胡蝶蘭は縁起の良いお花として、ビジネスシーンでのギフトに最適です。さて、いつから胡蝶蘭は縁起の良いものとされてきたのでしょうか。時代は遡り、明治時代から「高級で品のある花」として上流階級の人々に重宝されていました。なぜそのようなイメージがついたかと言うと、胡蝶蘭は元々熱帯雨林の日本の気候とは全く違う地方から来たお花です。ですから栽培はかなり難しく、金銭的に余裕のある上流階級の人たちしか楽しめないものでした。よって、「胡蝶蘭は高貴だ」というイメージがついたのです。そんな昔から高級な花として支持されてきた胡蝶蘭が、なぜビジネスシーンで活躍するのでしょうか。また、ビジネス上での胡蝶蘭の選び方を徹底的にご紹介していこうと思います。
目次
ビジネスシーンで胡蝶蘭が贈られる理由
ビジネスシーンで胡蝶蘭が贈られる理由として、4つ挙げられます。
圧倒的な見た目の豪華さ、華麗さ
ビジネスシーンで胡蝶蘭が贈られると、ほとんどが店頭に飾られたり、お店の外に飾られたりしますよね。貧相なお花だと、せっかくお店に飾っても華やかさに欠けてしまいます。一方胡蝶蘭は、名前通り蝶が舞っているように見えて華やかかつ上品です。ですからお店の雰囲気も一気に明るくしてくれます。
また、胡蝶蘭の本数を増やすことによってより豪華な印象を与えられますよね。
胡蝶蘭の花言葉
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」です。お祝い事、贈り物にぴったりな花言葉ですよね。また幸福が飛んでくる=商売繫盛、規模拡大など、ビジネスにおいてうれしいイメージを連想させます。そのような「今後のご活躍も願って」という意味でビジネスシーンでの贈り物として最適と言えるでしょう。
香りや花粉が少ない
他の花と比較しても、圧倒的に香りと花粉が少ないです。ですから環境や場所に影響を与えずに済みます。もし強い香りがするお花だと、ほかの花の香りと混ざって強烈な香りになり、最悪お店のイメージを損ねてしまう場合があります。また、花粉が多いと洋服に染みついてしまって迷惑をかけてしまう可能性もあります。香りと花粉の少なさは贈るマナーとして非常に重要になります。
花持ちが良い(長持ちする)
お祝いギフトとして切り花や花束を贈った場合、通常だと数日から数週間で枯れてしまいます。せっかく綺麗なお花なのに早く枯れてしまったら悲しいですよね。一方胡蝶蘭は1~2ヶ月ほど綺麗な状態を保ってくれます。
ビジネス関係での胡蝶蘭の選び方~色編~
ビジネス関係で胡蝶蘭を選ぶときに、真っ先に「白」を思い浮かべる方が多いかもしれません。「白」の胡蝶蘭は、贈り物として定番とされています。しかし、白以外にもいくつかカラーがあることをご存知でしょうか。必ずしも白が最適というわけではないのです。
胡蝶蘭の色ごとの意味を知っておいたほうがより選択肢が増えますよね。以下で見てみましょう!
白
白の胡蝶蘭には「清純」という意味があります。また胡蝶蘭に限らず、白には「誠実」、「純粋」、「平和」という意味があります。新しいことをスタートさせる色でもあるため、「開業祝い」や「就任祝い」などにも贈られます。また白には視覚的に「広々と見える」という錯覚を起こさせるため、背丈の高い胡蝶蘭を贈る場合でも、圧迫感を与えず飾ることができます。
ピンク
ピンクの胡蝶蘭には「あなたを愛しています」という花言葉があります。ピンクのイメージといえば「女性らしい」、「華やか」、「柔らかい」ですよね。胡蝶蘭に限らずピンクには「優しい気持ちや幸福感を得る」、「癒され満ちた感覚を得る」、「緊張を解く」などの意味があります。
よって、女性や華やかな印象のお相手に贈ると喜ばれます。
リップ
リップというのは紅白色で、白色の胡蝶蘭の中央に赤い唇のような差し色が入っていることからそのように呼ばれています。上品な白の中央に「赤い」華やかさを添えているので、こ洒落た印象がありますよね。見た目通り紅白色なので、「縁起が良い」とされ、「選挙の当選祝い」、「就任祝い」、「移転祝い」、「開店祝い」などさまざまなお祝いの場で活躍しています。
リップの赤い部分は、気分を上げて前向きな気持ちにする作用があります。新しくスタートするときにぴったりのカラーですよね。
黄色
黄色の胡蝶蘭は華やかで鮮やかな色合いをしていることから、人気のお色となっています。胡蝶蘭に限らず黄色には「商売繁盛」、「活発な」、「幸運を呼ぶ」という意味合いがあるため、開業祝いや開店祝いにぴったりのカラーですよね。黄色はビタミンカラーなので、見る人をも元気にさせ、円滑なコミュニケーションを促してくれる効果もあります。
紫
紫色にはほかの色とは異なる不思議な魅力をもっています。紫は昔から「高貴な」上品なイメージを持たれてきました。また紫には「長寿をお祝いする」という意味合いがあるため、
長く続いているお店の移転祝いや、開業祝いなどにぴったりのカラーです。
ビジネス関係の方に対する胡蝶蘭の選び方~大きさ編~
ビジネス関係の胡蝶蘭の選び方として、色だけではなく大きさも重要になってきます。
まず、大きさとして小さいものから順に「ミディ」、「中大輪」、「大輪」の3種類に分類できます。
ここで注意していただきたいのが、大きければ大きいほどいい!というわけではありません。
送り先の置くスペースを配慮して大きさを選ぶようにしましょう。小さな店舗なのに1メートル以上もある大輪を贈ると、もしかしたら少し迷惑になってしまう可能性もあります。
ミディ
中大輪よりも一回り小さいサイズです。上品さはありますが、豪華さは正直感じられません。小さな店舗に贈るのであればいいかもしれませんが、中小企業、大企業に贈るのであれば、中大輪以上を贈ることをおすすめします。
中大輪
大輪より一回り小さいサイズです。大輪には負けてしまうサイズですが、上品さ・華やかさは中大輪でも十分です。送り先のスペースがあまり確保できなさそうな場合は中大輪を贈ることをおすすめします。
大輪
主にビジネスシーンで活躍している豪華な大きさなのがこの大輪です。大企業などに贈る場合は、大輪じゃないと正直見劣りしてしまいます。選挙の当選祝いなどでも良く見かけるのがこの大輪サイズです。