傷めることのない専用のパウダーによってお祝いの文字や絵柄を装飾した「お化粧した胡蝶蘭」です。

胡蝶蘭の白い花弁に紅色や淡い紫色などで綺麗に装飾された胡蝶蘭はとても美しく、お化粧による世界に唯一つの胡蝶蘭は贈答品としてとても印象深いものになります。

絵柄によって季節の表現を装飾することもでき、母の日などのお祝いの場面のほか、季節の贈り物としても素敵なものであり、メッセージカードとはまた違った芸術的な趣があります。

胡蝶蘭のメッセージカードを書く時の注意点

メッセージカードを書く時の注意点として、特にお悔やみの際に贈る場合には忌み言葉を使わないように注意を払う必要があります。

忌語について

忌語・忌み言葉とは、主に不吉な意味を連想させる言葉で、お悔やみの場合に避けるべき忌語は“繰り返す”といった意味の言葉が主に該当します。

すなわち、良くないことが繰り返し起こることのないようにという趣旨から避ける言葉であり、例として「重ねる」「重ね重ね」「くれぐれも」「再三」「度々」等があります。その他に「続いて」や「追って」という言葉も避けるべき言葉になります。

忌語の他にも不をイメージさせる言葉は使わない

お悔やみの場面での忌語以外にも避けるべき言葉があります。

「傾く」「落ちる」「下がる」等の言葉は不況を連想させるものであり、また「燃える」「焼ける」「赤」等は火にまつわる言葉であることから、これらはビジネスマナー上の忌言とみなされます。

開業のお祝いの際に「傾く」等といった言葉は当然ふさわしくないものですし、「仕事に燃える」等といった表現も誤って使用しないように気をつけましょう。

また、「赤」が火にまつわる言葉として忌語とされることに関連して、赤いメッセージカードを添えるや、赤いインクのペンの使用も避けるようにしてください。

まとめ

胡蝶蘭を贈る際には、立て札だけでなく贈り主の気持ちを言葉で表したメッセージカードも添えることで、相手方により印象的な贈り物となります。メッセージカードは自由な部分が多いためにいくつか注意点もありますが、贈り主の気持ちがお花と一緒に贈られることで、受け取った人の喜びは大変大きなものになるはずです。

胡蝶蘭を贈る際にはオリジナルのメッセージカードを添えて、世界に唯一つの贈り物に仕立てあげましょう。