胡蝶蘭は花が長いので、お祝いなどのどのシーンでもプレゼントの人気が高いお花です。
なぜ胡蝶蘭のお花が咲いている期間が長いのかの理由や、プレゼントなどでもらった胡蝶蘭を長く楽しめるようにするコツなどをご紹介していきたいと思います。
胡蝶蘭を長く楽しめる育て方
胡蝶蘭は育てるのが難しいと思われている方も多いのではないですか?
実は胡蝶蘭は育ちやすい環境を作るだけで、あまり手間のかからない強いお花になります。
そのためにも胡蝶蘭が育った環境を見て、胡蝶蘭を知っていきましょう。
まず胡蝶蘭にとって日本はとても寒いところです。胡蝶蘭は赤道に近い、東南アジアに生まれました。
暑くて雨量もあるため高温多湿です。
そして胡蝶蘭はそんな環境で、木の上に着生して育つことができる着生ランです。きちんと自分で栄養を作り出しているので、木の栄養は吸収していません。
そのためすぐに水が飲める熱帯雨林という環境にあるのにも関わらず、胡蝶蘭は水を好きな時には飲めません。
実は胡蝶蘭は構造が少し変わっていて、熱帯植物なのに砂漠の植物が使う光合成の仕方をします。
それが、「CAM型光合成」といわれる、水をあまり消費しないで必要なエネルギーをゆっくり作りだす方法です。
ゆっくりと成長するので花芽がつくのが4~5年と遅いのですが、その分お花が咲いている期間が1~3ヶ月と長いのも胡蝶蘭の魅力になります。
胡蝶蘭を長く楽しむ育て方のコツ!
胡蝶蘭は花が長い理由が長いのでプレゼントに贈ることにも人気が高いです。贈られた後の管理が楽なのでコツを知ってしまえば長くお花を楽しめることができるのも魅力です。
管理が楽な理由はなんといっても水やりです。
実は胡蝶蘭は水やりが他のお花より頻度が少なくていいのです。
普通のお花と同じように水やりをしてしまうと胡蝶蘭は根が腐ってしまって枯れてしまうので、少し乾かし目にして水やりをしてあげます。
目安としては、植え込み材が表面は乾いていて鉢の下から触ったときに濡れている状態が理想です。
3日に1回から10日に1回と、時季や環境にもよって植え込み材の乾き具合は変わってきますので、必ず確認してから水をあげるようにしてくださいね。
胡蝶蘭は葉水も好きです。
霧吹きで葉っぱの表裏に水を与えてあげてくださいね。できれば一日に何度もあげると胡蝶蘭が喜びます。
初めて胡蝶蘭を育てるときに気を付けることは、この3つです。
- 15度から30度の間で飼育すること
- 水やりの頻度は少なめ。あげるときはたくさん。葉水は回数多めがよい。
- 直射日光は苦手。レースのカーテン越しの光が当たる場所がよい。
以上のことに気を付けると胡蝶蘭は寿命が延びやすくなって、花も長く楽しめます。
胡蝶蘭が長持ちしない…。その原因とは?
胡蝶蘭はまた、寿命が長いです。
強いお花なので、ご家庭で育てても10年ほど持つ方もいます。
何十年も生きる胡蝶蘭もいるほど、胡蝶蘭はとても強いお花なのです。
しかしそんな胡蝶蘭は枯らしやすいお花としても有名です。
枯れやすい、難しい、といった胡蝶蘭のイメージは実は他のお花と同じように育てたことが原因でなってしまうことが多くなっています。
枯れる原因
- 暑すぎたり寒すぎたりする
- 根腐れ
- 日当たり
胡蝶蘭は寒さに弱いので7度以下になってしまうと凍傷を起こします。また15度以下になると胡蝶蘭は成長するのをやめてしまいます。
胡蝶蘭自体は暑すぎるのも嫌いです。室内だと30度、替え通しがある外でも35度までです。あまり温度が高くなる場所にはおかないようにします。
多くの方が水やりのやりすぎて枯らしてしまいます。水をやりすぎるとカビが生え枯らしてしまいます。胡蝶蘭は他のお花のように1日に1回の水やりをあげてしまうと多いので、頻度は少な目にあげます。
水をあげるのを悩んだら、葉水をたっぷり目にあげておきましょう。
直射日光に当たってしまうと、葉焼けを起こしてしまいます。葉焼けとは、人間でいう日焼けや火傷みたいなものです。日が当たる時間が長かったり、 夏場などの強い日差しだったりすると葉焼けが深刻になってしまいます。
胡蝶蘭は葉っぱに花を咲かす養分をためる大切な部分です。
胡蝶蘭の葉っぱは緑色をしていて、ぷっくりと暑くなっているのが健康な証拠です。
しわしわになっていたり、色が黄色かったり黒かったりすると胡蝶蘭の調子が悪いので、早めにその原因を取り払うことが大切になります。
育て方を知り、胡蝶蘭を長く楽しもう!
胡蝶蘭は種から育てると花が咲くまでに5年と長い時間がかかるお花ですが、その分花が咲き始めてからの管理はとても楽です。咲くのが遅かった分花が長く咲いているだけでなく、寿命も長いのが特徴です。
胡蝶蘭の管理のコツを守ればとても丈夫で強いお花なので、楽しんでみてはいかがでしょうか。